できることは何でもやって結果を出すぞ!

「たくさんのハンデを乗り越えることができた」と、今、振り返り思います。私は通信制の短大出身で、卒業後3か月という準備期間で編入試験に臨みました。そして、中学生から高校生に不登校の経験をしました。隠すことが許されないマイナスにとらえがちな過去を、肯定的に大学側に伝えなければならないという課題があったのです。
そばで励まし、プロの目で客観的に助言してくださった先生方がいたからあきらめずに完走することができました。一人じゃきっと乗り越えられなかった。合格することができるうれしさと、感謝のきもちで胸がいっぱいです。
【小論文】
『社会人小論文』を受けました。問題意識を持って、自分独自の視点から書くことの重要性を先生から繰り返し学びました。オリジナルを書くために、自分自身の体験を発想の軸とするということをじっくりと指導していただきました。過去問がどうしても解けず悩んでいる時には、その課題についてみんなで考えディスカッションするという授業をしていただいたこともありました。丁寧な指導と、熱意を持った添削と助言が、合格の大きな力になったと思います。
【志望理由書】
志望理由書は受験校に贈るラブレターです。「大学でこんなことをしたい」「学んだことをこのように活かしたい」「貴学が大好きだ!」「私はこんな魅力を持った人なのですよ」
相手に伝わる志望理由書を書くためには、受験校や自分について、良いことも悪いことも含めてしっかりと知ることが大切なのだと思います。
■■■志望理由書を書くためにしたこと■■■
●大学のオープンキャンパスに行って、大学の特徴を知る。
学長先生の教育理念についてのスピーチを、志望理由書に引用することができました。
例:「私には夢があります。それは困難を抱える人に希望の光を届けることなのです」オープンキャンパスでの学長先生の言葉が、それまで遠い存在に感じていたキリスト教を身近なものへと変えた。そして「神に仕え、人々に仕える人を育てる」という貴学の理念を知り、私の目指すカウンセラー像と通じるものがあると思った。」
●家族や友達に自分の魅力を聞く
例:「あなたは話をじっくりと聞いてくれる」
■■■宍戸先生のサポート■■■
「心理学に進学する人は、不登校とか何か他の人とは違う経験をしてくる人が多いのよ」
という言葉に励まされました。そして「どんな過去であっても、書き方によってはアピールすることもできる」と、気づきました。
試験官に「疑問」や「不安」を抱かせず、興味を持ってもらえるような志望理由書を書くために、宍戸先生はアドバイスをくださいました。
●面接でつっこまれそうなことは、ごまかさずに詳しく書く。
●経験したことは、時系列に出来事があった順に書く
宍戸先生は志望理由書の添削の際、様々な質問をしてくださいました。志望理由書を書くことは、自問自答の繰り返しで、途方に暮れることもありました。「己と向き合う」という精神的につらい作業の中、何度も立ち往生をする私をサポートくださいました。精神面でのサポートに限らず、様々な経験に基づいた細やかな技術的サポートが、納得のいく志望理由書を書き上げる上で大きな力になりました。
【面接対策】
面接は志望理由書が基礎となるということを痛感しました。志望理由書を何度も書き直す骨が折れる作業で、気が滅入ることもありました。けれども、妥協せずに書いた志望理由書のおかげで面接の練習をスムースに進めることができたのです。面接対策ではまず、志望理由書を話し言葉に書き直し、志望理由書には書ききれなかったアピールポイントや面接官の疑問に答える準備をしました。
宍戸先生との面接練習では、緊張のあまり言葉に詰まったり、セリフが思い出せず「本番は大丈夫なのだろうか」と何度も落胆しました。「覚えていたはずなのに」「頭ではわかっているのに」と言葉で伝えるということのむずかしさを痛感しました。けれども、実際にやってみたからこそ、自分の弱点に気付くことができたのです。つまずいた部分は、散歩をしながら何度も唱え、復習しました。
じっくりと練った志望理由書と、恥ずかしさをこらえて繰り返した面接対策のおかげで、緊張でガチガチになりながらも本番で持ちこたえられることができました。面接の練習で、「想定外」を可能な限り減らしていたことが、大きな力になったと思います。
【終わりに】
中ゼミ入学にした時「数か月の準備期間では無理だ」と今年度中の受験は考えていませんでした。ところが、先生の熱心な指導やサポートに「できることは何でもやって結果をだすぞ」という気持ちへと変化しました。そしていつの間にか、私の中に火が付いていたのです。予想よりも早く結果が出せた喜びと感謝で、胸がいっぱいです!!

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