人生最大の転機、それが編入

編入試験、それは自ら受けようと決心しない限り受けることのない試験であり、ほとんどの人が経験したことがないと思います。しかし、自分の努力次第では人生の大きな転機にもなり得るビッグチャンスなのです。もし、今自分の学生生活に疑問を抱き、編入学のことを少しでも考えているのなら、まずは中ゼミに行って話を聞いてみることをおすすめします。その一歩がすべての始まりになるのです。
私が編入学を意識し始めたのは大学1年生の冬でした。都内の私大に通っていましたが、緊張感の無い授業、単位をとるためだけに出席している生徒たち…そのような環境の中でなんとなく過ごす日々に対して疑問を抱くようになり「限られた学生生活の中でもっと勉強がしたい!」と思いインターネットで編入学について調べていました。すると、“中央ゼミナール”という文字が目に入りました。「…ん?中央ゼミナール?聞いたことがないぞ??」大声では言えませんが、当時の私は中ゼミの存在を知らなかったのです。とりあえず、話だけでも聞いてみようと思い、足を運びました。そこで中ゼミの実績や手厚いサポートのことを知り「これが最後のチャンスだ!」と思い、入学を決意しました。
実際に授業に参加し始めたのは5月に入ってからでした。自分の中ではこれといって不得意科目もないと思っていたので、英語の授業で千頭和先生から中学・高校の問題集をやるように言われた時は正直驚きました。本命校の試験が10月だったので、「今からやって本当に間に合うのかな」と少し不安ではありましたが、先生の言葉を信じ、指定された中学・高校の問題集をやりました。すると、いくつかつまずく所がありました。今まで英語はそれなりの量をこなしてきたつもりだったので、まさか中学・高校の問題集で穴が見つかるとは予想外でした。でも、早い時期に自分の苦手な分野を発見することができたことで、今後の勉強の計画が立てやすくなりました。千頭和先生が何度も口にしていたことですが、すべては土台、つまり基礎が整っていないと、難しい問題に出くわしたときに太刀打ちできません。簡単な問題集から始めて、コツコツ基礎を築くことが合格への一番の道のりなのです。
私が出席していた英語の授業では単語の小テストが毎週ありました。この小テストを私は毎回満点かそれに近い点数をとるように心がけていました。単語集は『ターゲット1900』を使っていましたが、単語に割く時間があるのなら他の勉強をやりたかったため、単語の勉強は授業前や移動時間中など、ちょっとした時間にやっていました。単語に関してはそれで十分だと思います。また、英語の添削課題もなるべく毎週再提出をしました。添削に至っては復習の方が大事だと思い、二度と同じミスをしないよう間違えた部分を中心に勉強しました。最初の頃は驚くほど点数が低くても、地道に続けていれば必ず点数は上がりますが、この点数はあくまで目安でしかないので、あまり一喜一憂する必要はありません。専門科目に関しては文章を書くことが嫌いではなかったので苦ではありませんでした。英語もそうですが、専門科目も私は基本的に授業中の課題の復習などを中心に勉強していました。専門科目だと、あるキーワードに対して多方面から文章が書けるように、様々な大学の過去問をもとに練習しました。赤田先生から良い評価を頂いた文章は本番でもきちんと使いこなせるように何度も見返しました。とにかく、専門科目は内容に自信が無くてもたくさん書いて、先生に添削してもらうことが大切だと思います。
そんな私が一番焦りを感じたのは夏休みでした。1学期は大学との両立もなんとかでき、それなりに順調に過ごすことができました。夏休み前に先生方が「この夏の過ごし方ですべてが変わる」とおっしゃっていました。確かにその通りです。しかし、私の在籍していた大学では2年次の8月に約3週間ほどの実地研修があり、その期間は都内を離れるため授業にも出られず、研修先もまともに勉強ができる環境ではありませんでした。不安を抱えたまま実地研修を終え、中ゼミでの2学期がスタートしました。添削英語の授業で私は愕然としました。それもそのはず、添削英語でなんと10点台を叩き出したのです。「来月には本命校の試験があるのに…もうダメかもしれない…」と、その時の私はどん底の状態でした。なにもかもが悪い方向に行くような気がしてしまい、自分が情けなく感じました。それでも諦めることだけはしたくなかったので、歯を食いしばって、涙をこらえて必死になって勉強しました。今まで以上に復習に専念しました。
そして10月のお茶の水女子大学の筆記試験を迎えました。私が受験する年は少し傾向が変わっていたのですが、それでも落ち着いて取り組むことができました。手ごたえはあるようなないような、なんとも言えないような感じでしたが「私ができるなら周りの人達もきっとできているだろうなあ」と思っていました。なので、一次試験の合格を知った時は一瞬何が起こったのか理解できませんでしたが、自分の今までやってきたことは間違っていなかった、と少しだけ自信を持つことができました。その後、面接練習や志望理由書の添削を何度も何度もしていただき、他2校も無事に受験を終えました。
今、中ゼミ生活を振り返ってみると本当に充実した日々だったと改めて思います。これから編入試験に臨む人に対してアドバイスをするとしたら、
<英語>
・単語に割く時間があるなら問題を解く。単語は隙間時間で暗記する。
(『ターゲット1900』と『ターゲットの熟語』で、だいたいの編入試験に対応できると思います。)
・とにかく基礎を疎かにしない。ヤマ勘で答える癖を無くす。
・問題集に関してはあれもこれもと手を出さず、自分に合った物を繰り返しこなす。
(私は『基礎英文問題精講』を何度もやりました。これもやり方を間違えるとまったく無意味なものになってしまうので、先生に勉強法をぜひ相談してください。)
・授業を大切にする。予習もだが、特に復習に重点を置く。
(授業には合格に必要なすべてのエッセンスが詰まっています。一言一句聞き逃さないくらいのつもりで出席してください。また、予習は授業前にさっとやり、復習は時間をかけて必ずしましょう。)
<専門科目>
・キーワードをまとめた自分用のネタ帳を作る。
・専門書を3冊以上は読む。面接でも聞かれる場合がある。
(私の場合、受験校すべてで聞かれました。)
・出来の良かった答案は書き方を忘れないように、様々なキーワードで書き直してみる。
以上の通り簡単にまとめてみましたが、これはあくまでも一例です。試行錯誤しながら自分に合った勉強方法を見つけることが大切です。そして、些細なことでも何かわからないことがあったらすぐに先生方に相談してください。必ず力になってくれます。また、毎日100%やりきるというのは無理です。誰しもが「あの時にもっと勉強していれば…」と多少なりとも後悔することがあると思います。完璧な人間なんていないのだから、すべてが完璧にこなせなくてもいいと思います。ただ、その悔しい気持ちをバネにすることが何よりも大切です。
また、私は中ゼミで友達を作りませんでした。もちろん、切磋琢磨し合える仲なら話は別ですが…。仲良くすることに一生懸命になってしまい、勉強が疎かになってしまっては意味がありません。私の性格上、友達がいると気を遣ってしまい、集中することができないという点と、“中央ゼミナール”という場がどのような場なのかを考えた結果、私は一人で黙々と勉強に励みました。結果論になるかもしれませんが、私は中ゼミに入って本当に良かったと思っています。どんな時も支えてくれた両親、先生方、大学の友人には心から感謝しています。春から新しい環境での生活が始まります。期待もありますが、もちろん不安もあります。それでも、自分の好きな勉強ができる環境に進めることがどれほど恵まれているのかをきちんと理解し、濃い学生生活にしたいと思います。
長々と綴ってきましたが、編入学は人生を変えるきっかけになります。そして、大きな自信にもつながります。編入試験は誰かのためではなく、自分のためにあるのです。まずは中ゼミでぜひ話を聞いてみてください。そして、多くの中ゼミ卒業生が経験したような素晴らしい、充実した日々を送ってください。夢は必ず現実になります!

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