4月からの授業「大学院科学技術社会論」

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 この講座は、文理融合の大学院を目指す人たちの受験指導を行います。文理融合には、文理両方ある大学院の文系、文理融合、理系がありますので、理系の学際系の大学院で、ゴリゴリの理系科目ではないところももちろん視野に入れた講座です。文理融合系の大学院の論文対策、研究計画書対策などで役立つ理論を学び、点数が高くなるような答案を書けるようにすることがこの授業の内容です。

 下記に載せたような大学院は、名前がバラバラですが、この授業での勉強と、各自の受験方針によって読むことをお勧めする何冊かの本を読めば、うまくいっぱい併願することができます。つまり、同じ勉強で併願できる有名校は山ほどありますので、「大学院受験は情報戦」です。

 Science, Technology and SocietyあるいはScience and Technology StudiesSTS・科学技術社会論)は、近年、社会的ニーズが増し、研究が盛んになっています。広い意味での科学、技術をどのように社会に生かし、よりよい社会を作って行けばいいのか、といった学問分野が科学技術社会論(STS)です。科学、科学技術を研究すると言いますと、理系(自然科学)の人がやるものだと思われがちですが、理系の人ばかりでなく、文系の大学院、文理融合の学際系の大学院でも研究が行われています。哲学、倫理学、歴史学、社会学、文化人類学、コミュニケーション論、教育学、経営学などいろいろなバックグラウンドの人たちが研究活動に参加しています。

 文理融合、文理学際、数理モデル、シミュレーション、社会モデリング、環境問題、健康政策、健康マネジメント、食育、医療政策、医療マネジメント、公衆衛生、科学技術社会論、科学史、技術史、科学哲学、科学社会学、科学人類学、科学ジャーナリズム論、科学教育、サイエンスコミュニケーション論、応用倫理学、リスク社会論、技術者倫理、科学技術倫理、意思決定論、合意形成論、科学技術政策、イノベーション政策、エネルギー政策、環境倫理、企業倫理、医療倫理、生命倫理、鉄道政策・ビジネス、宇宙政策・ビジネス、サイエンスカフェ、教育工学、医用工学、VRARAI、金融工学、ビックデータなどに関心がある方は、お気軽にご相談ください。

 主な受験ターゲットは、東京大学大学院(総合文化研究科広域科学専攻広域システム科学系、広域科学専攻相関基礎科学系、国際社会科学専攻、超域文化科学専攻文化人類学コース、人間の安全保障プログラム、多文化共生・統合人間学プログラム、情報学環・学際情報学府文化・人間情報学コース、情報学環・学際情報学府社会情報学コース、工学系研究科まちづくり大学院、新領域創成科学研究科社会文化環境学専攻、新領域創成科学研究科国際協力学専攻、農学生命科学研究科農業・資源経済学専攻、農学国際専攻など)、京都大学大学院(文学、人間・環境学研究科、地球環境学舎、エネルギー科学、総合生存学館など)、一橋大学大学院(社会学研究科総合社会科学専攻、社会学研究科地球社会研究専攻、国際・公共政策大学院など)、東京工業大学大学院(環境・社会理工学院)、早稲田大学大学院(文学、社会科学、政治学、教育学、スポーツ科学、環境・エネルギー、人間科学、情報生産システムなど)、慶應義塾大学大学院(社会学、法学、文学、政策・メディア、システムデザイン・マネジメント、メディアデザイン、健康マネジメント、経営管理、医学研究科医科学専攻など)、その他、北海道、東北、名古屋、大阪、九州、神戸、上智、国際基督教(ICU)、明治、青山学院、立教、中央、法政などです。

 学歴が理系っぽい名前になりますと、就職活動の際に高く評価されて、今までは考えられなかったような進路が広がるケースはよくあります。学部が文系で大学院が理系っぽい(実質的には文系でも)と、ロジカルな人で、文系と理系の架け橋となれるような人材だと評価されやすくなり、外資系コンサル、外資系金融だったり、日系の大手の金融、商社、コンサル、広告、メーカーなどの大企業、人気企業に就職、転職しやすくなることがしばしばあります。

 最近の学術界は、文系、理系の垣根が低くなって来ており、学問分野の学際化、再編も進んでおり、とても複雑です。AI(人工知能)、ビッグデータの時代になり、文系と理系の両方が分かる人材が求められています。原子力、コロナなど理系の知識をわかりやすく伝えられる人材も求められています。そもそも文系と理系をはっきり分けている国は非常に珍しいです。

こうした動向を把握せずに受験校を決めると、せっかくの自分の可能性を狭めてしまうことになりかねないため、お気軽にご相談ください。大学院受験は情報戦です。うまく受験戦略を立てて、要領と気合で勉強し、満足度が高いところへの合格を引き寄せましょう。お気軽にご相談ください。