本当の試練はこれから。

大学卒業後、サラリーマンとしての社会生活の中で、もう一度自分自身のあり方、方向性を見直す時間が増えたと感じるようになりました。このままこの業界で仕事をし続けるのか、何が自分のゴールであるのか、年齢とともに仕事における責任が増加する一方で、本当にやりたい仕事と現実とのギャップに悩む日々を送っていたと思います。きっと、多くの人がこのような悩みを抱えながらも現状維持を選択し、わりと無難な人生選択を行っていると思います。そうした中で、私は進路変更することを決心をしました。
これまでの職業が自分に向いていなかったとはまったく思っていません。勤めていた会社に不満もなく、わりと安定した経済状況を維持していたと思いますが、一度きりの人生に、大きなリスクを背負いながらも自分の夢を実現させることを選択しました。10年後、20年後の自分の姿が想像できない、もしくは目標が定まらないといった状況よりも、想像するだけで気持ちの高ぶるような将来像を追い求めていることこそが、仕事であり、生活であり、人生であると判断しました。方向転換がすぐに大学からのやり直しに直結するわけではありませんでしたが、転職の検討、資格を含めた将来性の調査を重ねた上で、大学への編入を決心しました。
しかし、大学の編入・学士入学を検討するには一般的な凡例と比較すると少し年齢が高く、私にとって多くの障害があったと思います。まず、学士編入がどのような難易度なのか、その準備に何が必要なのかがまったく見当がつきませんでした。大学を卒業して数年経過しているため、学科試験に抵抗や不安があり、数学、英語、小論文などをもう一度勉強することが本当に可能であるかといった恐れもありました。そして、スポンサーからの支援がないという経済的な問題、これは深刻なもので、精神的影響が大きかったと思います。このような状況を、同僚や親類はどのように思うか、周囲の目を気にしたことも確かです。結果が残せるのかわからないチャレンジの最初のステップとなる受験は、予期せぬ影響も重なり、非常に大きな壁となりました。
こうした中、新しい生活をスタートさせました。中央ゼミナールでは、非常に大きく、有意義なサポートを頂いたと感謝しております。英語は、実践形式に沿った形で、自分の弱点を細かいレベルでチェックできたと思います。そして、数学は信じられないほどのレベルアップをサポートしていただきました。授業前後でも熱心に質疑応答してくださった先生方に感謝しております。
学士編入という、再びやってきた受験という試練は、決して自分ひとりで越えられるものではありませんでした。家族やサポートしてくださった周囲の方々、多くの人に支えられて、何とか実を結んだものであると実感しております。しかし、ようやく新しい人生のスタート地点に立つことが許されただけで、本当の試練はこれから訪れようとしております。この1年を支えて下さった方々の努力や想いを無駄にすることなく、自身の理想的な形での社会貢献に向け、新しい道を創造していきたいと考えております。

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