志望大学変更が合格のカギとなった

私の中ゼミでの受験生活は、昨年2月の編入説明会から始まりました。私は福祉施設で正職員として働いていましたが、経済的に退職して受験に専念することは不可能でした。ゆえに、当時の私の一番の不安は、仕事と勉強の両立は本当に可能かということでした。当然仕事では遅番や当直や出張がありますし、その他にも30代半ばという年齢や一人暮らしであったため家事と仕事と勉強の三つを本当にできるのか、など不安材料はいくらでもありました。しかし、その説明会で宍戸先生から「過去にも私と同じ境遇でも、ちゃんと合格した人はいる。」と勇気をもらい、一歩踏み出すことにしました。

私はプレ講座から通学しましたが、プレ期終盤にさしかかった頃に最初の試験がありました。3月中旬から3週間の県外出張が入り、全9回の講義のうち最後の3回が全て受講できなかったのです。確かに欠席プリントはもらえますが、やはりレジュメだけでは出席時と比べ学習効果には限度があり、少し受験意欲がなくなりました。それでも、やはり一度決めたからには絶対に合格したいと気持ちを強め、引き続き一学期も総合コース生として中ゼミに通いました。当初の第一希望は聖路加看護大学であったため、一般的な受験科目の英語・小論文・面接に加え、聖路加独自の科目である自由英作文と生物も勉強しなければなりませんでした。仕事は概ね土日休みであったので、添削英語や小論文は出席できたのですが、平日に授業のある英作文や生物は欠席が度々あり、どんどん授業についていけなくなりました。そのような中で最初の模擬試験が終わった頃に宍戸先生と初めて個別面接をしました。素直に自分の学習進路状況を伝えたところ、聖路加をはずして、英語・小論文・面接のみの北里大学と神奈川県立保健福祉大学に志望変更することを提案されました。そして熟考した末に北里大を第一志望に変え、聖路加受験をやめました。この決断をしたことで、実質的に英語と小論文の自習時間が増え、また精神的にも気が楽になり、少し明るい兆しが見えてきたのです。6月中旬から7月末までは、今から振り返ると、とても精力的に勉強に励み、添削英語でも上位者として名前が載って、学力が伸びた時期でした。

しかし、再び8月に入って不調期に入りました。仕事で一人退職者が出たため、業務負担が増したこと、また千年に一度の猛暑といわれた夏で完全に体力が消耗し、勉強できない日が一週間続いたのです。それでも、その後の北里大学のオープンキャンパスで実際に前年度編入された男子学生さんと話ができ、励ましをもらったことや、再び添削英語の上位成績者になれたことでヤル気を取り戻しました。そして8月下旬からはラストスパートで宍戸先生と面接練習を繰り返しました。練習では自分でも気づかなかった自らの長所や強み・キャリアが武器になることを指摘して頂き、不思議なほど面接が恐くなくなりました。そして9月7日に受験を迎え、晴れて合格できました。

以上のように、2月からの受験をふり返ってみると、不調と明るい兆しが交互に押し寄せましたが、最終的な合格の決め手は①北里大に志望変更したこと、②宍戸先生から最後は面接で太鼓判を押していただき、とても良い精神状態で送り出してもらえたということだと思います。中央ゼミナールでは、素晴らしい授業内容や教材ももちろん役に立ちましたが、それ以上に辛い時や不安で押しつぶされそうな時に話を聞いてくれ、アドバイスしてくれたり励ましたりして下さる先生方の存在が何よりも力になりました。中ゼミに入学して本当に良かったと実感しています。ありがとうございました。

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