自分自身を理解し戦略を立てる

 私が編入を目指したのは、元々就職したかったところへの希望が叶わずなんとなく就職した場所で悶々としている自分の打開策として大学に入ってもう一度学びたいという気持ちが大きくなったからです。心理学科を選んだ理由としては改めて就職する際に自分の希望職種が心理学を学んでいると有利であり、就職の選択の幅が広がると考えたからでした。
 私は正社員として働きつつ、隙間時間に勉強をして第一志望校に合格することができました。今回この受験体験記では私が中ゼミ入学から試験当日までどのように過ごしたかを述べることで、限られた時間の中で合格を目指す受験生の方々のお役に少しでも立つことができれば幸いです。
 私が中ゼミに入学したのは4月でしたがその2カ月ほど前に無料個別相談を利用し入学前に心理学の重要語句を一通り説明できるよう勉強すると良いとのアドバイスをいただきました。今となってはこのアドバイスのおかげで中ゼミ入学後もスムーズに勉強できたのではないかと感じています。かといって入学後では遅いということはないと思うので心理学の編入を目指す方はなるべく早く重要語句の勉強をすることをおすすめします。語句の勉強の仕方は・分類・定義・特徴を単語ごとに把握すると良いと先生から教えていただいたのでそれにプラスで自分の場合は例もセットで覚えると理解しやすくなるので一緒に覚えるようにしました。ほとんどの学校の試験問題に用語説明は出てくると思うのでこの基礎の部分をしっかりやっておくと点数に直結します。
 この語句説明が出来ることで中ゼミの授業の予習にもなるのでそれ以外特に予習することなく毎週復習に力を入れていました。私は文章を書くことが苦手なので授業で出た論述問題の復習を主に行っていました。1回目は模範解答を書き写し段落構成と大まかに書くべきことを把握し2回目に模範解答にプラスで書き加えられる情報があればそれを加えて自分のオリジナルの解答を作り3回目でそれを何も見ずに書ける状態にまで仕上げました。編入試験までの半年間、様々な論述問題を繰り返し解くことで文章を書く苦手意識が少しずつなくなっていきました。
志望大学には英語の試験がなくTOEIC のスコア提出でしたがこれも半年程かけて納得とまではいきませんが及第点までスコアを上げました。TOEIC は編入試験ギリギリまで受けるのではなく春ぐらいまでで受験を止め、夏以降は心理学の問題だけに集中できるようにしました。
 私には試験本番の日までとにかく時間がないのと以前大学に通っていた際は全くの他分野を学んでいたため心理学に関する知識が皆無だったのでいかに時間をかけずに基礎レベルにまで自分を持っていけるかが課題でした。私はまず職場までの通勤時間往復およそ2時間の間で解く用に自分なりに問題を作ってそれを毎日進めていきました。また自宅に帰ってからは通勤時用の問題作りと志望大学の過去問に心理統計学や教育学が出ていたのでそれらの基礎部分を勉強しました。休日はそれにプラスで苦手な論述問題を復習しました。休日はなるべく中ゼミに行くようにし、情報収集と自習室での勉強に励みました。やはり同じ志の人たちが周りにいると自分も頑張ろうという気持ちになりモチベーションを保つのに役立ちました。
 こうして慌ただしく半年が過ぎていき願書提出の期間に入ると個別相談の回数を増やし先生方から志望理由書に対しての様々なアドバイスをいただきました。志望理由を考えることに関しては早すぎるということはないので日々自分の思いをまとめていった方が良いと思います。
そうして迎えた一次試験当日、どうしても周りの人が優秀に見えてしまいましたがなるべく平常心を心がけました。蓋を開けてみると試験内容は基本的なものばかりで自分の力を最大限に出せたと思います。二次試験は一次通過の人のみ面接に進めますが、これも事前に個別相談を利用し臨みました。対策としては過去に受験した方が何を聞かれたのか受験情報を閲覧し自分なりの答えをまとめました。しかし二次試験の出来栄えは正直なところ全くうまくいかず試験後1人で泣いてしまいました。なので最終合格者に自分の受験番号があったときは本当に信じられませんでした。
 私は働きながら編入を目指すことを決めました。その理由は経済的な面もありますがそれに加えて経験上自由な時間が多いとつい怠けてしまうことが自分で分かっていたからです。実際私が1日に勉強に充てた時間は通勤時間などの隙間時間も合わせて3~4時間程でした。巷ではさまざまな勉強法が溢れていますが一番大切なのは自分にあった勉強法を確立することだと考えています。例えば朝早く勉強すると集中できるから早起きをしようという考えが世の中では一般的に多いと思いますが私は朝が大の苦手で早起きがどうしてもできませんでした。なので無理して早起きはせず自分が集中できる時間を見つけそこの時間帯だけ勉強を頑張ったり、暗記も私の場合は何回も書くと覚えられるので繰り返し書いたり、場所も静かなところよりカフェなど人の声が聞こえるところの方が集中できたり…などみんな一人一人にあった勉強法があるはずなので無理に世の中に流れている勉強法に囚われなくても良いと思います。それよりも自分で自分自身を理解して勉強方法を確立する、これが一番の合格への近道なのではないでしょうか。
 最後になりますが私をこれからのスタートラインに立たせてくれた中ゼミの先生方には本当に感謝しかありません。そしてこれから編入試験に挑む方も勉強方法は三者三様、試行錯誤しながら自分の夢に向かって頑張ってください!

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