今からでも間に合う?

講師業務にかまけて久しぶりのブログ投稿になります。

いつから編入対策を始めなければいけないか、合格するまでにどのくらいの時間が必要か、編入を考えれば、一度は気になることでしょう。特にこの時期、今から準備を始めて間に合うのかという相談も多くなります。

ただ、このようなことを心配してもあまり有益ではありません。というのも、受験対策は、自らの今の実力と合格に必要な学力との差を埋める作業であることはこれまでも書いてきたことです。なので、合格までにどのくらいの時間が必要かは、人によって大きく異なります。それに、人によって事情は異なるのですから、いつから編入対策を始めなければいけないということもありません。

むしろ、「編入したい」という目的意識の方が大切です。ただ漫然と、長い時間を費やしても合格できるわけではありません。それに、完璧な対策をして編入試験に臨める人も稀でしょう。英語や論文など、勉強することは際限なく出てくるからです。だからこそ、「編入」という明確な目的意識の下で、どれだけ効果的に編入対策を行えるかが大切になるのです。

これは、どのくらい「差を埋められるか」という問題です。始める時期や時間の長さには関係ありません。もちろん、一般論としては、準備に時間をかけた方が、「差」を埋めやすいとは言えます。しかし、目的に沿った方法論と優先順位で勉強できれば、効果的に「差」を埋めていくことはできるはずです。

だから、編入に興味をもったのがこの時期であっても、合格のチャンスはあります。むしろ、「差を埋めること」に労をいとわないくらい「編入したい」という目的意識の方が合格への推進力になるでしょう。

「思い立ったが吉日」、編入を考えたのなら今からでも準備を始めましょう。進まない限り道は拓かれないのですから。ご相談はこちら


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どこ受験しようか?

編入を考えている時点で、多くの方は編入したい大学をなんとなくイメージしているのではないでしょうか。今の大学から離れたい、とにかく法学部に変わりたいなど、具体的な大学をイメージすることなく編入を考える方ももちろんいるでしょう。どちらにせよ、受験する学校を確定していくことは必要になります。

現時点で受験校を確定させる必要はありません。まだ勉強を始めたばかりでしょうから、「自分の学力」と「合格に求められる学力」との差を正確に把握することは難しいでしょうし、はじめから自らの可能性を閉ざしてしまうことにもなります。ただ、受験校を確定させるまでのスケジュール感は持っておいた方がよいと思います。

編入試験の受験のピークは10月、11月ですが、受験するには出願をしなければいけないし、出願をするためには出願書類を準備しておく必要があります。概ね試験日の1か月程度前に出願の締切になると考えると、9月、10月あたりには出願する大学ははっきりさせておく必要が出てきます。しかし、出願の際に必要となるものの中に民間英語試験のスコアが含まれていたならば、必要なスコアを揃えるために、もっと早くから受験校を確定させておかなければいけません。

また、志望理由書の提出が求められる場合には、その準備も必要です。志望理由書は、その大学を志望する理由を書くわけですから、提出する大学に沿った内容でまとめなければいけません。そして、編入後に勉強したいことを書くわけですから、その分野についてある程度勉強しておくことも必要でしょう。そうすると志望理由書を準備するためは、受験校をある程度はっきりさせておく必要がでてきます

どんなに順調に志望理由書の準備が進んでも、1か月程度は必要です。むしろ、受験勉強をしながら、1か月程度で志望理由書が準備できれば上等でしょう。普通は、もっと余裕をもって準備をします。そうすると、遅くとも8月、9月あたりには、受験校の候補を絞っておいた方がよいでしょう。

もちろん、学習の到達目標のイメージを持つためにも、受験しそうな大学の過去問を「眺めておく」ことは有用です。志望校群がなるべく早めに頭にあると具体的な対策に活かせるかもしれません。しかし、志望校は変わるものだし、過去問を解けば合格するわけでもない点には注意しましょう。手段と目的を取り違えないことが大切です。

志望校がはっきりしているならともかく、そうでないなら、志望する大学レベル感、地理的条件、国立私立の別などから、自分が大学に求める条件をはっきりさせておくとでしょう。「入れる大学に入る」は結果論であって、受験校選択の条件ではありません。

また、本命校のみの単願は考えものです。大学入試ほど、編入試験は「確実性」がないからです。上手くいったと思っても、不合格ということはよくあります。練習校、本命校、滑り止めとは言いませんが、多めに受験して合格したところに編入するという感覚の方がよいと思います。もちろん、在籍大学との比較で、そこしか受験するところがないということもありますが。

「候補を広くとって徐々に絞っていく」というスタンスで、可能性を残しつつ、受験校を確定させていくと失敗しない受験校選びになるんじゃないでしょうか。個別のご相談はこちら


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あなたの人生、人任せにしてない?

編入試験対策について、何度かこのブログに書きました。ただ、あまり具体的な教材や方法については書いていません。なぜでしょう?

答えは簡単です。自分に合った勉強法は、自分で見つけるしかないからです。ましてや、このブログを読んでくださっている方がどんな人なのか、私は知る術をもっていません。アドバイスはできますが、一般的なアドバイスしかできません。あなたの学力や性格、得意なこと、不得意なことを知らないのに、無責任なことは言えないですから。

結局、ベストかどうかは、”あなた”が良い結果を出すかどうかでしか測れない結果論です。良きにつけ悪しきにつけ、その結果を受け入れるしかない自分が、ベストを目指して試行錯誤するしかないのです。試行錯誤する程度の学習経験とそのための時間が必要です。なので、具体的な勉強もせず、方法論ばかりを考えていても、自分のやり方を反省することなく突っ走っても、合格はおぼつかないのではないでしょうか。

この点で、合格者のアドバイスは貴重で有用です。自らの実体験に基づくものだからです。でも、合格者の体験は、合格者の経験です。それがあなたにとってベストとは限りません。合格者は、あなたの学力や性格、得意なこと、不得意なことなど、あなた自身を知った上で答えてくれているのですか?自分の経験を一般化しているだけではないですか?

また、編入について、「どの大学、どの学部が合格しやすいか?」、「どのぐらい勉強すればよいか?」、疑問に思う方は多いと思います。でも、合格しやすい大学ないし学部に進学したいのですか?、答えた勉強方法で答え通りにできるのですか?不安に思ってしまいます。自らの希望や関心が見えないし、学習経験を感じられないからです。自分自身のことなのに、外的要素にしか関心を示していないのです。自分にとってのベストは自分にしかわからないはずなのに。

ネットに溢れる合格者体験談、編入予備校が提供する情報(このブログもまさしくそうです)は、参考にはなりますが、答えではありません。道は自分自身で拓くしかありません。アドバイスには謙虚たれ、しかれど、あなたの人生、人任せにすることなかれ。個別のご相談はこちら


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手段は目的ではありません

前回は編入準備で考えるべきことについて書きました。その最後に、試験対策と費用の手当について考えたら、「あとは、計画を立てて実行するだけです」と書きました。そこで、今回は学習計画を立てる際に注意すべきことについて書きたいと思います。

注意すべきことと言っても、計画の具体的内容についてではありません。より一般的なことで、学習計画を立てる際に、目的と手段を転倒させないということです。「転倒させない」とはどういうことかと言うと、手段を自己目的化しないで計画を立てるという意味です。

学習計画は何のために立てるのでしょう?英語の単語帳や文法書を何周回も勉強するのは何のためでしょうか?法学や政治学の教科書を読むのは何のためでしょうか?新聞を読むのは何のためでしょうか?これら、学習計画の中に盛り込む「やるべきこと」は、何のためにやるべきなのでしょうか?

これらすべては、「編入試験に合格するため」に行うものです。これが目的です。この目的を実現するために、学習計画も、単語帳や文法書の勉強も、専門科目の勉強も、新聞講読などなどもあるのです。つまり、勉強することは、編入試験に合格するという目的を実現するための手段だということです。

もちろん勉強自体を生涯継続して、勉強自体を半ば目的と考えることも可能ですし、勉強とは本来そのようなものとも考えられます。ただし、この半年の間は、勉強は手段です。しかも、「編入試験に合格する」ための手段なのです。

したがって、勉強したことをノートにまとめるのはよいですが、ノートにまとめること自体は手段に過ぎません。詳細で網羅的である必要はないし、知っていることをわざわざまとめる必要もありません。1日数十語ほど英単語を覚えるのはよいですが、覚えただけで編入試験に合格するわけではありません。教科書や新聞を読むのも同様です。

これは、過去問演習にも言えるでしょう。過去問を解くこと自体は目的ではありません。同じ問題が出題されるわけではないからです。むしろ、過去問と同じ問題は出題されない可能性の方が高いでしょう。じゃあ、なんで過去問演習をするの?

同様に、じゃあ、なんでノートにまとめるの?、じゃあ、なんで英単語を覚えるの?じゃあ、なんで教科書や新聞を読むの?、じゃあ、なんで予備校に通うの?じゃあ、なんでオンラインサロンに参加するの?・・・

手段であるからには、目的に合致していなければいけません。目的に合致する手段じゃないなら、それは手段が自己目的化しています。目的に合致する手段なら、それを行う「理由」があるはずです。学習計画を立てるとき、また、勉強をすでに始めているのなら、勉強していることについて、今一度その理由を考えてみてはどうでしょうか?もし、はっきりとした理由が見いだせないのなら、時間とお金の余裕がない限り、それらを別のことに振り分けた方がよいでしょう。ゆめゆめ目的と手段を転倒するなかれ。ご相談はこちら


 

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編入準備で考えるべきこと

4月19日(火)より大学編入コースが開講しました。これから編入試験に向けて、長くて短い格闘が始まります。今日は、どのような編入準備が必要か書きたいと思います。

編入準備は、まず必要なことをはっきりさせることから始めましょう。編入するためには、編入試験に合格しなければいけません。そのためには、合格するだけの学力が必要です。では、どのような学力が必要となるでしょうか?その手掛かりとなるのが、募集要項と過去問です。今年度のものは、まだ公開されていないので、昨年度のものを参考にします。各大学のHPから閲覧することが可能です。

自分が受験したい、興味がある大学の募集要項を見ると、出願資格、出願書類、試験科目などがわかります。正確な内容は今年度の募集要項で確認する必要がありますが、多くの場合、例年通りの内容で試験が実施されます。変更がある場合には、基本的には、あらかじめアナウンスされます。

そうすると、在籍校の単位を、いつまでにあとどの程度取得しなければいけないか、出願時期までにどのような書類を準備しなければいけないか、試験時期までに何を勉強していなければいけないか、具体的に見えてくるでしょう。加えて、過去問を閲覧すればどのような形式で、どのような内容の問題が出題されるかわかるので、勉強の方向性をより正確に定めることができると思います。

試験対策については、英語論文に分けて書いているので、過去記事を是非参考にしてください。受験勉強は、現在の学力と受験校が求める学力とを埋める作業です。何をどの程度勉強する必要があるのか、そのためにはどの程度の時間が必要となるのか、試験までに間に合いそうにないのであれば、志望校のレベルを下げるか、準備に充てる時間を増やすか、他人の手助けを借りるかする必要があります。

そして、試験対策の方向性が定まったら、それを独学で行うのか、予備校を使うのかなど、それを実現する手段を考えます。この点にも関係しますが、編入には一定のお金が必要になります。1校当たり3万円程度の受験料がかかりますし、試験会場までの移動や宿泊などの費用が必要になります。さらに、勉強のための教材費、予備校などを利用すればその費用もかかります。その費用はどのように準備するか、バイトで賄うのか、親御さんから前借するのか、お金の当てを考えます。

これらについて考えていく際に、不明なところがあれば、是非ご相談ください(ちなみに無料です)。もしなければ、あとは、計画を立てて実行するだけです。ご相談はこちら


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2年次編入と3年次編入、どっちがいい?

大学編入に2年次編入と3年次編入があることはご存じのことと思います。編入を考えたとき、2年次編入の方がいいのか、3年次編入の方がいいのか、迷ったことはないでしょうか?「いいのでしょうか?」というのは漠然とした問いかけですよね。でも、「いいのかどうか」は何に基準をおくのかで大きく変わってきます。

最近、入学相談をしていると2年次編入を志望する方は増加傾向にあるように思います。そこで、今回はあえて2年次編入の落とし穴について書きたいと思います。

みなさんの中には2年次編入にデメリットがあるのか不思議に思われる方もいるかもしれません。たしかに、編入後の時間的余裕ということであれば、2年次で編入した方が卒業までに3年間の時間的余裕があります。それにともなって、学業以外のことにも時間を割きやすくなるでしょう。しかも、大学入学後すぐに大学を変えることができます。現状をすぐにでも変えたい人には、これは大きなメリットです。

ただ、2年次編入を実施している大学は多くはないので、受験できる学校は限定的です。それにともない、志望者が集中し、倍率が上がる傾向があります。北海道大学法学部、信州大学経法学部、法政大学法学部の各2年次編入試験は多くの方が受験します。

また、3年次に比べて、試験の専門性が高くない分、対策しやすいようにも思われますが、対策の焦点を絞りにくく、目標を定めにくいということもあります。例えば、3年次編入対策として、憲法の知識が必要ならば憲法の入門書を読めばいいですが、2年次編入対策として、課題文を踏まえた自説展開力を高めようと思っても、何をしたらいいのかはっきりしないでしょう。

さらに、2年次編入の場合、在籍校でほとんど専門的な勉強をしないまま受験となるので、志望理由書は書きづらくなるかもしれません。法学部1年生であれば、「2年生になれば専門科目も多く履修できるから、今の大学でもいいんじゃない?」問われたら、また、他学部の1年生であれば、「法学を勉強したかったら、なんで最初から法学部を受験しなかったの?」と問われたら、どのように答えますか?大学に入学して、わずか半年後に編入試験を受けるわけですから、今の大学に入学した理由は問われることになるでしょう。

「不本意な結果だったので、編入したいです」は、よくよく考えれば編入先にも失礼な話です。なぜなら、編入先の大学に魅かれたからではなく、在籍校が嫌いだから選択したと言っているともとれるからです。「あいつ嫌いだから、あなたに乗り換える」と言われて嬉しいですか?

話が脱線してしまいました。ざっくり言ってしまえば、編入後の生活、編入先の大学に重きをおくなら2年次編入の方が、準備期間や編入対策を考えるのなら3年次編入の方がいいのかもしれません。ただ、以上の話は一般論です。みなさんに当てはまるとは限りません。さらに個別的な話はご相談ください。ご相談はこちら


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大学の履修登録をどうしよう?

4月に入り、新年度とともに編入対策も本格始動です。周りもせわしくなってきましたね。みなさんはどうでしょうか?今年度から大学生になった方も、進級された方も、そろそろ大学の履修登録の時期ではないでしょうか。ということで、今回は履修登録について書きたいと思います(以下は、例年の話なので、正確な情報は最新の募集要項で確認してください)。

ご存じの方がほとんどだとは思いますが、編入試験に出願する際の要件となるのが、取得単位数です。募集要項に定められた単位数を取得している、あるいは取得見込みであることが必要となります。もちろん、大学によっては、取得単位数に加えて、TOEIC、TOEFLといった民間英語試験の一定のスコアが求められる場合もあります。出願に際して必要とされる単位数は大学によって異なります。例えば、北海道大学法学部の3年次編入であれば42単位、2年次編入であれば32単位が必要です。あるいは、名古屋大学法学部であれば52単位、法政大学3年次であれば60単位が求められます。

ほとんどの大学は、出願時に必要単位数を揃えている必要はなく、「取得見込み」で出願できます。したがって、多くの方が大学2年生で3年次編入試験を受験できるのです。もちろん、めでたく合格しても、「見込み」が外れて出願単位数を取得できなかった場合には、合格は取り消されます。だから、在籍校での単位取得も疎かにはできません。また、上智大学法学部は、出願時に60単位以上を修得済みであることが必要です。したがって、9月下旬の同校の出願締め切りまでに単位を取得していなければ受験できません。つまり、出願までの単位取得状況が大きく影響します。この点で、同校を受験する場合、先を見据えて単位を取得することが重要だと言えるでしょう。

出願資格として必要とされる単位数が揃っていれば、基本的には問題ありません。つまり、成績はあまり関係ないということです。編入試験の出来具合が決定的です。ただし、成績が悪い場合、面接で聞かれるかもしれません。「法学を専門的に勉強したい」と言っておきながら、法学系科目の成績があまりにも酷い場合、志望動機の説得力はなくなります。

とはいえ、取得単位の成績にこだわりすぎるのも、履修する科目にこだわりすぎるのも考え物です。もちろん、在籍校で勉強したいことを履修し、よい成績を収めることも立派なことです。しかし、編集試験を考えた場合、その対策に時間を割かなければ結果は覚束ないというのも事実です。周りの友人たちが行わない、単位取得以外の目的で勉強する必要があるのです。在籍校での授業負担が重くなればなるほど、編入対策は疎かになりがちです。そうであれば、履修登録をするにあたっては、編入試験や対策のスケジュールも視野に入れておいた方がよいでしょう

受験に有利な科目、不利な科目というのは特にないと思います。法学系科目を履修すれば、たしかに法学に慣れることはあるかもしれません。しかし、それは受験に有利ということではありません。編入のための勉強をすることの方が重要です。また、編入後の単位認定を見据えた履修登録ということはありますが、それが編入後の単位取得に大きく影響することはあまりないというが正直なところです。編入先で履修しなければいけない単位が大きく減ることはないでしょう。

履修登録にあたって、取得単位数、取得時期、成績、負担、履修科目など考えることはあります。ただ、編入にもっとも重要なのは、在籍校できちんと単位を取得して、編入試験でよい成績をとることです。履修登録で迷った際にはお気軽にお問い合わせください。ご相談はこちら


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法学は暗記も必要。でもそれだけではありません。

「春の進学ナビ」も好評のうちに終了いたしました。就活中にも関わらず、忙しい中、来校して経験を語ってくださった中ゼミOBには感謝の限りです。また、参加くださった方は、編入に向けてのモチベーションアップになったのではないでしょうか。

そこでも話題になったのが、編入に向けての勉強法です。われわれ講師目線の対策については、過去記事を見ていただければと思います。ただ、受験生・学生目線で対策について知ることも、それが自らの体験に基づくものであることから有用でしょう。今後も合格者に体験談を語っていただく機会には、こちらでアナウンスたします。

さて、法学は勉強すればするほど、暗記では済まないことに気づきます。法学の勉強と言えば、ともすれば、条文はもとより、法概念について暗記するものと誤解されがちです。法学の対策と言って、これらを記憶することと勘違いしている方もいるかもしれません。確かに、法学の勉強で記憶する作業は必要です。ただし、これは英単語を覚えるとか、数学の公式を覚えるとかと同じで、問題に答えるためには必要なことです。

しかし、英単語を暗記しておけば、英文を訳し内容が理解できるわけではないこと、公式を覚えておけば、計算の答えが出せるわけではないこともまた真なりです。問題と知識(記憶したこと)を適切に関連づけられない限り、問題に答えを与えることはできません。論述試験は、クイズではないからです。記憶したことを想起(思い出すこと)すれば答えられるわけではないのです

問題文を解釈した上で、そこでは何が求められているか理解し、それに応えるためには何についてどのように考えて論じなければいけないのか整理できなくてはいけません。そこには、記憶と想起だけではなく、理解、解釈、想起、再現などの要素も必要になります。要は、記憶することは問題に答えるための必要条件ですが、十分条件ではないということです

では、記憶と想起以外の要素はどのように鍛えることができるでしょうか?記憶と想起は自分一人でできますが、理解、解釈は、他人からの評価が必要になります。なぜなら、理解、解釈の正しさ(妥当性)が重要だからです。つまり、知識の運用能力です。編入試験が論述形式なのも、また、編入対策として答案練習をするもの、知識の運用能力が評価対象となるからです。この能力が高ければ高いほど、未知の問題に対しても答えを出すことができるでしょう。

事実に条文をそのままあてはめれば答えが出てくるほど、世の中は「単純」ではありません。事実を解釈し、法学的理解の下で法を解釈し、法的帰結を導き出すのです。それは記憶と想起では済まない作業です。このように、法学の学習においても暗記だけでは済まない要素があるのです。ご相談はこちら


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編入を考えるのなら、今から勉強しましょう。

編入試験は短期勝負ということを繰り返し書いています。では、いつから勉強を始めるのがいいでしょうか?受験対策は、「現時点での自分の学力」と「志望校が求める学力」との差を埋める作業だと言えます。そうであるなら、現時点の学力次第で、合格までに必要な期間は変わってくるでしょう。他方で、志望校の難易度によっても、必要な期間は変わります。

要は、自分の学力と志望校が求める学力との「差」が大きければ大きいほど、それを埋めるためには多くの時間が必要となるのです。しかし、編入試験は人生の通過点に過ぎません。生涯をかけて行なうライフワークではないのですから、「差」の大きさに関わらず、あと7~8か月後には受験に臨みます。つまり、「差」を埋めるために費やせる時間には限りがあるということです。

編入試験を受験するということは、程度の差はあれ、現在の学校よりも上位の大学(難しい大学)に入学しようとすることでしょう。そこで「合格」という結果を残すためには、自分の学力を上げることと、妥当な志望校を設定することが必要です。今の自分を過大評価しすぎるのも、過小評価しすぎるのも、また、志望校で夢を見すぎるのも、見なさすぎるのも、「望む結果」ではないでしょう。

まずは、これから埋めなければいけない「差」がどの程度か見積もってみてはどうでしょうか?おそらく、今日からでも勉強を始めた方がよいことに気づくはずです。「思い立ったが吉日」、次は学習計画を考えましょう。

「志望校が求める学力」や「埋めなければいけない差」について、個別の情報を知りたい方は、是非ともご相談ください(無料)。その後の学習計画についてもアドバイスを差し上げられると思いますよ。お気軽にお問い合わせください。ご相談はこちら


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編入対策の要は優先順位をつけることです

編入に向けて対策をする上で、何に最も注意しなければいけないでしょうか?

—―私は優先順位と答えています。

編入対策は短期勝負です。多くの受験生は、この時期から対策を始めて、早ければ9月に受験します(もっと早く実施されるところもあります。例えば群馬大学情報学部です。法学も勉強できる大学ですよ)。この点で、準備を始めてから本番までの期間がとても短いと言えるでしょう。

そうであるからこそ、「無駄」は省くべきなのです。たしかに、勉強する上で徒労はつきものだし、「無駄」だと思ったことが役に立つことは多々あります。むしろ人生を豊かにする「教養」とは、そのようなものかもしれません。

しかし、編入試験の「対策」を考えるのであれば、「何のための勉強なのか」自覚的になるべきです。英単語を覚えるのも、文法を勉強するのも、編入試験のためということです。法学や政治学の用語の定義を覚えるのも、答案構成を練習するのも、編入試験のためです。英語でコミュニケーションをとるためでも、『ハリーポッター』を原文で読むためでもありません。司法試験を受験するためでも、公務員になるためでもありません。編入試験のためです。

勉強の仕方も内容も、目的によって大きく異なります。なので、目的に合った勉強が必要なのです。しかも、短期勝負の編入試験です。目的を実現するために必要なことすべてを実行する時間的余裕はありません。そうであるなら、これまでに勉強してきたこと、これから勉強することの「優先順位」を考えて、優先度の高いことから実行していくことが必要でしょう。優先順位を考えずに、勉強すること自体が自己目的化すると、労多くして功少なしとなります。

何が必要で何を優先させなければいけないのか、自己目的化することのない編入対策をお考えの方は、お気軽にご相談ください。ご相談はこちら


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※過去の投稿を整理しました。あわせてご覧ください。