大切なのは謙虚さとあきらめないこと

私は2011年4月から12月まで中ゼミにお世話になり、大阪に住んでいるため、通信サポートで勉強しました。中ゼミのことはインターネットの検索で知りましたが、選んだ決め手は、小論文の添削をしてもらえること、志望校の合格者が過去にもいて過去問などの情報が豊富であること、医療系の編入試験に詳しい宍戸先生がいらっしゃったことの3点でした。
受験を決意した頃は社会に出て7年目になっていて、受験に対する不安は多くあったものの、仕事柄、英語に触れる機会もあったためTOEIC受験は継続していました。小論文に関しても文章を書くことの苦手意識はあまりなかったので、「数ヶ月間集中してやればなんとかなる」と、今思い返せばかなり楽観視していました。ところが、受験英語とTOEICではずいぶん感覚が違いました。 TOEICは四択なのでニュアンスがわかれば解けてしまうのに対し、受験英語は記述なので、文法や読解をきちんと理解していないと解けないということを、テキストや模試に取り組むうちに痛感しました。小論文についても何問解いても添削が一発合格になることがありません。次第に自分が何を書いているのかもわからなくなり、手応えもなくなりました。
一つ目の志望校の受験(9月初旬)目前の7月を過ぎても大きな進歩を実感できないままで、かなり焦っていました。当時の私は、仕事の隙間を縫って勉強をし、プライベート時間が取れず友人とも息抜きができず、ストレスが溜まっていく一方でした。その上、受験のことをあまり周りの人に話せないことで、自分をどんどん追い込み、孤立感が深まっていき、勉強が手につかない状況でした。これには自分でも危機感を感じ、宍戸先生にお電話をいただいたきっかけで一度、高円寺の校舎まで直接足を運びました。ちょうど面接ガイダンスが行われる日に訪れました。宍戸先生やOGの方と直接会ってお話をできたことで孤立感が薄まり、気持ちを切り替えてモチベーションも取り戻せたと思います。
その後9月初旬に、一校受験しましたが、残念ながら不合格でした。沈んだ気持ちを持ち直すのに少し時間をかけて、9月末頃から11月の別の学校の受験に向けて勉強を再開しました。時間があまりないので、とにかく基礎固めを意識し、応用は二の次にして飛ばしました。英単語に関しては出勤前、会社の昼休憩、帰宅時間と時間を決めて集中して覚えるようにしました。帰宅後はテキストの読解文を繰り返し解きました。小論文に関しても参考書を何度も読み、文章は論理立てて書くということや、新聞を読むなどをしてネタを集めること意識しました。面接では宍戸先生に何度も助言をいただき、自分では気付かなかったことを教えてもらいました。想定質問に対する答えを自分の言葉で準備し、宍戸先生に電話で模擬面接をしてもらい、質問一つ一つにアドバイスをもらうことで、面接の不安感をほぐしてもらえたと思います。
そして本番当日、やり残してしまった勉強は多くありましたし、全然実力が足りないと感じていました。それでもとにかく目の前にあることに集中し、最後まで諦めずに自分のできる限りを答案に書いてこようという気持ちで臨みました。試験は例年になく非常に難しい内容でしたが、解答用紙に空欄だけは残さないように必死で書き埋めました。実は手応えはほとんど無かったので、落ちても仕方ないと心の準備をしていました。ところが一次試験発表の日、合格者一覧を見るとなんと自分の番号がありました。夢みたいで、本当にうれしかったです。
一次試験発表日から一週間後に二次面接試験がありました。それまでの期間は、想定質問の答えを壁に向かって話すなどしてイメージトレーニングをしました。一次試験にあまりに手応えがなかったことから一度諦めかけていたので、このチャンスは絶対にものにして受かりたいと思いました。面接当日、少々緊張してしまい質問内容が真っ白になってしまいましたが、面接官が再度質問してくれたことにより、落ち着きを取り戻して答えることができました。そして二次試験にも受かり、晴れて合格となりました。
3月になり、私は今振り返ってみても、本当に試験の手応えがなかったので、合格したのは何故かと自分でも不思議に思います。もし要因を強いて一つ挙げるとしたら、実力があったというよりも最後まで諦めなかった粘り勝ちだと思います。そしてその諦めない気持ちを支えてくださったのは宍戸先生をはじめとする中ゼミスタッフとOGの方の応援です。
二校目の受験のころには先生たちの応援が本当に心の支えになっていたと思います。一人では思い悩むばかりでちっとも前に進めなかったところを、先生や先輩方に救っていただいたと心から思います。数々のアドバイスにもとても心強く支えてもらいました。この二度目の受験という体験で、「謙虚になり、諦めないで自分を信じて取り組む」という貴重な経験を積むことができました。大学で看護を学び、医療の現場にいってもこの気持ちを忘れずにいようと思います。
これから受験される方々は、現在の学校やお仕事の合間を縫って勉強を続けていく生活が辛かったり、行き詰まって思い悩むこともあると思います。でも通学コースの方も、通信コースの方も決して一人で悩まずに、些細なことでも中ゼミの先生方や受験仲間を頼って話を聞いてもらってください。きっとふと心が軽くなって初心に戻り、また頑張ろうという気持ちが湧いてくると思います。そして試験本番になった時、その方たちの存在がとても心強く支えてくれると思います。皆さんが新たな道を踏み出す第一歩が、志望校合格という形で叶うことを陰ながらお祈りいたします。

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