新たな自分に

 私が、編入学試験の受験にあたり意識した点、また、編入学試験を通して気が付いた点についてご紹介をしたいと思います。少しでも、これから受験をされる皆さんのお役に立つことができれば幸いです。
① 面接
まずは、面接についてです。編入学試験では、一般入試とは異なり、筆記試験に加えて面接試験を課している大学が多いです。極端に言えば、筆記試験の点数が高い者順に合格が出される一般入試とは異なり、編入学試験は、人が決める試験であるというように感じました。もちろん筆記試験で高い点数をとるに越したことはないですが、皆が同じような点数であった場合に、合格を出したいと思っていただけるような人物になることを意識し受験に臨みました。スーツをきちんと着る、髪はすっきり一つにまとめる等身だしなみを意識することはもちろん、面接官の言葉に対して相づちを打って反応をしたり、しっかりと目を見てにこやかな表情で受け答えをしたり、また、要点を絞って伝えたいことを簡潔に話したりと、話し方や話す際の態度についても意識しました。常に、自分が初対面の人から見てどのように映っているのかということを意識していました。また面接も会話ですから、一方的に質問に答えるというのではなく、会話を楽しむようにも心掛けました。
さらには、現在在籍している大学の先生にもお話を伺いました。先生だったらどのような人物を採用したいのかについて伺いました。先生も実際に編入学試験に関わっているわけであって、そういった人から実際に話をきくことは非常に意義のあることだと思います。在籍大学の先生にそのようなお話をするというのは勇気がいることかもしれませんが、利用できるものは厚かましくどんどん利用するくらいの気持ちをもって、合格を掴んでください。
② TOEICテスト
ふたつめは、TOEICテストについてです。私は3校受験をしましたが、すべての大学でスコアの提出を求められました。何事においてもそうですが、初めて経験をするから難しく感じるわけで、TOEICテストも何度も受験するにつれてスコアは着実に伸びてきます。実際私も、TOEICテストがどのようなものかもわからないままとりあえず受けてみようと受験をした一度目は450点でしたが、その後対策を立てて受験をした際には、800点までスコアが伸びていました。また幸い、この800点というスコアには、編入学試験の受験を決意した段階で既に達していたので、その後TOEICテストのための対策をする必要がなく、その分他の対策に時間をあてることができたので、早い段階から対策をしておくことをお勧めします。またある程度のスコアを獲得していると、そのことを面接で話題にしていただける場合もあったので、持っているに越したことはないと思います。
③ 専門試験
専門試験については、まずは過去問題を見て、対策を立てました。傾向を掴むと対策が立てやすくなるからです。過去5年分の試験問題に目を通し、どのような部分が問われているのか、受験本番までに何をするべきなのかを考え、解答をスムーズに作成できるまで取り組みました。中央ゼミナールには過去問題が豊富にそろっており、情報が少ない編入学試験において非常に役立ちました。
以上、面接試験、TOEICテスト、専門試験の3点についてお話をしましたが、やはり自らについて振り返ることに最も時間を費やしました。筆記試験はもちろん重要ですが、自分が何をしたいのか、どうしてこの大学を志望したのかといったように、自分について振り返り自分の考えに一貫性を持たせることがより重要となると感じました。編入学試験は、机の上でのお勉強のみではないということです。
最後に、当初は受験をするか否かを悩んでいた私ですが、受験を終えた今、入学がとても楽しみでわくわくしています。もし現状に満足していないようでしたら、ぜひ挑戦してください。そして、是非、新たな自分をつくり出してください!

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