私は3年前、予備校で大学受験に向けて勉強していた。ところが、受験が近づいた11月の模試の最中に問題が解けず、頭が真っ白になってしまった。一時的なものだろうと思っていたが、その焦りは試験後も続いた。焦りと不安で集中して勉強することができず、勉強がうまく進まないことでさらに不安が増していくという悪循環から抜け出せず、体調も優れなくなり、受験勉強から離れてしまった。結局当時の予備校の先生から編入学試験についてのお話を聞き、その先生の勧めで短大を受験し入学した。
入学してすぐの頃は、途中で受験勉強から逃げ出した自分が情けなくて、その気持ちを払拭するために編入したいという気持ちだった。しかし、1年生の冬に、先輩から就職と進学の両方についての話を聞き、自分がどちらを選ぶのかについてもう一度真剣に考えた。そして「英語学を学びたい」と思い、進学を決意した。
先輩の勧めで中ゼミに通い始めた私は、先生から編入試験についてのお話を聞き、また、すでに試験への準備が進んでいる学生の様子を見て、危機感を覚えた。前期の間は、中ゼミの授業についていくことも、短大の授業と両立することも大変だった。特にエッセーは、なかなかうまく書けるようにならず不安になったが、たとえ時間がかかっても、納得のいくまで考え、書いて提出することを続けた。また、大学受験の時に感じた焦りの原因は自分の勉強不足、特に復習の不徹底にあると感じていたため、こまめに復習することを心がけて勉強を続けた。そして、前期が終わる頃になって、平均点かそれ以下の50点台だった添削英語SHで、良い時には70点を超えるようになった。
夏休みには、志望理由書を添削していただきながら書き上げたことで、自分のやりたいことがはっきりしてきて、前よりもさらにやる気が出てきた。英語については、ひとつレベルの高い添削英語Hでも良い点を取ることができるようになり、また、エッセーでも評価が上がってきた。
後期には、どうしても勉強に集中できない時もあったし、返却された課題を見て落ち込むこともあったが、熱心な先生の指導や友人が頑張っている姿を見て気合いが入ったし、励まされた。そして、11月になった時、「再び大学受験の時のようになってしまうのではないか」という不安は消えていた。「ここまで頑張って来たのだから、今投げ出したらもったいない」と思い、毎日中ゼミに通い、自習室が閉まるまで勉強した。
しかし、全く不安がなかったわけではない。卒論と受験勉強の両方をしなくてはならず、うまく進められずに悩んだことがあった。また、受験までに合格できるだけの力をつけられるのか不安になった時もあった。しかし、「力はついてきている。今のまま勉強していれば、絶対に大丈夫」という先生の言葉に何度も救われながら勉強を続けた。また、特に、試験本番でエッセーを書き上げることができるのか不安に思っていた私は、「不安解消のためには沢山書くしかない」と考え、エッセーを沢山書き、評価がAになるまで再提出し続けた。それから1ヶ月後の試験直前になって、以前ならば1本のエッセーをなかなか書くことができないまま時間だけが過ぎていたのが、時間内に書き上げ、かつ高評価を得ることが増えてきた。そんな自分自身に非常に驚いた。私は今、エッセーを大量に書いたこの時期がなかったら、これほど力は伸びなかっただろうし、不合格だっただろうと思っている。
試験当日は、緊張していたのか、焦ることもあったが、なんとか落ち着きを取り戻すことができた。試験終了後は、「やれるだけのことはやった」という達成感を得ることができた。
どうして最後まで落ち着いて勉強し続け、試験に臨めたのだろうか。
それは、一つ目に、「後悔しないように勉強しよう」ということを常に心がけてきたからではないかと思う。やる気の出ない時には、「今やらないと後で後悔する」と考え、勉強した。そうしてきたから、不安や焦りを感じた時も、「これまでも今も、これだけ勉強しているのだから合格に近づいているはず」と考え、落ち着きを取り戻すことができたのだと思う。受験が近づくと誰でも大きな不安に襲われる。その不安に勝てるかどうかは、「これだけ勉強したのだから不合格でも後悔しないだろう」と思えるくらいに本気で勉強した自分自身がいるかどうかで決まると思う。
二つ目に、中ゼミには支えてくださる方が沢山いらっしゃったからだと思う。私は中ゼミで、最後の最後まで親身になって指導し、相談に乗り、励ましの言葉をかけ続けてくださった先生方、会えば声を掛けてくださり、沈んだ気分を晴らしてくださったスタッフの方々、そして私が落ち込んだら励まし、やる気のない時には叱ってくれ、最後まで一緒に勉強した友人に大いに支えられた。私は今、家族を含め、支えてくださった方々に感謝の気持ちで一杯である。
編入学試験の受験を通して、合格だけではなく他にも手に入れたものがある。私は以前、目標が大きすぎると「自分にはできない」とやる前から諦めてしまうことが多かったが、今は「様々なことに挑戦してみよう、そしてそれに対して本気で頑張ってみよう」と思える自分がいる。これから編入試験に挑戦する方にも、ぜひ本気で頑張ってみてほしい。そして最後の最後まで諦めないでほしい。
「昨日より今日、今日より明日、ほんの少しかもしれないが合格に近づいているはず」と信じて最後まで全力で走りぬいてほしい。
