大学、バイト、中ゼミと頑張った一年

 私が編入学を決意したのは大学1年生の後期でした。大学受験に失敗し、現在の大学に通うこととなった私は、毎日ぼんやりと大学生活を送っていました。そんな中、短期大学に通う友人から編入学という制度を聞き、インターネットで中ゼミの存在を知りました。せっかちな私はすぐに入会をしたいと思いましたが親の了承を得ることができず、現在の大学で良い成績を保つこと、中ゼミの授業料、受験費、旅費、そして合格した場合の入学金まですべてを自分で賄うことを条件に、受験生活をスタートさせました。
 心理学初学者であった私はまず、2月のプレ学期で先生に勧められた概論書を読むことから始めました。並行してキーワードをまとめたカードの作成も行いましたが、なかなか内容を理解することができず、あっという間に5月、6月と過ぎていきました。言い訳がましいですが、この時期にも早朝や中ゼミのない大学後にアルバイトを3つかけもっていた私は時間がなかなかとれず、勉強はほぼ授業と通学時間、家に帰ってから寝るまでの数時間しかしていませんでした。夏期講習が始まる頃には、さすがに焦り、授業のプリントや小テストをもとに繰り返し復習をし、何とか全体をつかめるように努めました。私の受験した大学は小論文の割合が大きいため、小論文の対策に関しては、心理学論文だけでなく、教育学論文や小論文基礎演習などとれるだけ講座をとり、一日一題解くことや、今まで全く読まなかった本を読むことにしました。教育学論文の授業では。クラスのほとんどが大学院を目指す方々だったため、その中で授業を受けるということで様々な意見や考え、知識を身につけることができ、非常に新鮮で有意義な時間を過ごすことができました。特に、夏期講習の大学院教育学論文は課題が多くて眠れないほど大変でしたが成長できた5日間であったと思います。実際に、入試本番で、授業で扱った教育実践が大いに役立ったことには本当に感謝しています。英語に関しては、名古屋市立大はTOEICのみでしたが、併願校対策のために千頭和先生の授業を受けていました。中ゼミまで片道2時間かかる私は「単語をやらないやつは単語しかやらないやつに負ける」という先生の言葉を信じ、通学時間をひたすら単語を覚えることにあてました。様々な問題を通し何度も単語の重要さを実感しましたし、現役時代、単語を疎かしていた自分を悔やみました。千頭和先生は非常に厳しいですが、いろいろな面で鍛えられ、人間的に成長できたと思います。毎回の授業で教わる知識量は膨大で、現役時代に出会っていたかったと思えるほど良い先生でした。ここまで各教科の勉強方法について触れてきましたが、私にとって面談の時間は授業と同じくらい大切なものでした。ちょっとしたおしゃべりから志望校の選択、志願理由書作成や面接対策、勉強方法など様々な面で多くの先生にお世話になりました。何度も面談を重ねるうちにやりたい分野や関心が変わってくることもあり、結果的には自分に最も合う選択ができたと思っているのでたくさん活用して良かったです。合格したことをお世話になった先生方が喜んでくれた時は本当に嬉しかったです 。
 この一年間、大学にアルバイト、中ゼミと本当に忙しく大変な毎日でしたが今まで中途半端だった私がこのような経験を通し、少しは成長できたのではないかと思います。最後になりますが中ゼミスタッフの皆さんに心より感謝申し上げます。

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