がむしゃらにやったら、得るものがある

私が看護学部への学士編入を決意したのは、大学3年生のお正月でした。3年になると、急に就職や進学など卒業後の進路についての話題が増え、自分が今何に関心があるのか、今後どうしていきたいのか真剣に考えるようになりました。考え悩んだ結果、私は、大学受験の際、進路の一つとして考えていた医療従事者に未だに強い関心があることに気が付きました。私は、動物を人間の治療に用いる動物介在療法に興味があり、現在の大学に入学しました。そして、講義を受けていく中で、この治療法に対する医療側の認識がまだ薄く、浸透しにくい現状を知りました。そこで、医療に対しても関心の強い私が、動物と医療の双方の知識を持つ医療者となることで、動物側と人間側の懸け橋となり、動物介在療法を推進していける存在になれるのではと考えるようになりました。そして、医療者の中でも、自分自身の入院や恩師の死といった経験等から、どの分野においても、最も患者さんの近い存在である看護師に最も魅力を感じ、進学を決意しました。

 しかし、進学を決意したものの、学士編入は大学受験と異なり、情報が少ないため、何を頼りに勉強すれば良いのか見当がつきませんでした。それに加え、私は大学のキャンパスが青森にあるため、予備校への通学は難しく、大きな不安を感じていました。そんな中、出合ったのが中ゼミでした。中ゼミは、遠方で通うことができない受験生を通信添削や電話相談などでしっかりサポートしてくれる予備校です。そして、実際に、私も先生方やスタッフの方々に様々な面で何度も助け支えていただきました。

 受験勉強は、大学4年の4月から始めました。科目は、英語・生物・小論文です。通信添削だけでは勉強のリズムが保てないため、自分で各科目一冊ずつ問題集を解きながら、中ゼミの課題を解き、答案が返却されるのを待ちました。私は卒業研究に馬を用いていたため、朝8時から午前中いっぱいは馬の世話と乗馬、昼間は研究室のゼミ、夕方に再び馬の世話と、卒業研究と研究室の仕事で一日の大半がつぶれてしまうことも多々ありました。そのため、毎日、少量でも英語の勉強と新聞に目を通すことだけは続けようと決めました。そして、朝5時に起き、8時までの数時間を英語の勉強(基礎英文問題精講・英単語・英熟語)にあて、日中の空いている時間は大学の図書館で新聞を読み、閉館まで勉強をしました。ここで大切にしていたことは、無理のない分量を毎日続けることでした。少量でも毎日続けることで勉強の習慣がつき、少しずつでも進んでいるという安心感に繋がりました。とは言っても、勉強し始めの頃は、この勉強方法で良いのか、不安に思うことが多く、何度も中ゼミに相談させていただきました。しかし、そんな私に対して、先生やスタッフの方々はいつも親身に話を聞いてくださって、一本の電話で不安が解消され、安心して勉強を続けることができました。

 そして、夏は夏期講習に参加しました。私はサポート生に夏期講習を受けることをお勧めします!やはり、直接講義を受けることで、それまで自分で勉強してきたことの確認にもなり、要点を得た先生方の講義から得たものは本当に大きかったからです。特に、私は、小論文を今まで全く勉強したことがなく、通信添削の点数もなかなか伸びなかったのですが、清水先生の講義を5日間受けただけで、自分でもびっくりするぐらい書けるようになりました。

 そして、夏期講習中に先生とたくさん面談をすることもお勧めします! 私は何度も宍戸先生と面談していただき、志望理由書のチェックや面接の練習をしていただきました。志望理由書や面接は、どうしても自分では見えない部分があるため、プロの先生にチェックしてもらうことがとても大切だと思いました。また、その時、先生から投げかけられた質問に悩みながらも答えていくことで、自分がどうして進学をしたいのか、どうしてその分野に関心があるのか等を明確にする良い機会になりました。そのおかげで、試験当日を自信をもって迎えることができたと思っています。

 このようにして、私は約5ヶ月の受験勉強を経て、9月の試験に臨みました。結果、私は2校受験し、第一志望には落ちてしまいました。不合格を知った時、その結果をなかなか受け止めることができず、数日間、涙が止まりませんでした。でも、精一杯やったからこそ、すごく悔しくて、そこまで悔しくなるほど頑張れたことを今は誇りに思っています。そして、学科試験でも面接でも、今持っている力を全て出し切った結果、それを受け入れてくれた大学が自分に合っているのだろうと今は納得し、来年の入学をとても楽しみにしています。これも、宍戸先生をはじめとする中ゼミの先生方、そしてスタッフの方々にたくさん支えていただいたおかげだと思っています。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 最後に、後輩のみなさん、受験勉強は不安なことも多いかと思います。でも、受験勉強ほど、自分の将来のためにがむしゃらに頑張れることはなかなかありません。ぜひ一度決めたら、がむしゃらにやってみてください。そこから得るものは必ずあると思います。そして、不安に思ったことは、思い切って中ゼミにぶつけてみてください。必ず、先生やスタッフの方々が一緒に悩み考えてくださいます。私は、この受験勉強ができて本当に良かったと思っています。みなさんの夢や目標が叶う日を心から応援しています。

タイトルとURLをコピーしました