自分にあった勉強方法を見つけよう

母が難病に罹り生活の支援をする中で、看護師の方にお世話になったことがきっかけで、看護学部を目指すようになりました。予備校見学は中央ゼミナールと某予備校に行きましたが、宍戸先生の「大丈夫、あなたなら合格できますよ。」という力強い言葉が決め手で、4月下旬から中央ゼミナールに通うことを決心しました。

私は法学部生なので、受験までの約4ケ月間で理系科目の生物をどのように勉強するべきなのかが何よりも不安に感じていました。生物1の基礎知識の授業や、生物2を含めた聖路加の過去問題を取り扱う大森先生の授業などはありましたが、生物2の基礎授業がなかったので、生物2の基礎知識に関しては完全に独学でした。大森先生の授業では、前半で問題を解き後半で解説をするという形式でしたが、一行目から理解することができず、問題を解くどころではないという絶望的な状態からのスタートでした。まず単語の大まかな意味を知る必要があると考えたので、理系の兄弟が高校生の時に使用していた生物の教科書を借りて、一気に反復して読みました。それから基礎問題集を解き、それを完璧にした上で、過去問を解きました。この方法で、1学期が終わるころには過去問題は9割解けるようになりました。先生が授業中に発する言葉を理解できるようになったのは、夏期講習あたりだったと思います。聖路加の生物は1と2の両方からまんべんなく出題されると聞いていたので、単語の意味すら理解できない最初の状態で、合格なんてできるはずがない、と授業中に何度も泣きそうになりましたが、根気よく勉強を続け、試験当日には文系の割には解けたほうだと思っています。生物はたくさんの問題集を解くよりも、中央ゼミナールの授業で取り扱う教材と市販の基礎問題集を2冊ほど網羅するほうがいいと思いました。

勉強をするにあたって大切なことは、いかに時間を有効活用するかということです。私は中央ゼミナールまで2時間近くかけて通っていたので、スマートフォンのアプリでターゲットの単語と熟語をダウンロードして、バスや電車の中では常に英語の勉強をしていました。単語は電車内で勉強し、文法や長文読解を授業で勉強するという学習方法でした。千頭和先生の「徹底マスター」や「添削英語」は文法を学ぶのに大変有用でした。千頭和先生は具体的な勉強法を提示してくださるので、英語だけでなく、他科目の勉強のヒントにもなり、やる気の向上にもつながりました。英語に関しては、初めは添削英語は0点や15点、英作文はC判定ばかりでしたが、夏期授業の最後には添削英語は100点近く、英作文はA判定を取れるようになりました。また、小論文はニュースや新聞を見ることから始めました。新聞は毎日必要そうなところを切り取ってノートにまとめていました。初めはC判定ばかりでしたが、知識を取り入れるのと共に、再提出制度をフルに利用することで、だんだんとB判定以上も取れるようになりました。小論文に苦手意識を持っていた事もあり、私は再提出制度も利用して4ヶ月間で90枚以上は書いたと思います。小論文は授業内に書ききれないことのほうが多く、夏期の最後のほうまでなかなか判定が上がらず焦りましたが、1つのテーマを様々な方向から意識して考えることを心がけました。特に、眞子先生の医療系小論文では、私の苦手な抽象的なテーマを取り扱うことが多く、夏期授業でもほとんど書けない状態でした。小論文は授業時間内に書ききることも大切ですが、書けなかったテーマをそのままにしておかないことのほうが大切だと思い、時間をかけてでも完成させるようにしていました。そのおかげもあってか、7月に行われた中間模試では、少人数の中ではありますが、一番をとることができ、自信につながりました。試験本番では、授業で書いたものとほとんど同じテーマのものが出題されたので、落ち着いて書くことができました。

志望理由書の作成は7月中旬から始めました。志望理由書の作成は、同時に面接対策にもなり、特に聖路加は面接が厳しいので、宍戸先生に念入りに対策していただきました。具体的な質問や抽象的な質問など、どのようなことを聞かれても冷静に答えられるようになるまで、相当練習しました。そのおかげもあり、聖路加の面接では「落ち着いて的確に答えられていて良いですね。」と褒めていただきました。編入後に勉強したいことの科目名や講義内容まで答えられるようにしていったことも好印象だったようです。しかし、北里も聖路加も1つずつまともに答えられない質問がありました。聖路加に関しては20秒近くも黙り込んでしまい、駄目かと思いましたが、無事に合格することができました。

基本的なことですが、「模試は出来る限り受けること」、「再提出などの制度は最大限に利用すること」、「わからないことはそのままにしておかないこと」は大事であるし、編入試験は授業に出てさえいれば受かるという簡単なものではありません。中途半端な気持ちでは受からないです。

ここまで勉強方法について書いてきましたが、私のような性格のタイプの人はたまに休憩することも大切であったと反省しています。私は真面目すぎる一面があり、精神的に不安定でストレスから通院したこともありました。「勉強しなければ」という思いに潰されそうになることもありました。常に教材を手にしていた私を見て、母は「たまには息抜きも必要だよ」と育ってくれました。母のその言葉が、私にとってはとても落ち着ける一言でした。私は北里大学と聖路加看護大学を受験しましたが、母のアドバイスを聞いて、実際に試験前日は軽くしか勉強をしませんでした。正直に言うと、試験前日にはカラオケに行きました(笑)そのおかげでリラックスして受験することができました。受験体験記には様々な勉強法が書かれていると思いますが、自分に合った方法で勉強することが一番だと思います。

「試験会場に着いた瞬間から合否は決まっている」千頭和先生がよくおっしゃっていた言葉です。私の場合は約4ケ月という短い期間の受験でしたが、“合格したい”という強い気持ちをもって根気よく勉強し、合格することができました。皆さんも自分と中央ゼミナールを信じて、頑張ってください。

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