クズ人間のままで終わらせたくない

 幸運にも第一志望の大学に合格し、体験記を書かせていただきます。拙い文章ですがちゃんと伝えられるように書きたいと思います。

 私が受講した科目は野本先生の看護学と、千頭和先生の添削英語の基礎、医療系の英語、小論でした。面接は宍戸先生にご指導頂きました。試験の面接にはほとんど、準備してきた質問が聞かれたので落ち着いて答えられました。あまり長くなっても読みづらいと思うので、特に受講してよかったと思った授業についてだけ書きます。

 看護学は、野本先生の教えてくださった、「根拠を見つけて答えをだす」やり方で問題を解くようにしてました。根拠がわからないままだと次に同じような問題が出た時に間違えてしまう可能性があります。このやり方を教わって、同じ間違いをしない方法で解いていけるようになりました。また、野本先生の授業ではどんどんあてられていったので、自分が予習しておかないと恥をかくことになると危機感を覚えたからしっかり勉強できたんだと思います。できる限り一番前に座って、先生の一番近くで緊張しながらやると、勉強に対する姿勢が全然違うと思うので試してみてください。試験では本当に授業でやった問題がでるので、自分で何度も繰り返し勉強し、確実に点をとれるように復習してほしいと思います。

 千頭和先生の英語の授業では「英語は文法が非常に重要」ということを教えて頂きました。今まで、中学の文法ができていなかったから英語ができなかったことを知り、文型が何になるか、目的語はどれか、このtoはどんな使われ方してるのか等、はっきりさせながら読んでいきました。教えて頂いたやり方で何度も英文を図にしていけば少しずつ読めるようになると思います。私は他の多くの学生よりも自分の頭の回転が速くないことがわかってたので、単語だけは人よりもできるようにして試験に臨みました。ターゲットにのってる程度は上位の人にとっては知ってて当たり前ということを聞いて、自分が知ってる単語の少なさと比べて気落ちもしましたが、その人達だって最初は私みたいに全然単語を知らなかったはずだし、今から覚えて追いつけばいいと思ってやり続けました。この授業もなるべく一番前の真ん中の席で授業を受けるようにしてました。

 実際の試験では長文で一番重要な単語がわかりませんでした。しかし、他の情報から推測したり、和訳は文法を確実に守ったりと、部分点を稼げたから合格できたんじゃないかなと思います。私がわからなかった単語はターゲットの後ろの方にのっていたので、これを読んでいる人は単語、熟語を計画的に全部覚えて試験に臨んでください。

 千頭和先生には英語だけではなく、大切なことをたくさんご指導頂き、社会人として働く前に先生の話を聞けて本当によかったと思いました。千頭和先生が教えてくださる英語も大事ですが、英語以外のことが受験にはとても必要です。千頭先生は私達がこれから生きてく上で必要なことや、世間で生きてくときの心構えを教えてくださっています。自分が今まで本当に怠惰だったことや、恵まれているからそれをいかさないのはクズのすることだと教わりました。是非よく聞いて、実践してください。

 私は、阪大の過去問を解いてみて、自分との実力の差を思い知って、このレベルの問題で自分が合格点だすのは無理だと思いました。

 でも千頭和先生の言葉を思い出し、クズのまま人生終わらせたくない、変えたいと、その一心で勉強してきました。合格点なんてわからないし、もしかしたら今年の試験問題はそんなに難しいものじゃないかもしれない、チャンスが来たときにちゃんとつかめるようにしよう、と思いました。問題に行き詰まる度に、何回も千頭和先生の言葉を思い出して勉強する、の繰り返しでした。苦しかったですが、千頭和先生のご指導がなければ自分が甘ったれなことをごまかして社会にでることになっていたんだと思います。そんなのよりも苦しい方がましです。自分の勉強量が大阪大学に見合っていたものだとは思えませんが運を味方につけるだけの勉強はできたんじゃないかと思います。自分はおかしいことをちゃんとおかしいと言える大人になりたかったし、誰かに媚びを売って、養ってもらわなきゃ生きていけないような人にはなりたくなくて、大阪大学を目指しました。英語が必ずしも看護に必要なことではないのかもしれませんが、英語ができなきゃ、まともな大学には受かりません。大阪大学に入って、まともな人達に自分も近づけるようにしたかったので、英語を勉強しました。もし、頑張ったのに不合格になったとしても何かに打ち込んで頑張ることができたら、それを看護師になった時にも活かせるはずだから頑張ってみようと思いました。これを読んでる人も、何かに打ち込んだことに頑張ることができたとしたら、どこかでそれを絶対に活かすことができると思います。是非自分の中にある力を存分に使ってください。眠ったままにしないでください。

 最後に、大阪大学は私が今まで生活してきたところとは全然違います。こんなにいい人達が集まってるところもあるのか、と驚きました。確かに編入生ということで、周りの学生とは違った環境ですし、(私のコミュニケーション能力の問題かもしれませんが)友達はできません。ですが、周りの学生や、教師が良い刺激を与えてくれます。阪大には他の人のことを考えて行動したり、困っている人がいたら自然に助けるような人格者が本当に多くいますし、尊敬できるような考えをもった人ばかりです。勉強に関しては、みな向上心があり、考えが深く、私が追い付いていくのはかなり大変です。阪大生くらいエリートにはなれなくても、目指して、それに近づけるように努力することは私にもできるはず、と影響を受けています。厳しい世界で勉強している人達は、今まで私が想像していなかったくらいに心が強いです。ここに来なきゃ、こういう世界を知れませんでした。これを読んでいる人にも知って、目指してほしいです。努力できたなら、どんな形であれ、絶対に報われる時が来るので、諦めないで、自分の限界に挑戦してください。生意気なことをたくさん書きましたが、この辺で失礼します。まとまりのない文章をここまで読んでくださってありがとうございました。少しでも皆さんの力になれていたら幸いです。

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