偶然の一言

今回このような結果を得られたのは、「偶然」、この一言に尽きると思います。「え?」と思うかもしれません。これからその偶然を紹介します。
私は、4月を過ぎてから中ゼミに入学しました。理系志望にしては少し遅いスタートだったと思います。というのも、後に知ったことですが、理系は2月から授業が始まっていたからです。けれども、私の第一志望が9月に試験ということもあり、特に焦ることもなくマイペースに日々過ごしていました。授業は毎回出るけれども予習は特にせず、復習は気分次第、英単帳はテスト前にのみ見る、家に帰れば自由時間というような本当に受験生か不思議に思うような生活を送っていました。それもお盆直前くらいまで。明らかに危険な状態だと周りに言われる気がします。
お盆直前、私に1つ目の偶然が起きました。それは、中ゼミの友達の合格です。その人は、毎朝9時から毎晩10時まで中ゼミの自習室にこもっていました。私は「なんて偉い人なんだ」と心から感心していましたが、自分が実行する気は全然ありませんでした。本当にダメ人間です。その人が合格したのも、毎日の努力の結果で当然だと思っていました。しかし、その人が言った「自分には今年を逃すともう後がない、落ちても受かるまで受けるしかない」という言葉で、はっとさせられました。入学から約半年、初めてヤバイと冷汗が流れました。その人と友達になっていなければ、あの言葉を聞いていなければ…、今この体験記を書くことはなかったはずです。
2つ目の偶然は、いろいろな先生と出会ったことで起こりました。少し奮起した私は、進路面談を初めて行いました。先生の第一声は、「遅すぎ」でした。確かにその通りです。しかも、受験直前になって志望理由書も書いていない、正にダメダメ人間でした。案の定、第一志望は失敗、運で1次試験が通ったところも2次は失敗でした。崖っぷち状態になった私は、面談を入れまくり、志望理由書の添削や面接練習を何度もダメ出しされながらも行いました。様々な先生に面談をお願いした中で、この先生に出会て良かったと実感したのは高橋先生です。普段の雑談の中でもいろいろな知識を提供してくださるし、何より一緒にお話できて楽しかったです。添削だけでなく、私が違う分野の世界を知るきっかけとなってくださいました。このいろいろな知識のおかげで、面接試験をスムーズに終えられたと思います。机に向かうだけが勉強とは限らないと実感しました。本当に感謝しています。高橋先生だけではなく、気さくに声をかけてくださった事務の方々や笑いを提供してくださった粕谷先生、いつも優しい鳴瀬先生、その他多くの方々に支えられ、無事受験を終えることができました。
文頭で述べたように、私の結果は「偶然」によるものです。中ゼミでいろいろな人と偶然出会い、そこから良い影響を受けることができました。マイペースすぎる自分を受験の波に乗せることができました。ここで言い訳ですが、私は授業の宿題だけは絶対にやっていました!!
今回の受験を終えて言えることは、受験はある意味自分との戦いだと思います。自分をいかに奮い立たせることが出来るか否かで決まると思います。その点、私は人に支えられてここまで来ることができました。4月から自分の目標に向かって頑張ります。初志貫徹。
これから受験するみなさん、たまには息抜きをしながら自分を信じて前進あるのみです。また、予備校といえど、人との出会いを大切にしてください。きっと自分にとって良いことがあると思います。

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