4月下旬から「大学院社会学」

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 広い意味での社会学系大学院を目指す方々のための受験対策講座です。社会学とは、社会の見えない構造を(社会学理論や社会調査法を使って)明らかにする学問です。

 この授業では、社会学を効率よく学んでいきます。出題傾向をふまえて、知識、受験テクニックをお伝えしながら、人気大学院の出題へ対応できる力とノウハウを養っていきます。これまで合格した多くの人たちが読んで効果的だった本をどんどん紹介したり、大学院情報、受験情報をお伝えしつつ、毎回の授業では、役立つ理論、答案作成法、発想法などを共に学んでいきます。

 過去問を分析した上で、社会学と隣接分野の多種多様な理論(ウェーバー、デュルケムといった古典から、現代の理論まで)を幅広く効率よく学び、それらの理論を用いて、社会学的想像力(マクロな社会変動とミクロな生活世界をつなぎ合わせる想像力)があり、社会の見えない構造を可視化する答案作成を効率よくやって行きます。

 例えば、ハビトゥス、文化的再生産、コグニティブアビリティ、プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神、エートス、自殺論、外部志向型、公共圏、コミュニケーション合理性、グローバルヴィレッジ、サードプレイス、価値自由、質的調査、量的調査、ソーシャルキャピタル、構築主義、集合的記憶、リスク社会論、弱い紐帯の強さ、ロマンティックラブイデオロギー、家父長制、隠れたカリキュラム、ジェンダー、母性神話、三歳児神話、学校化、医原病、近代合理主義、近代化、象徴的暴力、構造的暴力、マクドナルド化、リキッドモダニティ、ポストモダン、ゲゼルシャフト、官僚制、存在被拘束性、社会的排除、社会的包摂、フランクフルト学派、自由からの逃走、権威主義的パーソナリティ、感情労働などのような理論を学び、多様な出題に応じて答案を書けるようにします。

 受験ターゲットは、東大(情報学環・学際情報学府の社会情報学コースと文化・人間情報学コース、人文社会系、教育学、総合文化、新領域創成科学など)、京大(文学、人間・環境学、教育学、アジアアフリカ地域研究、地球環境学舎、総合生存学館など)、一橋(社会学、言語社会)、東工大(環境・社会理工学院)、早稲田(文学、教育学、社会科学、人間科学、スポーツ科学、アジア太平洋、環境・エネルギーなど)、慶應義塾(社会学、法学、政策・メディアなど)、その他の北海道、東北、名古屋、大阪、九州といった旧帝大、神戸、お茶の水女子、筑波、東京外国語、東京都立、上智、ICU、MARCH、関関同立などです。以上の大学院には筆記試験があるところとないところがありますが、社会学系の大学院をうまく併願できるようにすることがこの講座のねらいです。

 1科目だけの単科コースでの履修でも受験できる大学院は少なくありませんが、同じ土曜日の「大学院文化人類学・比較文化論」も合わせて2科目コースで履修なさるとより多くの大学院を受けやすくなり、論文の作成力もよりうなぎのぼりによくなると思います。

 社会学を学べる大学院は、社会学研究科、文学研究科社会学専攻という名前の大学院以外にもたくさんありますが、多くの受験生は見逃してしまい、せっかくの選択肢、可能性を思い込みによって狭めてしまっており、たいへんもったいないことになっています。「大学院受験は情報戦」です。定員が多いところ、外部生も入れてくださりやすいところ、ネームバリューの割に穴場などいろいろあります。早慶以上の大学院の難易度は紙一重で、教授が望む受験生かどうかで面接の合否は決まりますので、うまく併願することをお勧めします。そのような受験戦略についてもどんどんお伝えします。うまく受験戦略を立てて、「要領と気合」で勉強し、満足度が高いところへの合格を引き寄せましょう。「大学院受験は情報戦」でもありますよ。