やっと人生を変えることができた

私が編入を希望したのは、現役、浪人を通じて、一般入試で受かることができず、このままでは一生後悔すると思ったからです。私は、実家が寺院だったこともあり、在籍していた大学に行く必要がありました。そのため、大学三年生のころまで仮面浪人をして、早大一本で受け続けましたが、結果は全敗でした。もはや、大学生活をまともにおくることができず、普通に大学生活をおくっている大学生を見ると、うらやましくてたまりませんでした。4年生のときに修行を終え、僧籍を取得し、そのころから、編入を意識し、中ゼミに入ることを決めていました。

いざ、中ゼミに入ってみると、驚きと楽しさの連続でした。驚きとは、千頭和先生の授業のことです。先生は、最初の授業で「中学生の問題をやりなおしてください」とおっしゃいました。最初は、簡単なことだと思っていましたが、実際にやってみるとミスが多くて英語の基礎力の欠如に気づきました。そのため、千頭和先生の最初の添削英語基礎徹底の答案の点は5点で、ショックは大きかったです。しかし、そこから、先生の指示通りに中学生の問題集を徹底的にやり抜き、徐々に成績が上がっていきました。また、先生は「英語は効率をつかんだら、とにかく量をこなすことが大事」とおっしゃっていました。だから、今度こそ失敗はしたくなかったので、とにかく先生の指示どおりに授業以外にも量をこなしていきました。それにより、成績も上がり、千頭和先生の授業が本当に楽しみでした。

楽しさとは、社会学を学べたことと中ゼミで友達ができたことです。正直、第一志望は社会学が専門科目だったので、社会学を受験科目にしましたが、社会学がこんなにも楽しくて実生活に役立つとは思いもしませんでした。それは、中ゼミの先生のおかげです。赤田先生の授業は、本当に楽しく、プリントが凝っていて、何度も見直しました。授業中にする社会学の雑談が楽しく、それもメモしていました。さらに、中ゼミで友達ができたことにより、モチベーションをあげることができ、楽しく受験生活をおくることができました。たまに、友達と食事をしたり、長時間話をすることで適度な息抜きになりました。

そして、月日が経ち、最初に受験した大学は群馬大学でした。群馬大学は、倍率も低く、受かりやすい大学と聞いていたので、受験したのですが、結果は不合格でした。できた自信があったので、不合格を知ったとき、過去のトラウマがよみがえり涙が出てきて、全落ちを覚悟しました。しかし、友達が励ましてくれ、「絶対にあきらめてはいけない」と思い、二日目には立ち直れました。そこから、夏には仕事が忙しくなり、中ゼミの授業を休むこともありましたが、仕事以外はすべて勉強に時間をあて、お風呂でも勉強をし、なんとか夏を乗り切ることができました。そして、次に受験した大学は、十月に受験する大学がなかったので、出願の二週間前に決めた大学でした。それが、関西大学でした。関西大の試験当日は、中ゼミの授業で扱ったことしか出ませんでした。赤田先生と斉藤先生の授業で扱ったネタが、英語で出て、先生の授業中に書いた論文をそのまま書きました。心の中では、ガッツポーズでした。しかし、面接がかなりの圧迫で、「それは専攻がちがう」といわれ、絶対落ちたと思いました。発表当日もいつも通り授業に行って、どうせ落ちているだろうと思い、家に帰ってきてあきらめをつけるため、パソコンの発表をみてみました。そしたら、なんと合格していました。合格を知ったときは、あまりの嬉しさで、天井まで飛び上がってしまい、寝ている両親も起こしてしまいました。その後、埼玉大、北海道大、法政大、第一志望の早稲田大を受けましたが、結果は不合格でした。しかし、早稲田では、斉藤先生の普段の授業で扱ったいじめの問題が的中し、最後まで書ききることができたので後悔はありませんでした。今は、関西大に合格でき、本当に満足しています。

私は一年を通じて、次の名言を肝に銘じて勉強していました。それは、「あきらめないこと、どんな事態に直面してもあきらめないこと」という言葉です。絶対にあきらめないで、コツコツ量をこなしていけば、おのずと結果はついてくると思います。やっと人生を変えることができ、人生のスタートラインに立つことができました。大学に行っても、一生懸命頑張っていきたいと思います。

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