確実な準備は裏切らない

・なぜ編入することになったのか
 私は高専3年生の頃から卒業後の進路について考え始めました。私が通う国際ビジネス学科の主な卒業後の進路としては民間就職、公務員、高専専攻科への進学、大学編入がありました。高専に入ってから楽しいと感じていたのが中国語の授業と経営学の授業だったため、大学編入するのであれば経営か中国語かな~とぼやっと方針を絞って、まずはいろいろな大学のオープンキャンパスに行き、プレ授業なども受けました。そして、中国語をもっと学びたいという気持ちが強くなったので大学編入に挑戦することに決めました。そして、中国語が学べる大学を調べるうちに、中国語をせっかく勉強したのだから中国文学も学びたい、と考えるようになり、中国語と中国文学のどちらも学べる大学に進学することにしました。

・志望校決め
 志望校を決めるときに、一番大事な軸としていたのは研究テーマでした。やりたい研究を決めて、その研究ができる学校を絞りました。結果的に、この決め方で志望校を決めたおかげで志望理由書はとても書きやすく、面接でも話しやすかったです。
広島大学を受ける前に志望理由書を中央ゼミナールの先生に見ていただいたのですが、研究テーマをもっと明確にしたほうが良いとアドバイスを受けました。その時は「まだ詳しく書かないといけないの!?」と思っていました笑。今改めて思うとそのとおりだと思うのですが。やはり、経験がないことにチャレンジするときは経験のある人にアドバイスをもらうことが重要だと感じました。通信サポートコースに入っておいてよかったです。
研究テーマが定まった後、自分のやりたい研究ができる神戸大学を第一志望に決めました。その後、試験問題が似た傾向にある広島大学とお茶の水女子大学も受験することに決めたのですが、6月になって神戸大学の募集がないことがわかり、かなり焦りました…。前年度の募集要項に特に募集の取りやめに関する記載がなかったので、当たり前のように実施されると思っていました。今後編入学を考えている方は募集がない可能性もあるということを伝えたいです。(私が知らなかっただけできちんと調べている受験生は知っていたのかもしれませんが。)
長くなりましたが、結局一番言いたいのは「研究テーマで受験校決めたほうがいいよ!」ということです。

・勉強方法
 勉強を始めたのは高専4年生からです。そのため編入試験まで1年半あり、ゆっくり勉強できました。中国語・中国文学で編入試験を受けることに決めたので、4年生の間は中国文学に関する本を読んだり、漢文の勉強をしたりしていました。高専では漢文の授業がほとんどなかったので中学生までの知識しかなく、「漢文ヤマのヤマ」を使って基礎から学びました。中国文学については、本を読みながら研究テーマについても考えていました。
 5年生になってからは、中国語の力をつけるため3月から5月まではひたすらHSK5級の勉強をしていました。その間は完全に中国文学の勉強は休んでいました。HSKを受け終わってからは中国語の勉強はたまに過去問を解くことくらいでした。私は中央ゼミナールまで通学が難しかったので通信サポートコースに登録していたのですが、追加で過去問添削コースにも登録していました。そのため、過去問を解いて中央ゼミナールに郵送し添削をしてもらっていました。過去問が手に入っても、答えがついているわけではないので解いた後に答え合わせができません。辞書などで調べても訳し方にはいろいろあるので、知識がある人に添削してもらいたいなと思っていました。提出した回答が添削されて手元に戻ってくるまでの時間も、思っていたより早かったですし、添削も丁寧で、訳文の書き方のセオリーなど自分ではわからなかったこともたくさん教えていただけたので、とても満足しています。過去問添削コースに登録しておいてよかったです。
 5年生の夏休みが終わった後からは中国文学の勉強に本腰を入れ始め、ひたすら中国文学、特に自分の研究テーマまわりのものについてまとめていました。誰かに発表するわけではないですがプレゼンも作ったりしていました。中国古典の名著を集めた本があるのですが、その本の目次を丸暗記してから、細かい内容を見る作業に入り、最終的には目次をみて内容がわかるようにしました。目次を覚えるところが結構大変でしたが、目次を覚えてしまえば後は楽なのでこの勉強法は非常に良かったと思っています。しかし、私は広島大学に合格した後、進路が確保できた安心感から勉強のモチベーションがなくなってしまい、結局上記の目次暗記の勉強をお茶の水女子大学受験前の2週間ほどですることになって辛かったです…。もっと早くやっておけばよかったなあと思っています(笑)。
 志望理由書を書いたり面接対策を考えているときにやってよかったなと思うのは、スケジュール決めです。私の言うスケジュール決めというのは、編入試験後~大学入学後~大学卒業までを時系列で書き出して、X月からX月はXXをする、といったように計画をたてることです。図式化したほうがわかりやすいですし、志望理由書を書くときや面接のときに頭に入っていると便利でした。

・最後に
 お茶の水女子大学も広島大学も試験問題を完璧に解けたわけではありませんでしたが、空白で出すのは絶対にやめようと思っていたので、何かしらを書いて出しました。そのほうが少しでも意欲を見せられるかなと思っていたからです。
 勉強をしている中で怠けてしまうときは、「全落ちしたら無職&進学先なし!!!」と怖い未来を想像して自分に喝を入れていました(笑)。夏休み前に、夏休みの期間だけでも中央ゼミナールに通わないかと先生に提案していただいたのですが、日程の確保が厳しく、自宅で勉強することに決めました。しかし、自宅で一人で勉強するのはきつかったので、周りに同じ目標を持って頑張っている人がいたほうがモチベーションが維持しやすかっただろうなと思いました。もし夏休み前に戻ることができるのなら、短期だけでも通学すると思います。
 編入試験は運も多少はあるでしょうが、頑張ったらちゃんと結果が返ってくると思います。せっかく中央ゼミナールに入ったのですから、わからないことはどんどん先生に質問して、志望理由書は何回も推敲して、添削もしてもらって…経験のある人(先生)からアドバイスをたくさん貰えばいいと思います。合格目指して頑張ってください!

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