私は大学編入を意識した時、一つ、自分に約束事を課しました。それは「大学受験と同じ失敗は繰り返さないこと」です。大学受験時代、一浪したにもかかわらず勉強に対する意識が低かったため、親に言われてなんとなく勉強をしていました。結果、滑り止めであった東京女子大や日本女子大に補欠合格したものの、その他の大学は全滅。最終的にはその二つの女子大も繰上げされず、滑りこみでセンター出しをした短大へ進学しました。そうした苦い経験から、短大1年の春、親のためではなく自分のために勉強することを心がけ、三度目の正直で再び受験に挑戦する決意をしました。
「大学受験と同じ失敗を繰り返さない」ために、私は勉強法を変えました。新たな私の勉強スタイルは「メリハリ」をつけることです。受験時代は、喫茶店や休憩室で何かを食べたりリラックスしたりといった、「ながら」勉強ばかりで、よくよく考えたらほとんど集中して勉強していませんでした。そういった、やった「気」になるような環境で勉強することを一切止めて、自習室のみで勉強することにしました。そのかわり、自宅では全く勉強せず、1日6時間くらいテレビを観る日もありました。
しかし、このメリハリをつける勉強スタイルを始めたのは夏休みも半分過ぎてからでした。勉強開始が遅れてしまった理由は、6月に受験した奈良女子大に落ちてしまい、夏休みが始まってもうまく気持ちを切り替えられずにいたからです。奈良女子大は実力を試すための受験でありましたが、出来はボロボロでした。私は1年の4月から中ゼミで英語を受けていたので、英語の和訳は自分でも自信があり、また2年になってからは専門を集中的に勉強したため奈良女子大は満を持しての受験でした。しかし、まったく歯が立たず、英語は読みこなせないし論文は3題中1題を白紙で提出し、面接も支離滅裂な受け答えで惨敗でした。落ちたことよりも、試験の不出来に意気消沈してしまい、夏休み前半は現実逃避もあって遊びほうけていました。
しかし、夏休みも後半に差し掛かる8月下旬にもう一度気持ちを切り替え、立ち直る決意をしました。そして、自分の中でも更にメリハリをつけるという意味で、受験が終わるまで友達や彼氏と一切遊ばないことを決意しました。また後期の授業は全て辞書なしで解こうと決め、8月下旬は英単語の勉強ばかりしました。『ターゲット1900』から分からなかった単語を自分の単語カードに書き出し、「暗記した」「暗記してない」「曖昧」などと分けてまとめて、どの単語がまだ覚えていないのか把握していきました(しかし、やり始めたのが遅かったため、1500語までしか終わりませんでした)。
9月頃からは志望理由書の作成に入りました。私は一浪したという理由から、立教大学以上の大学しか受験させてもらえませんでしたので、とありあえず10月上旬に試験のある立教大学とお茶の水女子大の志望理由書を書いていきました。お茶の水女子大では、私が本当に研究したかったテーマについて書きました。奈良女子大と同様の内容でしたので、スムーズに書くことができましたが、立教大学は学部が社会学部ではなかったということもあり、あまり円滑に進まず、締切日ギリギリで出しました。しかし、先生に丁寧に何度も添削していただき、自分では非常に納得のいく志望理由書が出来上がりました。
9月中旬からは社会学用語の暗記に力を入れていきました。私は元々国語が苦手で、何度書いても文章がまとまらず、上手に書くことができませんでした。これは、受験が終わった今でも変わらず、国語力というものは1年やそこらでそう簡単に身に付くものではないと実感しています。受験1カ月前だというのに、新しく習った論文の先生から「後期から入ったの?あなたの論文、とても酷いですよ」と言われました。しかし翌月に受験を控えている私にとって、その言葉は非常に衝撃的であると同時に開き直らせてくれた一言でした。私はそれから一切自分の言葉の表現に頼らず、先生の論文を片っ端から丸暗記する作業に専念しました。
その甲斐あって、過去問では一度も時間内に解けなかったお茶の水女子大の試験では、余裕をもって、しかも納得のいく論文を書くことができました。
10月に入って最初の試験は立教大学でした。立教大学は英語さえしくじらなければ合格圏内と言われていたので、ケアレスミスがないように集中しました。論文は完璧でしたが、英語で分かっていた問題を空欄で出してしまい、もう結果を待たずに帰ろうかと思いました。しかし和訳ができていたのか、運よく一次を合格し、二次面接も無事終えることが出来ました。
そしてその二日後には本命校であるお茶の水女子大の試験です。私は元々お茶の水女子大の英語とは相性がよく、過去問も比較的出来ていたので、立教大学の一次が受かっていたこともあって全く緊張せず、とてもリラッノクスして受験しました。また、論文で偶然読んでいた新書と近い内容のものが出るといった奇跡があり、強い手ごたえを感じました。そして、無事一次合格をいただき、二次面接の準備に取り掛かりました。
お茶の水女子大はほとんど一次の成績順に合格すると聞いていたのですが、後悔だけはしたくなかったので必死に面接の練習をしました。志望理由書で書いたテーマについてもう一度調べなおし、専用ノートに関連することを書き込んでいきました。また先生方の献身的なサポートのおかげで自信がつき、試験の前日と前々日は映画や学園祭で一日中遊ぶほど、精神的にも余裕がありました。自分の完成度に満足していたので、試験当日は、面接でどんなことを聞かれるのか少々わくわくしていました。しかし、いざ面接で「あなた、英語の筆記できていなかったわよ、もっと勉強されたら?」と言われてしまい、面接中に不合格を確信しました。しかも有名な学者名を間違えたり志望理由も満足に言えなかったりと、自分の持っている100%の力を出せず、もっともっと練習をしておけば良かったととても後悔しました。そんな理由で合格は諦めていたので、ホームページで自分の番号を見つけた時は、喜びというよりもなぜ受かったのか不思議で仕方なかったです。しかし、今ようやく実感がわいてきてこの合格は決して偶然ではないと感じるようになりました。
私が第一志望校に合格できたのは、ほかでもなく中ゼミのおかげです。中ゼミは先生の質はもちろんですが、生徒たちの向上心がとても高く毎回授業では前列の席を確保するのを争うほどでした。そういった意識高い生徒たちに負けないようついていった結果、合格することができたのだと思います。編入学試験は一般入試と異なり、情報が少なく志望理由書や面接対策もあるため、中ゼミのような編入予備校という存在が非常に大きいと思います。ただし、予備校に通っているから合格するはずだと過信したり、息抜きといって友達といつまでも喋っていては、いくら素晴らしい予備校に通っていても合格はおぼつかないと思います。受験は編入に限らず孤独な戦いであり、他人に流されずどれだけ自分に厳しくできるかが重要になってくると思います。しかし自分に合った勉強法であれば、やればやるだけ伸びます。成績がなかなか伸びなくても自分を信じて努力を続けていくと必ず良い結果に繋がるでしょう。後輩のみなさん、頑張って下さい。
自分にあった勉強法を
お茶の水女子大学