幕末の京都を駆け抜けた新選組の隊服「だんだら羽織」をあつらえたとされる大丸京都店(京都市下京区)で23日、羽織の復元品の公開が始まった。訪れた人たちは、袖のだんだら模様を白抜きした浅葱(あさぎ)色のおなじみの羽織に見入っていた。入場無料で10月5日まで。

復元品は、大丸のほか、創業450年を超える京友禅の老舗「千總(ちそう)」や染物店「染司よしおか」、京都新選組同好会らが制作に取り組み、昨春に完成した。時代考証などを行いながら、今では貴重な麻布を使い、天然素材で藍染を行った。享保2(1717)年創業の大丸(現大丸松坂屋百貨店)は、伏見の呉服店「大文字屋」が前身。新選組の隊服については諸説あるが、隊士の永倉新八の回顧録に大丸呉服店で麻の羽織などを新調したと記されている。

左京区の大学院生、飯塚咲子さん(24)は「復元されたものを間近で見ることができ、歴史を感じられるようでうれしい」と話していた。

新選組の復元「だんだら羽織」 大丸京都店で公開 (msn.com)