今日の夏期講習の「大学院文化人類学論文」では、

ボブズボームとレンジャーの「伝統の創造」の理論などを講義いたしました。

それと合わせて、アルヴァックスの「集合的記憶」も講義いたしました。

 

常識、人々の脳裏のイメージは、つくられたものにすぎないケースが多いということですね。

 

きょうの講義でも取り上げましたが、大阪名物のたこ焼きは、

昭和8年に、福島県の会津坂下町出身の遠藤留吉さんが、

大阪の「会津屋」でたこ焼きを発明したことに始まります。

大阪のソウルフードであり、大阪の象徴であるたこ焼きは、

意外と新しいものであり、

なおかつ福島県の人が発明したものだったりするわけです。

 

創られた伝統は意外と多いです。