日本女子大学

日本女子大学大学院人間社会研究科心理学専攻臨床心理学領域

 

日本女子大学では、「人間の心理過程についての異常の発生メカニズム、治療方法、診断法等の、高度に専門的な理論と技法の習得」をめざし、博士前期課程では「心理学の専門家としての研究能力、実践力を徹底して教育指導」をし、 後期課程でさらに「高度な知見の獲得、問題発見能力と研究推進能力を増進」していくとしています。そして特に臨床心理学専攻において、「人間の心理に関する真理および現代的課題の解明と解決を目指し、人類の文化に貢献できるような、高度な理論的・実証的研究能力を有する研究者、および優れた心理臨床実践能力を有する人材を養成すること」を目的として打ち出しています。

 

①入学試験概要

英語と専門科目と口述試験が課されます。

  • 英語

英語では例年心理学に関連する問題が出題されています。形式は年度によって異なりますが、下線部訳と内容理解が中心です。問題文には英文の心理学の専門書や論文が使われていますので、心理学の専門的な知識とともに、専門的な英語を読み解く読解力が求められます。中央ゼミナールでは「大学院英語<心理学>」という講座を設置し、大学院レベルの専門英語の対策を行なっています。

  • 専門科目

専門科目では、例年は (1) 共通問題と(2) 臨床心理学領域用の問題の両方が課されています。(1) 共通問題では一般心理学について出題され、形式は主に空欄補充や選択問題となっています。(2) 臨床心理学領域用の問題では、臨床心理学に関する用語説明と論述が出題されています。基本的な内容が多いものの広範囲にわたる心理学領域の理解が求められます。中央ゼミナールでは、「臨床心理学論文」、「基礎心理学論文」、「大学院心理統計学」で幅広い分野の講義を行い対策をしています。

  • 口述試験

口述試験では、臨床心理学や研究計画書、人物など幅広い内容が問われています。面接時間は比較的長めのようです。中央ゼミナールでは、個別面談で研究計画書の添削指導や面接対策を行っています。

 

②公認心理師カリキュラムへの対応

公認心理師カリキュラムについては対応を検討中とされています。

 

③中央ゼミナールでの対策と合格者

  • 履修授業例

大学院臨床心理学論文、大学院基礎心理学論文、大学院心理統計学、大学院英語<心理学>などを履修しています。

  • 個別面談

個別面談では研究計画書添削指導、面接対策などを行います。

  • 中央ゼミナールからの合格者

例年2~3名程の合格者が出ています。他学部他専攻からの合格者も出ています。

 

※ 本記事に掲載されている内容は2018年3月31日時点のものです。詳しい情報は、  日本女子大学大学院人間社会研究科にお問い合わせください。