清水富美加さんは、労働環境などに悩んで追い込まれ、メンタル面が大変な状態に追い込まれ、お医者さんにかかり、最終的に出家に至りました。仕事を続けていたら、自殺に追い込まれていたかもしれません。しかし、仕事を最後までやるべきだといった論調で批判されています。

最近は、電通の新入社員だった高橋まつりさんが、労働環境に悩み、メンタルをやられ、自殺に追い込まれたことで、同情が集まりました。そして日本の会社のあり方が見直しされていることが報道されています。

電通の高橋まつりさんの悲劇により、メンタル面で追い込まれることがないような労働環境のあり方が模索される一方で、精神的に追い込まれた清水さんには最後まで仕事をするようにプレッシャーをかける声が大きいのは不思議に感じます。

社会学では、社会の構造を分析する学問であるため、社会現象を比較検討するのですが、私には、電通の高橋さんに関する報道と、清水さんに関する報道には、一貫性が感じられず、当惑しています。

マスメディアの情報を読み解くメディアリテラシーは大事だなと思います。