大切なのは自分の意志

 私が編入を考えたのは高校3年生の3月半ばである。希望の大学はおろか、滑り止めの大学にさえ落ち、結局センター試験利用で受験した1校しか合格できなかった。しばらくの間落ち込み、今後どうしようかと考えたときに何もしないでいては何も始まらないので、とりあえず英語の資格を取ろうと思いTOEIC・英検の勉強を始めた。
 よって英語の勉強を始めたのは3月半ばである。そして3月下旬にこの大学に行きたくないという私に担任から「編入」「仮面浪人」という道があることを聞いた。もう1年間3教科の勉強をすることに気が引け仮面浪人には抵抗があったが、英語+興味分野の勉強で受験できる編入は魅力的に感じた。ちょうど私は英語が好きで教職課程のある英語系学科への進学を希望していた。ちなみに、唯一合格できた大学は英語系学科ではないうえに教職課程もない。これは編入するしかないと思った。
 編入について調べたところ、編入には過去問題などの情報量が重要になってくることを知った。そのとき現役時代8月まで部活動をやっていたうえに塾に入ることなく自分1人で受験情報を収集していたため、受験に向き合う時間の圧倒的短さと情報量の少なさが失敗した原因の1つであると考えた。それは繰り返したくないと思い、今度は予備校に頼ることを決意した。そこで見つけたのが中ゼミである。3月下旬からガイダンスに参加して編入とはどのようなものかを知った。利用できるものは全て利用した。特に入学前面談は無料で本人が満足できるまで利用できるということから何度も利用した。ここで日比野先生に出会ったのだが、先生はいつも前向きな言葉かけをしてくれて入学もしていないのに自分でもやれるのではないかと思った。
 そして結局入学したのは前期授業の6回目からである。志望校はまだ1年生なので今年は3年次を受験することができないことをふまえて先生方との面談で決めていった。2年次は実施する大学が少ないが、せっかく早いうちから勉強を始めたのだから試しに受験し、本来の目標は3年次にした。しかし、もし2年次で合格できたら入学すると決めていた。はじめは2年次に受験できると思われる大学が4校候補にあったのだが、結局実施されたのが法政大学と日本大学の2校のみとなってしまった。
 授業は前期に山崎先生の添削英語BS、後期に佐々木先生の添削英語Sを受講した。BSは先生の指導が非常に丁寧で分かりやすかった。また成績上位者に載せてもらえることが多く、モチベーションの維持に繋がった。Sはレベルが高いだけあって毎週受講者の真剣な雰囲気が良い刺激となった。さらに夏期講習では継続で添削英語BS、それに加えMARCHレベル一般入試型、小論文講座を受講した。
 勉強は中ゼミに通うのは週に1度だが毎日の登下校と学校の空きコマはターゲット、添削英語の再提出答案の作成に努めた。夏期講習中は授業前後に時間が許す日は勉強し、何も予定がない日は丸1日中ゼミにいた日もあった。正直そこまで切羽詰まって勉強したわけではないが、空いている時間は何らかの勉強をするようには心がけていた。受験が近づいてくると学力的な勉強の他にも面接の台本作りや練習もした。また、日本大学の受験で英文学・英語学に関する専門知識が出題予想されていたことからそれに関する本も読んだ。これらは中ゼミの先生の言う通りに準備した。
 結果的に法政大学には合格できなかったが後悔はしていない。なぜなら、1年足らずの自分の好きな教科の勉強でコンプレックスが解消されたからだ。本来は3年次編入を目指すべきだったのかもしれないが、具体的に勉強したいことが決まっておらず、ただ教職課程のある英語系学科に行きたいと漠然と考えていた自分にはこれでよかったのだと思う。
 これから受験を迎える人は、自分なりに強い意志を持って自分なりのやり方で勉強して後悔することなく受験を終えてほしい。また、そのためには中ゼミで利用できるものは全て利用するべきだ。模試や英語レベル別チェックテストももちろん受験するべきだ。私はこれらで受講講座や受験大学を考えた。さらに、現大学の先生方や友達も大切にするべきだ。私は現大学の先生に英検の英作問題の添削をお願いしたり、同じ状況の友達と情報交換したりした。正直現大学では、自分が今まで田舎の共学に通っていたせいか、女子大ならではの雰囲気にどうしても慣れることができなかったり、考え方が全く理解できない人がいたり、理不尽なことがあったりと自分と合わないことが多々あった。しかしながら、少しでも自分をわかってくれる人がいるなら頑張ろうと思えた。皆さんにもいろいろなことがあると思うが、最終的に自分自身が納得できればそれが正解だと思う。自分を信じて周りの人を大切にして勉強に励んでください。拙い文章で申し訳ありません。ありがとうございました。

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