準備を綿密に、計画を立てて

私は短大入学時から編入を決めていました。高校時代、努力もせず、大学についてよく考えないまま試験に落ちてしまったからです。落ち込んで悔やんで、編入学でリベンジしようとすぐ決めたのです。
編入と決めたら、とにかく試験が気になって仕方がありませんでした。気になることがあると大学に電話をかけて、直接質問していました。私の志望する大学は試験日が早く、2年になってからのオープンキャンパスでは間に合わないため、1年の夏に説明会に行き、過去問や過去の募集要項をもらったりしていました。
中ゼミは、学校の進路関係の部屋に置いてあった本で知りました(入学式早々進路指導室を開けてもらい、借りました。笑)。当時編入については、そういった制度があるぐらいしかわかっていませんでした。中ゼミは編入について事細かに説明しており、編入は情報戦なのだと改めて実感しました。
4月のうちに編入についての基本的な知識を知ることができたので、後で焦るということはありませんでした。中ゼミには何回かインターネットでホームページを見た後、入学を決めました。私は地方に暮らしているので、通信講座のサポートシステムを利用しました。私は単科コースで英語のハイレベルと社会学の論文講座を選びました。
英語はハイレベルだけあって、辞書を引いても構文をうまく訳せなかったり、おかしな日本語にしか訳せませんでした。添削もひどい点数で返ってきたりと、はじめは落ち込んでいましたが、何回か繰り返すうちに、まともな訳のしかたができるようになってきました。テキストに書いてある構文読解のしかたを見て「なるほど!」と感動したことを今でも覚えています。それ以降、学校の編入対策でアンソニー・ギデンズの社会学の本を訳す機会があったときも、なんとか訳を発表することができました。他には中ゼミで勧められている『基礎英文問題精講』を購入し、和訳対策に活用しました。高校では大嫌いだった英語がだんだん面白く感じるようになってきたので、自分の変化に大きな喜びを感じました。英語力を上げるため、編入を目指す友達と、英文学科の先生にお願いして英語の授業を2、3つ受けさせてもらいました。論文や志望理由書の対策には、中ゼミの『合格!論文の書き方』を参考にして書き、郵送して添削してもらいました。
中ゼミから勧められていた社会学の本『社会学がわかる辞典』は、志望する大学の課題書籍になっていました。中ゼミから送られていた『社会学(奥井智之)』を読んでいたので、理解しやすかったです。専門科目対策では、自分のノートに社会学の用語をイラスト入りでまとめ、暗記するようにしました。
試験では、英語、専門科目、小論文、そして面接が行われました。英語は最後の文法問題でつまずき、小論文では時間が足りず、変な日本語で締めてしまったことが気がかりでしたが、面接では気持ちを落ち着かせて臨みました。はじめ、面接官の方に試験はどうだったかと聞かれましたが、英文の内容が面白かったと答えました。そしてその内容に関する、自分の調べたネタをベラベラと長時間しゃべってしまったのですが、面接官の方は興味深く聞いてくださいました。
2週間後、合格通知が届きました。どの科目も不安な点だらけでしたが、100点満点が合格ではありません。全体的に合格点を目指すつもりでいけば、焦ることなく、ゴールにたどり着けるのだと思います。とにかく準備を綿密に、計画を立てて編入試験を突破していって下さい。最後に、中ゼミの先生方、サポート部の方々には感謝しております。定期的に送っていただいた受験情報誌や本は、本当に役立ちました。本当にありがとうございました!!

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