「お地蔵様」を心がけた

私が中ゼミを選んだ理由は2つあります。自宅からの通いやすさと、「会社を辞めてしっかりやるなら大丈夫」という宍戸先生の力強い言葉です。他の予備校の説明会等には行かずに即決してしまいました。4月から入学、5月末で会社を辞めて6月からは受験勉強に専念しました。実家暮らしで家族の応援もあり、大変恵まれた環境でした。受験校は北里大学と聖路加看護大学です。埼玉県立大学も受けようと思っていたのですが、気づいたら出願期間が過ぎていました。試験日は遅いのに出願期間が早いので気を付けてください。
英語は授業と併せて参考書を、中学レベルの問題集から『基礎英文問題精講』まで千頭和先生の指示通りにやりました。『医歯薬系の英単語』は佐々木先生がプリントで紹介されていた長文の読み方で1日2つずつ読んでいきました。1学期の間は参考書を進めるのが中心で、復習は1学期終了後から進めていきました。聖路加看護大学で必要とされる自由英作文は、見直しや再提出はほとんどできず、直前にディスコースマーカーのチェックをしただけになってしまいました。
生物は大森先生の授業を受けました。1学期の間は自分で購入した問題集を週1回やり、授業の復習は北里大学の試験が終わってから一気にやりました。記述は他の人もそんなにできないのではないかと思い、まとめなおして試験直前に確認するだけにしました。今回は生物の試験が易しかったので、この方法でよかったと思います。
小論文はずっと2、3行しか書けない状況でした。完成させようとすると3時間くらい経っていることもしょっちゅうだったので時間の無駄な気がして止め、その分英語の勉強に充てました。ほとんど書けないまま夏期講習に突入してしまい、なりふり構っていられなくなりました。文章や段落がうまくつながっていなくてもとりあえず4段落書いてみるようにしてから、徐々に書けるようになってきたように思います。あとは半分現実逃避で現代文の参考書をやりました。私は考えが飛躍してしまって何を書いていいのかわからなくなるというところがあったので、課題文の要旨をつかむ練習は論点がぶれないようにするのに役立ったのですが、自信をつけるにはやはり小論文を完成させる経験が必要だと思います。
それができないから困っていたのですが。
面接・志望理由書は6月から面談を始めました。今確認したら21回面談しています。こんなに頼ってもいいのかというくらい宍戸先生に頼ってしまいました。面接に対する苦手意識が消えず小論文もまったく自信がなかったため、聖路加看護大学受験直前に挫折しそうになってしまいましたが、宍戸先生のおかげで踏みとどまることができました。当日も自信がないままでしたが結果は合格で、「試験を受けなければ合格する可能性はないけれど受ければ可能性はある」という当たり前のことを実感しました。合格できたのは小論文の課題や面接官との相性がよかったのだと思います。課題文によっては全く書けない可能性も十分あったので、運がよかったのだと思います。
そうはいっても初めから運をあてにしていたわけではなく、一定ペースで勉強を続けたこともよかったのだと思います。6月頃に一度焦りを感じた時期があったのですが、ペースをつかめてからは不安があってもともかく勉強を続けることができるようになりました。私はネガティブなので、厳しいことを言うけれど具体的な方法を提示してくださる千頭和先生は心の支えになりました。先生のおっしゃることを全てこなそうとすると仕事を辞めている私でも精一杯でしたが「お地蔵さま」を心がけました。結果発表を見に行く電車の中でも参考書を見ていましたし、不合格だった場合にはそのまま塾の見学に行く準備もしていました。もし一般入試を考えている方がいたら、外部の模試も受けてみたらいいかもしれません。9月の初めに受ければ聖路加の結果発表の少し後に結果が返ってくるので、不合格だった時の対策が立てやすくなると思いますし、そうでなくても同じ大学に入ってくる人と自分の力が比べられるので面白いです。
まとまりがありませんが、これで私の受験体験記を終了したいと思います。文章がぎこちないので小論文に苦労したことがわかっていただけるかもしれません。大学の在校生の方から聞いた話では、大学生活は受験勉強なんて楽だったと思えるほど大変だそうです。想像すると恐ろしいですが、頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。

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