私の受験体験記

中ゼミに通い始めたころは、とても不安で英米文学科に合格するのか心配でした。がんばってもすべてうまくいかないのではないかとばかり考えていました。1年後に行きたいと思った学校にすべて合格し、とてもうれしいです。試験は駒澤と明治学院と青山と明治の4校に合格しました。最終的に明治大学に入学することに決めました。振り返ってみると駒澤の試験で難しい問題に出会って、入試を受けるたびに自分もレベルアップしていけた1年だったような気がします。駒澤大学さんには、編入する人のために学習のガイドになる参考書も紹介されていてとても親切でした。また英作文が例年より難しくなっていたのですが、この時期に出会っていたので、明学や青学の試験で驚かず落ち着いてできました。駒澤大学さんには、さまざまな対応で、「そちらの大学に行かれてもがんばってください」と電話で言ってもらえて感謝しています。
次に明治学院の英文学科を受験しました。明治学院は英語と論文(英文)の2科目でした。中央ゼミナールで説明問題と要約練習をしていたので、準備ができました。正直なところ試験を終了して、合格発表があったときに一番うれしかったのは明治学院でした。なぜかはわかりません。受けた学校のなかで一番難しく感じたからかもしれません。また、できる受験生が周りに随分いるような印象を持ったからかもしれません。
1.中ゼミについて
中ゼミの授業でよかったことは、間違えたときに自分の解答を全部間違いと済ませるのではなく、そういう考えもあるけれど、こっちの考え方がもっといいでしょうという言い方をされて、納得いくまで説明していただけたことです。それまで私が受けてきた授業とちがい、不正解の選択肢にも途中までは正解の部分はあるということがわかる説明だったので、答え合わせで間違えてもどこを直せばいいのか明確になってよかった。今までは間違うと落ち込んでこれまでがんばってきたことを全部まちがいにされた気がしたけれど、荒木先生の説明を聞くようになって、間違えても自分もいいところまできているんだと思って軌道修正していくことができました。
2.先生
日比野先生には英作文やエッセイを丁寧に添削していただきました。先生がいなかったら青山学院や明治学院に合格できたかわかりません。また、普段から面談でお世話になりとても感謝しています。私がおとなしすぎる性格で、中央ゼミナールに馴染めるか不安な時期があったのですが、土曜日に廊下で、「〇〇〇君!」と声をかけていただいてとても元気をもらいました。
佐々木先生には2行くらいの英作文の演習と添削英語でお世話になりました。問題のレベルが高く、自分の点数の低さに落ち込んだ時期もありましたが、添削英語の再提出で少しずつ成果が後半出てきた感じがします。また授業でも、英文のなかでどこが話の大事なところなのか、下線部を引いて聞かれるとすればどこなのか、この指示語は何をうけているのかといったことを生徒自身も考えるようになりました。先生方のレベルであたり前にやっていることでも、気づかないことは多いので我流のやり方にならないように先生方の日々のアドバイスは重要だと思います。佐々木先生には、過去問を試験の前に見てもらいました。忙しい時期かもしれないのに採点してもらい、落ち着いて試験を受けることができました。
英語ハイレベルの授業に2学期の途中から参加しました。とても優秀な学生さんがいるクラスで自分が進度を遅らせているかもしれないと感じたこともあります。単語テストも良くなく、わからなくてもそれほど悪くいわれませんでした。英検のことや会話のことなど、もっと多く先生から吸収したいですがお別れがさびしいです。こんな私ですが、楽しく、真剣に取り組めて本当にラッキーでした。英語の勉強の仕方やアドバイスは一生残るものだと思います。中ゼミでこんなにすごい先生に出会えて幸運だったと思います。
3.自分の状態
夏休みごろから、やっと精神状態が落ち着いてきました。英米コースは、たくさん友達がいるわけではなく、1人か2人くらいの人と顔見知りになり、挨拶をするくらいの付き合いだったので、勉強の調子が悪い時や落ち込んだときなどは話し相手がいなくて苦しかった。ある日、授業の前後で話しかけた女の子が、「○○さんですよね、いつも名前を見ています」と言ってくれて、自分ががんばっていることを知っている人がいることに気づきました。途中から青山の学生さんが優しく接してくれて、さびしくつらい生活も乗り越えることができました。本当にありがとう。
4.受験で得られたもの
(1)こころの支え
友人
昨年4月からすべての人間関係を失ってしまった状態になり、改めて友人の大切さを知りました。そんなとき、中学のとき勉強した友人がNHKのアナウンサーを辞めて、新しい道で、活躍しているのを知りました。振り返ってみると、その友人は自分がまちがった方向に行きそうになるといつも正しいことに気づかせてくれる友人でした。同年代の人の活躍が励みになります。
(2)自分に足らなかったもの
気配り
10代後半から20代をふりかえって今年は自己反省の毎日でした。それは相手に対する配慮や気配りが足らなかったのではないかと感じたからです。自分は正直でまじめなほうだけど、相手の身になって考えていないと4月ごろ気づきました。勉強でも答案を書くときに読みやすく書けているだろうか、話すとき聞くほうは理解できるように話せているかということは、これから社会に出ていくうえで大事なことのはずです。
これまでの自分を反省してみると、常にまわりが助け船を出してくれていたような気がして、何でそのことに気づかなかったのだろうと思いました。昨年、いったん誰からも助けてもらえない状態になって、最後は自分で切り開くしかないと気づきました。中央ゼミナールには親切にしていただき、苦しいときにありがとうございました。
5.受験結果
青山学院と明治の英米文学コースに合格しました。青山学院は素晴らしい大学と思います。カリキュラムも国際交流や英語教育もすごいと思います。ただ最終的には明治の文学部英米文学コースに入学しました。通訳や翻訳などうらやましいと思えるような科目が青山には数多くあります。受験生のモチベーションも高いから一緒に伸びる仲間がいたかもしれません。ですが私は明治に行くことにしました。入ったからにはあまり文句も言わず、貴重な大学生活を意味のあるものにしたいと思います。実際に学校のサポートもよくしてくれる大学なのでここで3年間やっていこうと思います。
6.むすびにかえて
大学ではこれからいろいろな先生に学ぶことになるでしょうが、謙虚になって先生方のお導きに従って努力しようと思います。小論文の先生方や自習室の田中先生をはじめ中ゼミの先生方には1年間お世話になりました。お一人おひとりお名前を出せませんが、ありがとうございました。

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