やるしかない!今やらないでいつやるんだ!

受験が終わり、そして第一志望校に合格できた今、本当に編入学試験を目指して頑張ってきて良かったと感じている。編入を目指したきっかけは元々の動機はずばり、学歴コンプレックスだ。私の学歴コンプレックスは高校生のときから始まっていたのかもしれない。というのも、私は元々地元では有名な進学校に行く予定だった。しかし、中学3年生になり、だんだん「落ちる」ということが怖くなり、実家に近くの一つ下の高校にレベルを下げたのだった。妥協したのだ。一つ下といっても、その高校はいわば、なんちゃって進学校だったのだ。国公立大学に合格するのは推薦入試が主で、センター試験をパスして一般入試で国公立大学に合格するのは数名…といったところだった。元々行きたかった地元の進学校は当たり前のように大半の学生が国公立大学に一般入試で行くことを考えれば、二校には歴然とした差があった。

それでも、入学したからにはこの高校で頑張ろうと誓い、常に成績は一番だった。しかし、高校3年生になると、周りの人たちがどんどん推薦入試や私立大学に合格が決まっていく。一般入試で国公立大学を目指す人は数人だけという現状だった。私も周りにすつかり流されてしまって、12月に受験して合格した私立大学(レベルは低い)で大学受験をやめてしまった。センター試懐も適当に受けた。「自分で選んだ道」のはずだった。しかし、合格祝いを家族にしてもらったときも、引っ越し先を決めに行ったときも、入学式のときでさえも内心は全く喜べていない自分がいた。これは紛れもなく、大学入試に全力を尽くさず、妥協してしまったからだった。

大学に入学後、仮面浪人の道を自然と考えていた。しかし、新しい環境で友達もでき、毎日それなりに楽しく過ぎていき、気づけば大学1年生も終わろうとしていた。「入学したからにはここで頑張ろうかな…」と何度も思ったりもしたが、このままでは高校のときのように後悔してしまうと確信した私は、元々知っていた編入学という新しい道を志した。何しろ周りの学生のレベルの低さに正直ほとほと嫌気がさしていて、どうにかここから抜け出したいという気持ちも大きな原動力となっていた。

そして、大学2年生の4月に中ゼミに入学した。入学したといっても、私は中ゼミに毎日通学できるほどのところに住んでいなかったので通信サポート生として中ゼミに入会したのだった。通信サポートで一番良いと思ったことは、電話面談ができるということだ。勉強法でわからないことや漠然とした不安に襲われて泣いて情緒不安定なとき、受験校の相談や模擬面接練習まで、とにかくお世話になった。この電話面談が回教無制限なところも非常に助かった。何度相談したかわからないくらい、とにかく疑問や不安があるときは中ゼミの先生に電話した。

私は四大生で、しかも周りの友達には編入のことを明かしていなかったため、すごく孤独で辛かったし、何度も挫折しそうになった。でもそんなとき、中ゼミの先生との電話でのやり取りに本当に救われた。独学していたら孤独感できっと途中で編入を諦めていたと思う。そして夏になり、私は夏期講習に参加した。夏期講習はトータルで10日間通った。私は中ゼミから電車で片道2時間はかかるので、金銭的にも10日が限界だった。(本当はもっと通いたかったが。)最初はたった10日間通ったくらいで何も変わらないだろうと思っていて、交通費や受講費を考えると行くかどうか迷っていた。

しかし、夏期講習は行って本当に大正解だった! まず、英語の千頭和先生との出会いは大きかったと思う。先生はとても厳しい、辛口なことをよく言っていたが、千頭和先生の講義で基礎基本の大切さや自分の今までの行いの甘さを思い知ることができた。基礎が抜けている自分に気づいてからは進歩が早かった。恥やプライドを捨て、中学の文法からやり直し、完全に消化できるようにした。これが9月になってからだった。4月に中ゼミに入会してからそれなりに英語は勉強してきたつもりだったが、正直本当に「つもり」だった。千頭和先生の指導通りに中学の文法書を完璧にしてからは何だか自分のモチベーションが変わった。1冊の参考書を完璧にし、基礎を固めたことで自信に繋がり、それからは今までやってきた単語帳などに全力で取り組んだ。夏期講習に行って、中ゼミの先生方の熱心な講義や一緒に受講する生徒の態度、自習室のやる気に満ちた雰囲気などを生で味わえただけでかなり自分のモチベーションが変わった。そして10日間の講習でもかなり力がついたと実感することができた。小論文の書き方も、夏まで何も触れていなかったのに、中ゼミの夏期講習のおかげで小論文の大きな枠が掴めたし、様々なテクニックも習得できた。実際、入試本番のときも中ゼミの夏期講習で教わったテクニックが使えた。

10月になると何度も不安の波が襲ってきたが、「もう今までのように勉強をやめて泣いて悩んでいる暇もない! やるしかない! 今やらないでいつやるんだ!」と強気になることができていた。寝る時間以外はとにかく勉強に費やすようにしていた。シャワーを浴びているときも面接内容をひとりで話したり、眠れない夜は眠れるまで単語帳を開いたり、音読をしたり、歩くときは英語のCDを聴いたりした。本格的に勉強を始めたのは実際は夏からだと言えるかもしれない。だから、私には全く余裕などないはずだったが、試験当日は不思議と「やることはやった」と落ち着いて自信を持つことができた。

試験前日まで電話で模擬面接の練習をしていただき、励ましの言葉を中ゼミの先生にいただいたことはとても私の励みになったしリラックスできた。だから受験校の面接はすべて堂々と話すことができた。独学していていたら面接はどうなっていたのだろうと考えるとちょっと恐ろしいくらいだ…。私は金銭的にも国立大学しか受験できない状況にあったが、無事に10月半ばの試験と11月の試験にダブル合格できた。中ゼミの通信添削、模擬試験、夏期講習、面接練習、数多くの情報、先生方の存在…これらの様々なサポートがあったおかげで私は編入という普通の人は歩まない道を無事に突破できたのだと心から思える。ひとりで独学し、漠然と勉強していたら私は絶対今ごろ泣いていただろう。それくらい私にとって中ゼミの存在は大きかった。

今は晴れて国立大生になれる嬉しさでいっぱいだ。高校受験・大学受験のときと違って、途中で投げ出さずに全力を尽くせた達成感に満ちている。何よりも結果として、第一志望校に合格できて本当に言葉では言い表せないくらい嬉しい。そして、今編入を迷っている皆さんには絶対に現状に妥協しないでほしいと思います。自分を信じて道を切り開いていって下さい。自分が選んで進んだ道ならきっと明るい先が見えてきます! 自分を本当に変えることができるのは自分しかいないのだと思います。悪い方にも、良い方にも自分を導けるのは自分だけだということをこの数ヶ月の編入受験生期間に知ることができました。受験は本当に辛かったけど、今振り返ってみると自分が今までの人生の中で一番キラキラしていたと思います。最後になりますが、私の受験を様々なかたちでサポートしてくれた中ゼミの先生方、いつも丁寧な対応をしてくれた事務の皆さん、本当にありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです。4月からは憧れの大学で頑張ります!!

タイトルとURLをコピーしました