「わくわく感」を持ち続けて!

 私はいま、日東駒専クラスの理系学部に遖っています。中ゼミには2月から通い、志望校を千葉大学工学部だけに絞り受験、7月に無事合格しました。

 3年次編入学を目指した理由は、在籍する大学での不満・やりたい勉強・学費の面の3つによります。どれかが欠けていたら編入を目指すことはありませんでした。

 高校3年生の時に、いま通っている学科に指定校推薦で入学しました。しかし実際に入学してみると周りに知識レベルの高い人がおらず、大学はもっと専門的な人が集まるところだと考えていたので、落胆しました。それでも通い続けるなかで、もともと興味があった街づくりに関する講義を受けた時にその面白さにとりつかれ、色々な本や論文を読みました。このとき、街づくりについてもっと追究して、その系統の研究室に入って、卒業研究をしようと決めました。

 そんななか、たまたまネットで3年次編入という制度を知りました。3年生から専攻を変えられる、それであれば街づくりを専攻したいと思い編入試験に挑戦することを考えるようになりました。

 また、私立理系と国立理系の学費はだいたい年70万円の学費の差があります。貸与奨学金を受けている身としては、学費が安くなることも大きな動機になりました。

 編入試験に挑戦することを決意し、中ゼミに初めて行ったのは大学1年生の説明会のときでした。編入の仕組み、試験の実情、編入後の学校生活等々を事細かに教わりました。

説明会の後の個別面談で千葉大に編入したいこと、お金がないので来年2月から中ゼミに入学したいこと、 TOEICの点数が400点台であることを伝えると、それまでにアルバイトをして授業料の分を貯めて、 TOEICで730点を取っておくように言われました。この時から、1月まではTOEICのことだけを考えて730点を出すまで毎回受け続け、2月に中ゼミに入学してから数学・物理に集中しようと計画を立てました。 TOEIC対策として何をすべきなのか、本当にわからなかったのでネットで調べに調べました。単語帳についてはどこでもDUO3.0が推されていたので、私もDUOで単語を固めました。また、大学の図書館で公式問題集を全シリーズ借りてひたすらひたすら勉強しました。毎回受け続けて、結果として目標の730点は取ることができませんでしたが、700点にて出願時にスコアを提出することができました。

 中ゼミに入学し、数学と物理について集中する時期になるころ、募集要項が掲載されました。今年度の試験が総合テストであることがわかり、傾向が変わるということですごく驚きましたが、気持ちをすぐに切り替えて高校数学・高校物理の範囲を手広く勉強しました。

 勉強場所は主に家でした。過去の合格体験記を拝見すると中ゼミの自習室で勉強された方が多いですが、実際は喋り声があったり、寝ている人がいたりして、神経質な私にとっては集中できる場ではなかったので、あまり利用しませんでした。その分、家では緊張感を持って、部屋に篭って勉強しました。中ゼミや大学の行き帰りの電車の中では、先生に言われた高校で使っていた物理の教科書の丸暗記と、街づくりに関する本を読みあさることに徹して、1分1秒を無駄にしないようにしました。

 また、中ゼミの説明会のときに、面接対策を始めるのは早ければ早いほどいいというのを聞いていたので、入学してからすぐに面接練習の予約を入れ続けました。面接では必ず聞かれる志望理由についてですが、千葉大学を受けようと考えた実際の理由は、街づくりを専攻できて、学費が安く、自宅から通え、募集人員が定員制で倍率も例年そこそこ低かったためです。面接では都市空間について学べるということと、総合大学で他学部の授業(学部開放科目)も履修できることを志望理由として言いました。中ゼミで面接対策の面談予約を入れて、まずは先生と一緒に面接での回答を考えていく段階で、前もって考えた面接問答を初めて先生に伝えた時に「これはおかしいよ」「これなら言わないほうが良いよ」と結構強く言われて正直辛かったのですが、もちろん挫けずに何度も考え直して、推敲して、先生にアドバイスを貰っていくうちに、初めに考えていた回答とは比べものにならないほど良いものができあがりました。模擬面接を10回ほど経験して、不安はほとんどない状態で実際の面接に挑むことができました。

 そして試験本番、筆記試験の時間で問題冊子を開いて20分ほどは解法がわからずに固まってしまいましたが、どうにか正気を取り戻して空欄なく解き終えました。手応えとしては微妙なところではありました。面接については、結局5分くらいの面接で終わり、本番より中ゼミの面接練習の方が厳しかった気もします。

 そして、7月末に合格発表があり、自分の受験番号を見つけた時には本当に嬉しくて、その日の内にそれまで応援してくれた人全員に感謝の連絡をしました。「おめでとう」「千葉大とかすげえ」と言って貰えてただただ嬉しかったです!

 編入したいという動機は、どんなことでも良いはずです。四大の人であれば「ロンダリングしたい」「学費を減らしたい」「上京して1人暮らししたい」といった理由でも。ただ、その思いや願いが本当に、ものすごく強くなければ、編入試験の勉強はもちろん編入後の生活に耐えられません。

 編入試験の勉強に耐えるためには「わくわく感」がとても重要です。私の場合は、「知識レベルの高い友だちと授業を受けたり、話し合ったりできる」「すごく楽しそうな街づくりの研究ができる」「学費が減ってこれからは貸与奨学金を受けなくて済むから将来の返済も少し楽になる」といった千葉大学入学後のことをよく考えながら勉強していました。また、千葉大学のホームページやパンフレットを見たり、キャンパスツアーに行ったりして「わくわく感」を維持していました。そうすることで孤独だった試験勉強を乗り越えることができました。これから試験を受ける方、ぜひ「わくわく感」を持ち続けてください。強ければ強いほど試験勉強が楽しくなって、合格にもっと近づくことができます。

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