私は今年の4月、晴れて社会人学生となり、夜間、大学へ通っています。レポートを書いていて朝になり、寝不足のまま仕事へ行くこともしばしば。それでも学ぶことの幸せと充実感には代えられません。編入して本当に良かったと、心から思います。私の体験記が、編入を志す社会人の方々の参考になればと思い、約8ケ月間の受験生活を振り返ってみたいと思います。
昨年1月に最愛の母を亡くし、悲しみと喪失感でいっぱいだった私は、仕事に没頭し、忙殺されることでバランスを取っていました。「このままでは仕事に埋没してしまう…仕事以外の何かを始めよう。心から楽しんで前向きに取り組める何かを」と、いろいろ考えるうち、趣味と実益を兼ねて続けてきた英語に思い至りました。そして「英語を学問として学び直し、より深く研究してみたい」という気持ちが強くなりました。編入についてネットで情報収集してみると、中ゼミがヒットしました。早速入学の説明を聞きに伺ったところ、懇切丁寧に教えて下さり、また、一人ひとりの答案を添削して下さるというシステムに魅力を感じました。5月、私は大学編入を決心するとともに、中ゼミへ通い始めました。
単科生として、毎週土曜日、添削英語と小論文のクラスを受講しました。学生の時以来、久しぶりに受ける授業の楽しかったこと!ポイントを押さえた、大変わかりやすい説明で、添削も本当に細かいところまでコメントを書いて下り、先生の熱意とご苦労が伝わってきました。わかったつもりでいた英文法や英文和訳も、実は基本的な事項が正しく理解できていなかったり、あいまいな知識であったりしたことに気づかされ、まさに目からウロコでした。授業中に教えて頂いたことは、全てその場で吸収しようと集中しました。予習復習は必ず、返却された答案のチェックと復習は、その日のうちに行いました。語彙力もしかり、大学受験に必要な単語・熟語で知らないものがこんなにあったなんて。通勤時間は、単語・熟語の暗記に充てました。社会人が仕事以外に何か始めようとしたら、時間との戦いは必至です。この受験を通して養ったタイムマネジメントと頭の切り替えは、大学編入後、仕事と勉強の両立に大変役立っています。
夏期講習はスケジュールが合わず受講しませんでしたが、1学斯に中ゼミの授業でもらったプリントを復習したり、自分で問題集を購入したりして勉強しました(参考:『基礎英文問題集』旺文社、『[実戦編]英作文のトレーニング』、Z会出版)。また、編入後に研究したい課題の図書を購入して読んだり、志望理由書の素案を考えたり、オープンキャンパスへ参加したり、大学のシラバスや先生の研究についてHPでチェックしたりしました。中ゼミで過去問をコピーしたり、過去の受験者の方々が書いて下さった受験情報を読んだりもしました。編入は情報戦でもありますから、夏のこの時期にいろいろ調べたり準備したりしておくことをお勧めします。「夏を制する者は受験を制す」と自分に言い聞かせ、一人、夏を乗り切りました。受験で求められる英語がわかってきて、効率良く学習するリズムが掴めてきたのもこの頃だと思います。
2学期に入り、英語も小論文も上のクラスを受講してはどうかと先生からアドバイスを頂きましたが、スケジュールの関係から受講可能なクラスが無く、今までと同じクラスを受講することにしました。志望校の出題傾向からも、基礎をしっかり身に付けることが最重要だと考えていましたので、焦ることなく授業に集中しました。応用力は自分で購入した問題集で補いました。冬期・目前も英作文のクラスを受講し、年末年始や受験直前に学習リズムを崩さないよう心掛けました。この時期は、とにかく単語・熟語を一つでも多く覚えることが自信や安心につながるように思います。
志望理由書は2回添削して頂き、自分の納得のいく文章に仕上げました。面接を想定し、自分の言葉で説明できるようにしておいた方が良いと思います。模擬面接で練習するのも有効です。
これ以上もうやり残したことはないという、何とも清々しい気持ちで受験本番を迎えました。もちろん合格したいという気持ちはありましたが、たとえダメでも、ここまで努力した自分を褒めてあげたいという気分でした。何より、中ゼミの授業を受けることが楽しく、何の苦労も感じませんでしたし、それどころか、確実に英語の実力は上がり、小論文まで書けるようになったことが嬉しく、どんな結果でも悔いなし!と思っていました。
結果は合格でした。
仕事は年々忙しくなります。そして、今より若い時は来ません。わかっていても、日常に追われ、ついつい夢や成すべきことを先延ばしにしてしまうことが多いものです。私の場合、英米文学が好きだった母が「もう一度勉強してみて」と、そっと背中を押してくれたのではないかと、今、思います。
きっかけは人それぞれ、さまざまだと思います。思い立った時が「その時」なのです。一歩踏み出し、日常をほんの少し打破するだけで、数ヶ月後、違う生活、人生が始まります。あなたの「その時」を捉えて、新しい扉を開かれることを願っています。
思い立ったが、その時…
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