「大学院社会学論文」

広い意味での社会学系の大学院を目指す方々のための受験対策講座です。社会学とは、社会の見えない構造を(社会学の理論や社会調査法を使って)明らかにする学問です。

この授業では、社会学系のことを効率よく学んでいきます。出題傾向をふまえて、知識、受験テクニックをお伝えしながら、人気大学院の出題への対応できる学力とノウハウを養っていきます。これまで合格した多くの人たちが読んで効果的だった本をどんどん紹介したり、大学院情報、受験情報をお伝えしつつ、毎回の授業では、役立つ理論、答案作成法、発想法などを共に学んでいきます。

過去問を分析した上で、社会学と隣接分野(メディア論、社会心理学、現代思想、政治経済、科学技術社会論など)の多種多様な理論(ウェーバー、デュルケムといった古典から、現代の理論まで)も含めて幅広く効率よく学び、それらの理論を用いて、社会学的想像力があり、社会の見えない構造を可視化する答案作成をやって行きます。

例えば、ハビトゥス、文化的再生産、コグニティブアビリティ、プロ倫、自殺論、外部志向型、公共圏、グローバルヴィレッジ、価値自由、質的調査、量的調査、ソーシャルキャピタル、構築主義、集合的記憶、リスク、弱い紐帯の強さ、パノプティコン、生の権力、ロマンティックラブイデオロギー、家父長制、隠れたカリキュラム、ジェンダー、母性神話、三歳児神話、学校化、医原病、近代合理主義、近代化、象徴的暴力、構造的暴力、ホッブズ問題、マクドナルド化、リキッドモダニティ、ポストモダン、ゲゼルシャフト、官僚制、存在被拘束性、社会的排除、社会的包摂、フランクフルト学派、自由からの逃走、権威主義的パーソナリティ、感情労働などのような理論を学び、多様な出題に応じて答案を書けるようにします。

受験ターゲットは、東大(情報学環・学際情報学府の社会情報学と文化・人間情報学、人文社会系、教育学、総合文化、新領域創成科学など)、京大(文学、人間・環境学、教育学、アジアアフリカ地域研究など)、一橋社会学、東工大環境・社会理工学院、早稲田(文学、教育学、社会科学、人間科学、スポーツ科学、アジア太平洋など)、慶應義塾(社会学、法学、政策・メディアなど)、その他の北海道、東北、名古屋、大阪、九州といった旧帝大、お茶大、筑波、東京外国語、上智、ICU、MARCH、関関同立などです。

1科目だけの単科コースでの履修でも受験できる大学院は少なくありませんが、同じ土曜日の「大学院学際系論文<文化研究・文化政策>」も合わせて履修なさるとより多くの大学院を受けやすくなり、論文の作成力もよりうなぎのぼりによくなるでしょう。

社会学を学べる大学院は、社会学研究科、文学研究科社会学専攻という名前の大学院以外にもたくさんありますが、多くの受験生は見逃してしまい、せっかくの選択肢、可能性を思い込みによって狭めてしまってい、たいへんもったいないことになっています。大学院受験は情報戦です。うまく受験戦略を立てて、要領と気合で勉強し、満足度が高いところへの合格を引き寄せましょう。