工夫次第で実現は可能!

これから編入を目指す人、特に通信生の方の中にはどのように勉強したらいいのか悩んでいる人も多いと思います。勉強法は人それぞれですが、それでも少しでもいいから情報が欲しいのもまた事実。以下に「こんな方法もあるんだ」という軽い参考として私の経験をお話します。

まず最初に過去問を取り寄せ、自分に何が足りないか考えました。高校時代のおかげで長文を時間内に読む力(単に嫌悪感がなく慣れている程度のものです)はあるはず、では「なぜ読めないのか?」という分析から、構文と単語を徹底的にやることにしました。結果的には『基礎 英文問題精講』の60題を3回通り取り組みました。どんなに分からなくても必ず英文を全訳する→答えあわせ&解説を隅々まで読む→分からなかった単語(語句のところに赤線引いてチェックし、載っていないものは自分で書き込む)と構文、例文を覚える(ノートの真ん中に線を引いて、最低その五行分は英語を書いて読んでをひたすら繰り返す)で①~60→2回目(同じ工程。この時も分からなかった単語はオレンジで囲む)→3回目(同じ工程。分からなかった単語や文は青のラインマーカーでチェックし、単語カードを作成して暇な時や試験の直前に確認)がその中身です。単語は『速読英単語』を一通りやりました。覚え方が記載されているので、その通りにやりました。ただ、単語をひたすら覚えるという作業が苦痛だったため、後回しにし続けた結果、試験前日34日前に二課ずつ覚えなければならないという追い込まれっぷりでしたので、早めに取り組むことを推奨します…。

小論文は中ゼミ以外に取り組んだ問題集はありませんでした。授業の一環で毎月レポートを書いていたことや、大学一年の頃から卒論や教授の本を読み続けていたことがもしかしたら力になっていたかもしれません。名古屋大学の文学部の小論文は、自分の志望科目の深い知識よりも、人文系の幅広い知識があるほうが書きやすいと思います。過去問の出典となっている本だけでいいので、読んでおくことをお勧めします。また、新聞でもテレビでも、何でもいいので今現在問題になっていること、そして自分はどう思うか、他人はどう患うかを10分でいいので毎日考える時間を持つと後々役に立つと思います。

通信生の辛さの一つには“孤独”があると思います。周囲に編入のことを話している人や同じ境遇の人がいる人はもちろん別ですが、私の場合ほんの一部の人にしか編入のことは話せませんでした(編入に失敗した場合、在学していた大学に通うことになっていたので、後々の関係を考えるとどうしても言えませんでした)。結果、中ゼミの体験談によく載っている「同じ志を持つ友達と切磋琢磨!」という状況とは真逆の環境に身を投じることになりました。周りの友達が遊んでいる状況で、授業に参加し、バイトに行き、帰って下宿先でカリカリ勉強…。「何やってるんだろうなあ…」と何度もたそがれました。この状況でモチベーションを保ち続けるために、毎日寝る前に明日やることを書き出しました。具体的には、試験前日までに絶対にやることを決める(基礎英文問題精講3回と単語)→この目標を達成するために一カ月先までにやらなければならないこと→さらに一週間先ではどうか→一日単位では を決め、ホワイトボードに一週間分の日割りのやることリストを書き出し、寝る前にその日やれたことは消し、できなかったことは他の曜日にばらすなどして必ず一週間分の目標量を達成することを続けました。

5月30日、私はぐしゃぐしゃの思いの中で、遅くてもやれるだけのことをやろうと決意しました。その日から毎日ずっとひたすら勉強を続けられたわけではありません。疲れてどうしようもなくて単語を一個しか覚えられなかった日やもう止めてしまいたいと泣いた日もありました。それでも何か少しでもと勉強を続けたことが合格に繋がったのかな…と今になって思います。

編入を志す理由は人それぞれあると思います。どんな理由であれ、その思いを忘れず、あきらめたり投げ出したりしないで勉強を続けさせる。難しいことではありますが、工夫次第で実現は可能です。この拙い文章がそのお役に立てたなら幸いです。

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