この講座は、文学研究科、経済学研究科、工学研究科、法学研究科などひとつの学問分野を学ぶ大学院ではなく、学際的(分野横断的、学問統合的、文理融合など)な大学院対策です。つまり、研究対象を要素に分けて分析する要素還元論の大学院ではなく、学際的な大学院を受験する方々のための講座です。換言すると、一つの大学院の中でいろいろ学べ、入試では狭く深い知識を身につけずに、広く学んでおくと対応可能な大学院をいろいろ受けてみようという方々のための講座です。

学際的大学院受験対策に共通して役立つ知識と論文の書き方を、省エネ方式で伝授します。具体的には、要素還元論と学際イノベーション、ソーシャルキャピタル、大きな政府、小さな政府、第三の道、ケインズ、有効需要、新自由主義、公共事業、まちづくり、観光、地域活性化、新しい公共、日本的経営、NPO、社会起業家(ソーシャルアントレプレナー)、共有地の悲劇、暗黙知、形式知、ナレッジマネジメント、官僚制、ダイバーシティ、ハードパワー、ソフトパワー、スマートパワー、文化外交、といったような理論(経営学、社会学、政治学、経済学、科学哲学、情報系、環境科学など)をどんどん学んでいきます。これまで多くの中ゼミ生が読んで、とても学習効果が出た本も紹介しつつ、答案作成術を伝授し、ある程度の知識を身につけることで、かなり多種多様な出題に対して対処できる応用力を養っていきます。

「大学院社会学論文」「大学院文化人類学論文」は、社会学、文化人類学とその周辺に特化した講座ですが、この講座では、分野横断的に学ぶ学際的大学院受験に役立つ知識と技法を広く効率よく学んでいただきます。この講座では、社会問題の解決策(ソリューション)を考えるような雰囲気の大学院を主なターゲットとしています。

本講座が特にターゲットとする大学院は、東大(情報学環・学際情報学府、新領域創成科学、まちづくり大学院、農学生命科学など)、京大(人間・環境学、アジアアフリカ地域研究、エネルギー科学、地球環境学舎など)、一橋(社会学)、東工大(環境・社会理工学院)、早稲田(アジア太平洋、社会科学、人間科学、政治学の公共経営、環境・エネルギー、情報生産システムなど)、慶應(政策・メディア、健康マネジメント、システムデザイン・マネジメント、メディアデザイン、法学の公共政策など)、上智(地球環境学など)、明治(ガバナンス、グローバル・ビジネス、政経、国際日本など)、立教(21世紀社会デザイン、観光学、ビジネスデザインなど)、法政(政策創造、公共政策など)といった、文理融合学際系、メディア系、マネジメント系、環境系、政策系、観光系などの大学院です。

最近の大学院入試は複雑化しており、なかなかどこを受けたらいいのかが分かりにくくなっていますが、中央ゼミナールでしっかりと受験戦略を立てて合理的に受験して行くと、想定以上の名前の大学院に合格しやすくなります。お気軽にご相談ください。