編入試験体験記

 私が大学編入学試験をして感じたことは、時間のなさや、編入の辛さです。それをつらつらと書いていこうと思います。
 私は大学受験に失敗し、不本意な形で某私立大学に入学しました。いざ入学してみると、学生の授業態度が悪く、全く勉強が身に付かないと感じました。そこで、学習環境を変えるためと、一つ下の弟も私立大学を受験することとなったので、親の負担を減らすために国立大学に編入学することを一年生の四月に決めました。実は私は、高校生の頃から編入学という制度を知っていて、そのために勉強をしていたので他の受験生と比べたら少し早くスタートラインに立てたと思います。このアドバンテージがあったおかげで心にゆとりができたのですが、「まだ試験まで一年半もある」という余裕の態度をとってしまうようになりました。その様な状態で一年の4月から授業の合間などに勉強をしていたのですが、当然身に付くはずもなく、時間だけが過ぎていきました。
 そんな私の態度を変えたのは、母親が仕事の量を増やして、何とか私と弟の学費を稼いでいると知った時でした。そのことを知った私は、親に申し訳ないことをしたと思い、一から自分の生活態度を見直すようにしました。これが二年生の4月(受験まであと5ヶ月)の出来事です。どのように変えたかというと、朝は5時に起床し、夜は12時には寝るように心がけ、一日の起きている時間の自由時間(授業の合間、通学時間等)をすべて勉強にあてるようにしました。
 このように勉強に一途になって感じられることがありました。それは時間のなさです。楽しいことをする時間はとても早く感じられますよね?それと同じで勉強に熱心に打ち込むと時間は早く過ぎていきます。しかも、私はこの当時、学費を稼ぐためにアルバイトをし、また、住んでいる学生寮の幹事をしていました。このせいで無い時間が余計に無いと感じられるようになり、以前の自分の態度を後悔しました。なぜもっと早く本気にならなかったのか。夏休みはもちろんどこにも外出せずに、勉強机とラブラブな生活を送りました。ただひたすら過酷な夏休みでした。
 いよいよ試験本番です。私は9月1日に名古屋大学、翌日9月2日に広島大学を受験しました。正直受験中のことはほとんど覚えていませんが、広島大学について少し書くと、前日の試験疲れで私は広大の試験に寝坊しました(9時に試験開始のところ8時50分に広大の入試担当者のモーニングコールで起床)。皆さんは私のようなくだらない失敗はしてはいけません。もし寝坊してしまったときは、すぐに受験校に電話をして、救済措置を取ってくれるか聞いてみて下さい。結果としては、広島大学に合格することができましたが、自分を不利な立場に立たせるようなことは絶対にしないで下さい。
 受験期、特に試験5か月前から毎日勉強に追われていて辛かったのを覚えています。しかし、私の場合は志望校に入った自分と、受かった時の親の喜びを考えることでそのつらさを乗り越えました。皆さんにも編入をする目的があると思います。その目的は何でもいいのですが、もし勉強がつらくなったら、その目的が達成されたときのことを明確にイメージして下さい。きっと心の支えになると思います。
 時間が過ぎるのはあっという間で、すぐに受験の時期になります。皆さんは時間をうまく使えていますか? 無駄な時間はありませんか? 休憩中にスマホをいじりすぎていませんか? 自分の問題点を自分で見つけ出し、解決することが合格への条件だと私は思います。逆に言うと、自分自身の問題も解決できないやつに、他人が作った問題は解けないということです。まずは自己分析をしてみて下さい。
 最後になりますが、編入試験は高校時代の大学受験と違い、受験する仲間が少ないです。そのため、孤軍奮闘となるのが編入試験では一般的ですが、中ゼミには仲間がいます。ぜひ素敵な仲間を見つけて、合格を勝ち取って下さい。合格後は目の前の景色がガラッと変わりますよ。

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