勉強を楽しんでください。

私が編入を決意したのは、短大への進学が決まった高校3年生のときでした。四大を受験するもすべて落ちてしまい、何か燃え尽きない想いが私の中に残っていました。そんな時友達から編入試験というものがあることを知り、2年後にもう一度四大へ受験することを決めしました。
 短大に入学してからは、すぐに編入の情報収集を始めました。私が志望していた学科は3年次編入するには資格がないと受けられないところが多く、資格が取得できない学科に入学した私にとって、受験できる学校は限られてしまいました。編入はそう簡単なものではないということを痛感しました。1年生のうちは編入試験を実施している大学を調べたり、オープンキャンパスに行ったりしました。また、編入では短大の成績が重視されると聞いていたので、学校の授業やレポートにはしっかり取り組むようにしました。
 2年生になってからは、本格的に編入の勉強をするために編入の資料や講座が充実していることで有名だった中ゼミに通い始めました。講座では千頭和先生の英語基礎徹底と、眞子先生の心理・教育系の小論文と高橋先生の教育学講義を受講しました。小論文は今まで全く勉強したことがなかったので、本当にゼロからのスタートでした。最初のころは問われている問題の知識や背景もわからず、原稿用紙の半分も埋めることができませんでした。高橋先生の教育学講義では教育に関する時事問題を中心に学びました。高橋先生は教育に関する知識だけでなく、先生の実体験や学ぶということの本来の意味、あらゆる社会問題の背景等教科書だけでは学ぶことのできない大切なことを教えてくれました。自分の学科には関係のないことでも、学んで無駄だと思ったことはひとつもありません。
 私は志望校の試験が小論文と面接のみだったので、夏休みに入ってからは、小論文を中心に勉強しました。小論文はある程度専門的な知識を知らないと書けないので、新聞を読んだり、重要語句や時事問題を調べてノートにまとめました。ノートにまとめるときに、①背景②問題点③解決策・自分の考え、というように小論文で書くときと同じようにまとめました。
 受験が近くなってからは、面接の練習も入れるようにしました。様々な先生方と面接の練習をしていく中で、今まで自分の気がつかなかった長所や、編入してから自分が本当にやりたいことが明確になっていくのがわかりました。試験に対する不安や緊張もありましたが、面接練習を通して、私は自分に自信をつけることができました。
 本番の試験では、面接が圧迫で、なかなか自分の伝えたかったことが言えませんでした。そのため合格通知が送られてきたときは本当に信じられなくて、嬉しくて涙が止まりませんでした。
 編入を決めてからのこの2年間は、後悔することや辛いこともたくさんありました。第一志望校の受験を諦めようと思ったこともありました。でも周りの友達や先生方の励ましのおかげで、最後までやり抜くことができました。
 私は編入試験を通して、最後まで諦めないことの大切さを改めて実感しました。また、中ゼミに通ってから勉強に対する姿勢が変わりました。いままでは嫌々やっていた勉強が、楽しいと思えるようになったのです。編入を目指しているみなさんも、本当に勉強を楽しんで、最後まで諦めず自分の夢にむかって頑張ってください!
 ありがとうございました。  

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