『山羊の歌』より

汚れっちまった悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れっちまった悲しみに
今日も風さえ吹きすぎる
汚れっちまった悲しみは
たとえば狐の革裘かわごろも*1
汚れっちまった悲しみは
小雪のかかってちぢこまる
汚れっちまった悲しみは
なにのぞむなくねがうなく
汚れっちまった悲しみは
懈怠けだい*2のうちに死を夢ゆめむ*3
汚れっちまった悲しみに
いたいたしくも怖気おじけづき
汚れっちまった悲しみに
なすところもなく日は暮れる……

山口県出身の中原中也は、
上京してからは主に高円寺に住んでいました。

小林秀雄とは高円寺で交流していたりしていたそうですよ。
中央ゼミナールは高円寺にありますので、
なんだか親しみを感じます。

そんな中原中也は、
山口中学から、立命館に移り、その後、日本大学、中央大学を経て、
最終的に東京外国語学校(今の東京外国語大学)を卒業しました。

自分に合う学校に出会うまでに遠回りしましたが、
いろいろな経験を経て、いい詩を書けたわけですから、
人生の糧になったと思います。
浪人、仮面浪人、大学編入、大学院受験など
回り道のように思われることもありますが、
どんどんいろんな学校に行くこともためになりますよね。

中原中也タイプの方々もお気軽に中央ゼミナールにご相談ください。