「大学院学際系論文<文化研究・文化政策>」

この講座では、広い意味での文化研究(文化政策、アートマネジメントを含む)を大学院で研究しようとしているみなさんの受験支援を行います。「大学院社会学論文」が社会学に特化した講座ですが、この講座は、社会学というわけではないものの、多くの人文社会科学系の大学院の中で、学際的に文化を研究するような大学院(実務系の文化政策学、アートマネジメントを含む)の受験対策を行います。

昨年度までは、「大学院文化人類学論文」(文化人類学、宗教学、民俗学、比較文化論、死生学を含む)という名前の講座でしたが、実質的にはもっと広く文化研究・文化政策を学べる大学院に合格者が多く出ていましたし、同じ勉強でかなり多くの受験ターゲットをねらえますので、「大学院学際系<文化研究・文化政策>」という講座にリニューアルしました。

学問名を挙げるならば、文化人類学、文化政策学、アートマネジメント、宗教学、歴史民俗学、比較文化論、死生学、地域文化研究、応用倫理学、臨床哲学、社会哲学、文化交渉学、メディア論、文化社会学、比較文明論、日本文化論などの大学院を受験ターゲットに入れた講座です。社会学系の大院をねらう方々も、こちらの講座も合わせて履修していただきますと、より多くの受験ターゲットを受けやすくなり、なおかつ社会学系の大学院の受験対策が入念なものとなります。

つまり、この講座は、広い意味での文化系の大学院を目指す方々のための講座です。国文学、英文学、哲学科、史学科のように細分化、専門特化した大学院とは別に、分野横断的に文化研究をするような大学院も数多くありまして、それらの大学院では同じような勉強で対応できる入試問題になっていますので、この講座ではそういった大学院をねらう人たちへの受験支援を行います。

具体的な受験ターゲットとしては、東大(情報学環・学際情報学府、総合文化、人文社会系、新領域創成科学、農学生命科学など)、京大(文学、人間・環境学、アジアアフリカ地域研究、地球環境学舎)、一橋(社会学、言語社会)、東工大(環境・社会理工学院)、早稲田(文学、人間科学、社会科学、教育学、アジア太平洋、スポーツ科学)、慶應(社会学、文学、法学、政策・メディア、メディアデザイン、システムデザイン・マネジメント)、その他、阪大、北大、東北、名古屋、九大などの旧帝大、筑波、神戸、東京外国語、首都大学東京、千葉、埼玉などの国公立、上智(文学、総合人間学、実践宗教学、神学、グローバルスタディ)、ICU(アーツサイエンス)、明治(文学、政治経済学、国際日本学、情報コミュニケーション、教養デザイン、農学など)、青山学院(総合文化政策)、立教(21世紀社会デザイン、社会学、観光学、文学、コミュニティ福祉など)、中央(文学、総合政策)、法政(社会学、政策創造、国際文化など)、学習院(人文科学)などいろいろです。

授業で扱う内容は、例えば、罪の文化、恥の文化、文化相対主義、自文化中心主義、文化帝国主義、グローバル化、イニシエーション、近代化、呪術からの解放、世界の再魔術化、ポストモダン、貧困の文化、アニミズム、死と再生、ヌミノーゼ、究極的関心、スピリチュアリティ、癒し、セルフヘルプ、社会進化論、救済、原理主義、野生の思考、生活世界の植民地化、想像の共同体、共同幻想論、伝統の創造、セクシュアリティ、マイノリティ、多文化共生、形式知、暗黙知、土着の知、在来知、GNH、ケイパビリティ、クレオール、オリエンタリズム、巡礼、集合的沸騰、観光、アウラの喪失、実存主義、プラグマティズム、人間の安全保障などのような理論を学び、多種多様な出題に応じた論文を書けるようにします。