考え方が180度変わりました。

 私は冬期講習から、中央ゼミナール(以下、中ゼミ)にお世話になりました。編入学試験は一般的な大学受験と異なり、「編入後どんなことを学んでいきたいのか」「何故その研究がしたいのか」など、具体的に将来の計画を明らかにしなければなりません。そして、ほとんどの編入学試験では志望理由書を提出することが求められます。私は中ゼミに入る前の段階で、まだ自分が編入後どんな研究や学習をしたいのか明確になっておらず、「編入してレベルの高い大学に入りたい!」という漠然とした気持ちでした。「このままじゃ編入試験を受けても、良い結果は出ない」と思い、両親が勧めてくれた中ゼミに一度説明を聞きにいくことにしました。
 いざ中ゼミに説明を聞きに行ってみると、驚いたことに私の考えは180度変わりました。その時対応して下さった赤田先生は、とてもユーモアに溢れ、色々な知識や経験を兼ね備えた先生でした。そして先生と話していくうちに、自分がどれだけ固定観念に縛られていたかが分かりました。先生との個別指導はまず、志望理由書を完成させることから始まりました。私が今まで進めていた研究テーマを先生に話したところ、指摘されたことが主に二つありました。一つ目は、「ありきたりな研究内容」だということ、二つ目は、「説得力に欠ける」ということです。加えて、「本当にその内容に興味があるのか?」と尋ねられました。その時私は、何も答えることが出来ませんでした。
 編入試験までのタイムリミットが迫り途方に暮れていた私に、先生はいくつかの提案をして下さいました。見せてもらった社会学に関する研究テーマの資料には、アイドルの研究やアニメの聖地巡礼の研究など、非常に現代的で人と被らないような内容が沢山載っていました。正直最初は、「こんな研究が文化社会学やメディア論の研究題材になるの?」と頭が混乱しましたが、それだけ大学の研究は自由で、だからこそ、自分の好きという気持ちや興味に正直になって、どんな研究が向いているのか考えてみることが大切なんだなと感じました。また私は、今まで一人で志望理由をイチから考えていて、分からなくなったら研究対象となる本を読んで解決しようとしていました。しかし、本を読むことは確かに学問の理解には大切ですが、自分の志望理由を考える際、本に解答は載っていません。だからと言って、自分でひたすら考え込んでも答えは出てこないものです。なので、私が赤田先生とお話ししてアドバイスを頂いたように、自分一人で考えようとせず、行き詰まったら信頼できる方にアドバイスを求めることが本当に重要なのだと痛感しました。
 また、冬期講習では他にも、「明治大学2年次編入・小論文講座」を受けました。初めて自力で過去問を解いた時、私は社会学に関する知識がほとんどなかったので、そもそも資料文を正確に読み取ることに手こずっていました。しかし、この小論文講座では佐藤先生が毎回資料文の解釈の仕方まで丁寧に教えてくださり、苦手な私でもとても分かり易かったです。何より、佐藤先生は今社会で起きている事柄や社会問題などを交えながら教えてくださったので、そのような知識が自然と自分の中に定着し、小論文を書く際に具体例として書けた時は、「本当に身に付いてる!」と実感できて嬉しかったです。また、小論文は他の受験科目と異なり、添削がとても重要な科目です。私も実際、「結構いい文章が書けたんじゃないか」と思った添削結果がボロボロだったり、また逆も然りでした。なので、自分の見直しだけで終わらせず、「人に見てもらう」ということが、本当に大切だと実感しました。
 私は編入試験で東京経済大学コミュニケーション学部に合格し、さらに一般入試で慶應義塾大学総合政策学部に合格しました。慶應義塾大学の入試は英語と小論文の2教科受験で、赤田先生に勧めていただいた大学でした。編入学のできる大学しか調べていなかった為、赤田先生のおかげで視野が広がり、受験することが出来たと思っています。また、私は結果的に春から慶應義塾大学に入学することにし、明治大学は受験しませんでした。しかし、「明治大学2年次編入・小論文講座」が無駄になってしまったわけでは全くありません。なぜなら、慶應義塾大学の小論文の試験で、内容がこの講座で学んだマクルーハンのメディア論や、アンダーソンのナショナリズムの知識を利用して解くことができ、合格を掴むことが出来たからです。このように、中ゼミの小論文講座で学んだことは、編入学試験対策にとどまらず、今後の自身の研究や実生活など、色々な場で活きていくと思います。中ゼミに入ったおかげで、自己の可能性をどんどん広げることができました。お世話になった先生方には、感謝してもし切れません!

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