稀勢の里は最近は休場ばかりで調子が悪いですが、

稀勢の里が19年ぶりに日本人横綱になった時には、

日本中が大騒ぎをしていました。

日本の国技である相撲で、モンゴル人横綱が大活躍していますが、

日本人が横綱になったことを大喜びするということは、

日本の伝統文化では主役は日本人であって欲しいという意識が

実は社会に広く浸透しているということなんじゃないですかね?

 

トランプ大統領が移民を追い出すことは、

猛批判しつつ、日本人横綱の誕生については、

やたらと喜んで、なんとも思わないというのも、不思議なことに感じます。

留学生の人たちに、稀勢の里が横綱になったことを日本中が大喜びしていることをどう思うか、何人かに聞いたところ、みなさん、複雑な思いをしていると言っていました。

他の人のことは批判しつつも、自分のことはなかなか気が付かないという自文化中心主義について、見つめ直すことから、多文化共生社会の実現に近づくんだろうなと思います。

中央ゼミナールの「大学院文化人類学論文」「大学院社会学論文」では、こういったことも学んで行きます。よろしければご参加ください。