Q東京大学大学院への合格おめでとうございます。今のお気持ちは?
A非常に嬉しいです。大学卒業後にどういう進路にすすもうか、3年次から迷っていました。就活もしていたのですが中途半端になってしまい、卒業後はアルバイトをしつつどうしようかと悩んでいました。大学院に行こうと決断したのが少し遅く、受験対策にも出遅れた形になりましたが、そこから真剣に毎日がんばりました。ですので合格することができて今は大変嬉しいです。

Q合格発表の時、泣きましたか?どんな気持ちでしたか?
A泣きはしなかったのですが(笑)、本当に嬉しかったです。先ほども述べたように、進路に関して長い時間迷っていました。ですので、目標を見つけて、それに向けてがんばって、それを達成できて、とても幸せです。合格発表のときは、ヤッターという気持ちでした。

Q大学院ではどんなことを研究したいですか?
A日本における韓国イメージの変遷の歴史を社会情報学的に研究する予定です。

Q大学院受験を考え出したのはいつごろですか?
A大学入学以来、大学院進学に関して興味はありました。でも大学院受験を決断したのは、大学卒業後1ヶ月ほどたってからでした。

Q論文対策はどのようにしましたか?
A受験の決断をしたのが遅く、受験対策にも出遅れてしまいました。そこで友達に紹介してもらった中央ゼミナールに通うことにしました。中央ゼミナールでは赤田先生の論文対策講座を受講して、試験に関する情報や傾向、いま学会で話題になっていることなどを学び、それをもとに何枚も論文を書いて添削してもらいました。最初はどのように論文を書き始めればいいのかもわかりませんでしたが、中央ゼミナールでの授業をしっかり聞き、論文の添削を何度も受けているうちに、どうすればポイントの高い論文を書けるのかが分かりました。

Q論文対策のコツを教えてください。
A自分の得意なネタを3つくらい作って、それを使いこなせるように練習しました。出題される多様な問題に対してどうやって自分の得意なネタをからめていけばベストか、論文をたくさん書いて添削してもらって、練習しました。ぼくはリースマンの『孤独な群集』、リオタールの『ポストモダンの条件』、ハーバーマスの『公共性の構造転換』などを自分の得意なネタにしました。実際の受験でも、それらのネタを使って解くことができました。

Q英語(TOEFL)対策は?
ATOEFLを実際に何度か受けてみるのがいいと思います。ぼくは大学3年次に何度か受けていたので、そのスコアを提出しました。スピーキングやリスニングは慣れたら点が上がるかもしれないし、TOEFLは結果が出るまでに少し時間がかかるので、早めに受けておいたほうがいいと思います。

Q研究計画書対策、面接対策はどのようにしましたか?
A研究計画書に関しては、中央ゼミナールの赤田先生に何度もアドバイスをいただきました。自分で作った計画書を先生にチェックしていただくたびに、完成度が増していきました。早めに計画書を書いてみて、出願の締め切りまでに何度もチェックしていただいて完成度を上げていったので、面接の時は自信を持つことができました。また、面接で質問されそうな点を分析して面接の練習をしていただいたことも、本番の面接でとても役立ちました。

Q中央ゼミナールの活用のメリットを教えてください。
Aとても多くの有用な受験に関する情報が中央ゼミナールにはありました。それらの情報を知ることで、不安もすくなくなり、本番にも自信を持って挑めました。また試験の対策はもちろん、研究計画書や面接に関する質問や練習を何度でも受けられたことが、本当に役に立ちました。また、同じクラスの人たちとお互いに情報交換をしたり、相談しあったりしてモチベーションをキープすることができるのも、中央ゼミナール活用のメリットだと思います。

Q受験を通して成長した点は何ですか?
Aぼくは面倒くさがりです。受験に関しても、準備する書類や勉強など面倒くさいと思うことがありました。しかし、一度目標を自分で決めたなら、それを達成するためテキパキがんばることが大切だとわかりました。また、最初の一歩さえパパッと踏み出してしまえば、あとは特に面倒くさくないということも分かりました。同じような目標を持つ仲間と一緒にがんばることの大切さも学びました

Q特にお勧めの本があれば、教えてください。
A中央ゼミナールの赤田先生に紹介して頂いた本が、役立ちました。社会情報学について理解を深めるのに、『メディア学の現在』、『情報社会を知るクリティカル・ワーズ』、『ネット社会の未来像』、『社会情報学ハンドブック』などが特に役立ちました。

Q気分転換はどんなことをしましたか?
A散歩をしたり、映画を見たり、中央ゼミナールのクラスの人と飲みに行ったりしました。飲みに行って情報を交換したり、相談をしあったりしてみんなでモチベーションを高めたので、みんな合格しました。

Q願掛け、おまじない、ゲンカツギは何かしましたか?
A家族がお守りをくれたので、それを活用しました。面接の前には、メントス(=面接通す)を食べました。

Qあなたにとって、大学院入試とは?
A受験勉強中は目標に向けて一生懸命にがんばれたので、今振り返るととても充実していたと思います。また大学院入試を通して、家族、友達、先生など、たくさんの人のおかげで自分ががんばれているんだと気づきました。大学院入試というイニシエーションの場を通して、成長できたと思います。

Q後輩たちに何かアドバイスをお願いします。
A受験は、準備する書類や勉強など、大変なこともあると思います。でも、最初のつらい時の一歩をがんばれば、後は波に乗ってもっとがんばることができると思います。中央ゼミナールの先生方や友達や本や情報を最大限に活用して、がんばってください。赤田先生がよく「受験は要領と気合だ」と仰っていましたが、本当にそのとおりだなと痛感しています。

Qありがとうございました。大学院でいい研究をなさってください。
Aはい。大変お世話になりました。本当に色々ありがとうございました!