医療系から心理へ

 私は2016年度に中央ゼミナールで心理学科の大学編入の受験勉強をしました。そのことについて書いていきたいと思います。
 まず私が編入をしようと思ったきっかけは心理学を学びたいということでした。私はそれまで医療系の大学に通ってました。しかし心理学に少し触れてみて心理学を本格的に勉強しようと思って心理学科に編入しようと決意しました。なぜ心理学科に興味を持ったのか。それは犯罪心理学と出会ったからです。犯罪の分析やプロファイリングといったものが私の関心を引きました。そのため犯罪心理学の先生がいらっしゃる法政大学や東洋大学に進みたいと考えるようになりました。しかし、さすがに受験する大学が2校ということになると、2校ともおちてしまい心理学の勉強ができなくなると思い他の大学も受けることにしました。具体的にいうと学習院大学、青山学院大学、駒沢大学、日本大学、東洋大学、東海大学です。本当は地方の国公立大学も受験したかったのですが、両親から実家から通える範囲の大学を受験してほしいと言われたためやむをえず地方の国公立大学の受験は控えて都内の私立大学に受験をしぼりました。他にも上智大学を受けたかったのですが今年は編入の募集をしていなかったので受けないことにしました。その他に受験予定だった大学として専修大学、明治大学もありましたが日本大学に合格したため受験しないことに決めました。
 次に私がとった授業で印象的だったものについて書きたいと思います。まずは茂庭先生の編入心理学論文です。この授業では私が興味を持っていた心理学について学ぶことができました。私が一番興味を持っていた犯罪心理学については学べませんでしたが発達心理学の授業が私にとって一番面白かった心理学でした。ただこの授業に関しては私はひとつ失敗したことがあります。それは授業に対する復習をしてばかりだったために自分から心理学のことについて調べなかったことです。編入に必要な心理学の知識は実際に私が受験をした感覚からいえばとても網羅できているとは言えません。したがって授業で習ったこと以外にも自分で勉強しなければいけません。欲を言ってしまえば、編入心理学論文の時間をもっと増やしてもらって、なるべく授業で編入に必要な心理学の知識をとりいれたいものです。
 二つ目に高橋先生の心理・教育系の小論文と小論文基礎演習です。心理学科の編入試験で小論文があるのは私が知るかぎりでは東海大学、東洋大学、明治大学、一部の地方の国公立大学です。したがってほとんどの心理の受験生には必要ない授業かもしれません。しかし高橋先生の授業では心理・教育についてはもちろんなのですが、それ以外にも様々な興味深い教養が身につきます。高橋先生の用意する資料や文章は編入に使える使えないに限らずとても興味深いものが多くあります。例えばグローバル化についての授業では、グローバル化で一番打撃を受けているのは日本を含む先進国の中流から低所得者の階層であること、そしてグローバル化の流れは農業や工業だけでなく大学にも関係していること、そしてグローバル化は民主主義の崩壊を招きかねないことを学びました。確かに一見すると受験には関係のないことかもしれませんが、これが役にたった場面がありました。それは東洋大学の受験です。東洋大学の小論文の受験問題がグローバル化について論じるものでした。東洋大学は結局おちてしまいましたが高橋先生の授業のおかげで小論文はまずまずできたと思います。
 三つ目に永野先生の心理学の英語の授業です。この授業は心理学の編入の授業というよりは心理系の大学院を受ける学生向けの授業といった感じで非常にレベルの高い授業でした。用意された英文は自分のレベルよりも高いものが多く私は毎回、辞書とにらめっこしながら四苦八苦していました。それでも中には私でも面白いと感じることのできる英文もありました。またこの授業では中央ゼミナールが用意した単語テストの他にも永野先生が用意した単語テストがあり、それは心理学の用語の英語を答えるものでした。これは私が唯一受かった大学の日本大学の出題傾向に沿ったもので、日本大学では心理学も英単語を答える問題が出題されたのでした。
 最後に私の受験生活について書いていきたいと思います。私はどちらかというと勉強をあまりしない学生だったのかなと受験中から今にかけて思っています。基本的に勉強は授業の復習や小論文や英語の再提出をするだけで、それ以外の勉強は概論書を読んだことと単語帳を勉強したことと英語の文法書を読んだくらいでした。しかも単語帳と英語の文法書は途中で投げ出してしまいました。そんな私でも日本大学の問題は易しかったように感じました。日本大学がなければ私は今頃まだ受験のまっただなかにいたと思います。私を拾ってくれた日本大学と最後まで応援してくれた中央ゼミナールには頭があがりません。大学に編入したあとも中央ゼミナールで習ったことを糧にがんばります。

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