編入試験をきっかけに前に進もう!

大学受験が不本意な結果に終わり、どうにかできないかと考えていたころ、ふとしたきっかけで大学編入について知りました。それがおぼろげながら大学編入を考えるようになったきっかけでした。実際には私は昨年の4月ごろから勉強を始めました。当初は独学しようと思っていたのですが、他の試験に比べ情報も少なく、どのように取り組めばいいのか分からなくなったため、少し後の5月ごろに中央ゼミナールに入会しました。
ホームページの掲示板で相談して、ハイレベル法学英語、法学概論、法学時事論文、政治学を受講することにしました。今思えば、誰もが無料で質問可能なこの掲示板でのやりとりから、中ゼミのサポートは始まっていたようです。私は通信サポートコースの会員で実際に授業を受けたことはないのですが、それでも本当に中ゼミにはお世話になったように思います。
もともと英語は得意だったので、当初は英語にはそれほど苦労はしないだろうと思っていました。しかし、初めて提出した答案がいきなり不合格と判定されてしまいました。これにはさすがに大きなショックを受け、2回目からは合格を目指してより懸命に取り組むようになりました。英文の和訳が基本となる編入学試験では、英語の読解力は当然のことながら、それを日本語で表すための文章力も必要とされます。英文を読むことが比較的得意だった私は、ただ読んでなんとなくできた気になっていただけでした。この事実に気づかせてくれたのは、中ゼミの通信添削でした。実際に自分の手で全訳してみて、そして添削を受けることによって自分の今の実力を実感でき、また客観的な評価を得ることもできます
英語の添削同様、論文の添削も有意義なものになりました。自分ではうまく書けたと思っていた論文でも、客観的に見てもらうと論理のつながりがおかしい箇所があるなど、完璧な答案というものはなかなかできにくいものです。このような論文の対策としては、やはり添削課題を何度もこなすことが重要です。その意味でも私が受講した講座はかなり効果的でした。
また、志望理由書に関しては提出直前まで何度も書き直して添削してもらいました。その他には、質問があった場合は手紙やメール、電話をして答えてもらうなど様々なサポートをしていただきました。これらは独学ではできない非常に重要なサポートであったように思います。
具体的な勉強方法は人によって適したものが違ってくると思うので細かくは書きませんが、基本的に中ゼミの教えに従っていけば十分だと思います。私も、中ゼミのテキストや中ゼミで勧められた参考書だけを使って勉強しました。不安になって、どうしても他の教材にも手を出してしまいたくなるかもしれません。けれど、たくさんの教材に手をつけるよりは、まずひとつの教材を何回も使うことが重要です。同じことの繰り返しは確かにつらいかもしれません。けれど、この同じことの繰り返しこそが最終的には自分の力になるのだと思います。
また、2年次での受験ということで若干修得単位が不足していたということもあるのですが、基本的に在籍大学での講義には直前期以外はしっかり出席しました。確かに勉強のための時間のやりくりは厳しかったですし、編入の勉強に集中したいという思いから学校を休みたいと思ったことは何度もありました。しかし、例え上手く時間を使えなかったとしてもメリハリをつければどちらもうまくこなすことができます。実際、大学での成績も編入の勉強と両立していた期間の割にはよかったですし、そのおかげで京都大学法学部の1次試験(書類選考)には合格することができました。
私の場合、受験のきっかけははっきり言って在籍大学への不満からでした。けれど、この不満をきっかけに自分自身を見つめ直し、自分が何を学びたいのかを改めて自分自身に問いかけられるようになりました。また、この編入受験に取り組めたことにより結果的に学びたいという意欲をより強く持つことができるようになりました。
第一志望の大学には合格できず、思い通りの結果を出すことができなかったけれど、編入学試験に取り組めたことを決して後悔はしていません。この先将来はどうなっていくのかまだはっきりとは分かりませんが、この編入試験をきっかけにもっと前へ進んでいきたいです。
私の体験記など参考にはならないかもしれませんが、編入受験を振り返って皆様にひとつ言いたいのは「始めなければ始まらない」ということです。本当に編入するべきなのか、あるいは勉強を始めてからも本当にこの方法でいいのか、自分の周りの人は楽しそうに大学生活を楽しんでいるのにどうして自分だけ苦労しているのか等、自分自身受験期間は悩みの連続でした。けれど、編入受験に取り組めて本当によかったと今改めて思っています。受験に不安や悩みはつきものですが、そういう時こそまず何かを始めればきっと先は開けてくるはずです。

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