広い意味での文化研究をするアプローチと言いますと、文学、言語学、哲学、宗教学、人文地理学、歴史学、考古学、美学、芸術学、美術史といった従来型の細分化された学問のアプローチがあります。

その一方で、最近では、文化資源学、比較文化論、メディア論、地域研究、地域文化研究、文化交渉学、デジタルヒューマニティーズ、カルチュラルスタディーズ、文化社会学といったような、学際的(学問の垣根を飛び越えた学問分野横断的なアプローチ)に文化研究をする大学院も目立つようになっています。いわゆるハイカルチャーから、いわゆるサブカルチャーまで、いろいろな研究が行われています。

また、アートを広めたり、アーティストの育成、アートのプロデュース方法、アートで地域を活性化、アートでまちづくり、劇場の運営、企業メセナ、ミュージアムマネジメントといったようなことを研究する文化政策、アートマネジメントと言われる、「芸術・文化と現代社会との最も好ましいかかわりを探求し、アートのなかにある力を社会にひろく解放することによって、成熟した社会を実現するための知識、方法、活動の総体」(美山良夫慶應義塾大学教授の定義)を研究する学問分野の社会的ニーズが高まり、研究も盛り上がっています。
 
 文化現象の中身の分析をしたいというタイプの方や、文化を活用して何かをしたいというタイプの方がいらっしゃると思いますが、中央ゼミナールでは、両方のタイプの方々の受験支援を行っております。(文学、哲学、歴史学、美学、芸術学、美術史といったタイプの研究を志向される方は、「文学・文化・言語」「哲学・歴史・芸術」のプログラムコーナーを詳しくご覧ください。)

ハーバード大学の国際政治学者ジョセフ・ナイ教授のソフトパワー論の影響もあり、各国は国内の文化の魅力のアピールに力を入れるようになっています。イギリスのクールブリタニカを見習い、日本政府はクールジャパン戦略を推進しています。文化外交、パブリックディプロマシーといった政策は重要視されています。学術界でも、美学、美術史、表象文化論といった文化、芸術を扱う分野以外に、実務寄りの文化政策学という観点からの研究も盛り上がっています。

そのため、東大、京大、芸大、一橋、東工大、早稲田、慶應、上智、MARCHなど様々な大学院に、文化政策系の研究室があります。アートマネジメント、文化経営、文化資源、アートセラピー、コンテンツ制作、ミュージアム研究、映像論、演劇、カフェ、地域活性化、芸術教育などの研究で大学院に進学する人たちが中央ゼミナールにはおります。

 これまでにも、美術館、博物館、劇場、音楽堂、図書館、公民館活動、公文書館、文学館、ブランド、観光アート、人材育成、コンテンツ制作、AR、VR、映像、写真、メディアアート、料理、武道、マンガ、アニメ、アイドル、バンド、伝統芸能、広告、宝塚歌劇団、ヴァーチャルミュージアム、デジタルアーカイブ、ダンス、ファッション、大道芸、アートイベント、音楽イベント、フェス、芸術教育、地域活性化、芸術系ファンド、世界遺産、オルタナティブスペース、ギャラリー、アートセラピー、文化資源、歴史資源、遺跡、パブリックアート、観光アート、フェスティバル、景観、障害者アート、著作権、知的財産、技能の継承、匠のわざ、暗黙知、創造性支援、文化外交、パブリックディプロマシー、民俗芸能、茶道、華道、料理、鑑賞者開発、ガイド、ボランティア、音声ガイドなど鑑賞者支援ツール、ロケ地誘致、聖地巡礼、産業集積論、 企業メセナ、メディア芸術、動画サイト、クールジャパン、ソフトパワー、地域ブランド、ご当地ソング、カフェなどのようなことを題材にした研究での大学院進学者が中央ゼミナールにはおります。

 また、社会学や文化人類学などのアプローチから、太宰治といったような文学者を研究したり、コンテンポラリーダンス、バレエ、アートセラピー、ショッピングモールなどの文化施設など研究するような人たちも多数おります。文化社会学、メディア論、都市社会学などからのアプローチで、文化研究をなさりたい方々ももちろん大歓迎でし、文化経済学、文化地理学なども含め、多様なみなさんのご相談をお待ちしております。

中央ゼミナールでは、みなさんの問題意識、関心のある題材、入試科目、教授、大学院のネームバリュー、大学院の立地、開講時間などの希望をうかがい、様々なご提案をさせていただき、受験戦略の相談に乗らせていただきながら、みなさんの夢の実現のバックアップをさせていただいております。お気軽にご相談ください。