昆虫食というキーワードを御存じでしょうか?

人口増加によって食糧不足になることが将来的に予測されている今、

人類の食糧不足を解消するための可能性として「昆虫食」が注目されています。

 

昆虫を食べる研究は、文化人類学者や民俗学者や宗教社会学者が

これまで主にやって来ました。

有名な社会学者のエミール・デュルケムの

『宗教生活の原初形態』(岩波文庫)では、

オーストリアのアボリジニ族がお祭りの際に、

普段は神聖視している芋虫をみんなで切り裂いて

大騒ぎをして食べるという「集合的沸騰」によって、

一体感を感じ、部族の結束を高め、社会を成り立たせていると論じました。

つまり、昆虫食は社会秩序の維持に役立っているのです。

 

今では異文化としての昆虫食研究だけではなく、

実務的な昆虫食研究も行われています。

 

昆虫研究などもいかがですか?

 

昆虫研究には、世界の食糧不足を解消して人類消滅を防ごうという実務的な研究もあれば、文化人類学、宗教社会学の研究もあれば、

「ムシキング」などのコンテンツ制作の芸術系、情報科学系もありますし、

クワガタの生態を解明する生物学系もありますし、

害虫を駆除しようという農学系もあります。

生物多様性の保存の市民運動を研究する地域社会学、環境社会学などもあります。

希少性昆虫の商取引に関する法学的研究もあります。

「ANNA SUI」のような昆虫をモチーフにしたブランドについての経営学的健康もあれば、

蝶のブローチなどの宝飾品を研究するデザイン史などもありますし、

「ファーブル昆虫記」を研究するならフランス文学科もあり得ますし、

オペラの「蝶々夫人」を研究する美学、芸術学、表象文化論などもあります。

昆虫学習を小学校でやり、子どもたちに命の大切さを伝える取り組みも重要ですよね。

子どもの昆虫採集を研究する教育心理学の研究もありですし、

「ビートルズ」も昆虫が由来のバンド名ですし、

「みつばちまあや」のような昆虫が主人公のアニメの研究もあり得ますね。

昆虫採集に来る観光客による経済効果を地域経済学から研究したり、

昆虫市場のマーケティングをMBAで研究するのも楽しそうですね。

ジェンダー論の観点からなぜ少年は昆虫が好きな傾向にあるにも関わらず、

少女はあまり昆虫採集をしないのかを考察するのもおもしろそうですし、

仮面ライダーは、トンボがもとになったコスチュームですし、

手塚治虫は、昆虫採集が趣味だったので、手塚治ではなく手塚治虫をペンネームにしましたし、

とかくこの世の中は昆虫関係が多いですね。

 

中央ゼミナールからは、早稲田にも慶應にも昆虫研究で進学した人たちがいます。

その他にも、昆虫を触るのが好きなOLさんが、昆虫博物館の研究で文化人類学の大学院に進学なさった例などもあります。

 

昆虫研究も中央ゼミナールにお気軽にご相談ください。

 

 

中央ゼミナール大学院コース赤田