気力が大切

まずこれを読んでくださっている皆さんに質問します。
受験をするにあたって最終的に必要なのは学力でしょうか?
体力でしょうか?
その答えは人それぞれだと思いますが、私は気力だと思います。モチベーションを保ち、ショックから立ち直ることは長い受験生活の中で重要な鍵を握ります。学力も体力も自分の努力次第で必ずついてくるものですが、気力に関してはそう上手く行きません。努力でどうにもならないからこそ、いかに強い精神を持つかが受験で一番重要なのではないでしょうか。私自身、長い長い戦いの中で確実に気力を養い、気力で合格したと思っています。そんな合格体験談をお話ししたいと思います。
大学受験に失敗…そう、このことこそ私が編入を志すきっかけとなりました。もともと四年制大学に行きたいと思っていて受験したのですが、みごとに全落ち。滑り止めで受けた短期大学に合格はしたものの、やはり四年制の大学に通いたいという気持ちはおさまらず、短期大学への進学が決まると同時に編入を決意しました。
初めは内部編入を狙っていたため、大学での勉強に力を入れていました。レポートや課題だけでなく授業中の態度や発言回数にも気を抜かずに取り組みました。もちろん欠席もしませんでした。そのおかげか、割といい成績を修めることができました。「もしかしたら内部編入できるかもしれない」と、夢は膨らみました。しかし現実はそう甘くないのです。上には上がいるもので、内部推薦の夢は叶いませんでした。
ここで私の編入の希望は完全に絶たれ…てはおらず(笑)、失敗することも意識していた私は、一般編入についても考えていました。「一般編入だと、独学では無理がある。」そう確信した私は内部編入に落ちた場合を考えて中央ゼミナールに通うことを考えていました。なぜ中ゼミにしたかというと、うちの大学から編入を目指している人にはかなり有名な予備校だったからです。先輩からも勧められましたし、調べてみてもたくさん情報をもっている予備校だということがわかったので、迷わず中ゼミに行くことを決めました。家庭の事情を考えると学費は自分で払わなければならないと感じたので、夏期講習のみを受講していました。
受講するにあたってたくさんの不安がありましたが、同じ志を持った仲間との出会いや、充実した授業内容からとてもいい刺激を受けました。特に私が感動したのは、中ゼミの先生方の親切な対応でした。現役の頃に通っていた予備校ではわからないことを質問しにくい雰囲気がありましたし、勇気を振り絞って質問しても望むような答えは返ってきませんでした。しかし、中ゼミでは質問をするとわかるまでこちらに付き合ってくれます。また、苦手な分野について詳しい解説がなされている参考書を教えてくれます。こうした丁寧な指導のおかげで充実した2ヶ月間を過ごすことができました。他の子が通年や夏以降も通うことを考えると、私の勉強量では足りないのではないかなど様々な心配がありましたが、自分を信じて勉強を続けるしかないと思い、ひたすら勉強しました。中ゼミで教えてもらったことを復習し、講義の合間や空き時間、通学時間さえも勉強に充てました。休憩時間には「合格したら?しよう!」などと合格後のキャンパスライフを思い描き、モチベーションを保つようにしました。
こうして臨んだ一般編入試験。まず現役の頃に入れなかった第一志望の女子大を受けました。「きっと合格しているはず、こんなに勉強したんだもの!」そう思って合格発表を見ました。結果は…またもや不合格。この大学は今回編入受験すると決めた大学の中では偏差値で言うと少し低めだったので、ここがダメならもうどこにも合格しないかもしれないと思いました。落ちた日はこの先の受験校全部落ちたらどうすればいいんだろうと思い、たくさん泣きました。しかし現役の頃を含め、こう何度も落ちていると立ち直りが早いんです。しかも、泣いても何も生み出さないということは誰よりも知っていました。そのため、次の日には「こんなに何度も受けているのに私を落とす○○大学なんて馬鹿だ、そんな大学こっちから願い下げだ!」と奮起して勉強に取り組むことができました。そうして勉強を続けた結果、内部で落ちた大学に晴れて合格、大学生になることができました。なんだか初めて「合格」したような気がします。

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