最も重要なのは「暗記」

私が編入試験のために中ゼミに入学してから、早いものでもう一年以上経ちます。今は4月から始まる新しい大学での生活に胸高鳴ると同時に、受験勉強を最後までやり遂げることができて、清々しい気分でいます。これから私が実践していた勉強方法やその他感じたこと、注意していた点などを書き記したいと思います。
私の志望校は神戸大学法学部であり、そのために勉強しなければならない科目は法学専門論文・一般教養論文・TOEICでした。それらどの科目を通じても、私が最も重要であると感じたのは「暗記」です。法学部の編入試験はこれに尽きると思います。
<法学専門論文>
まず法学専門論文対策の必需品は、中ゼミの憲法・法学概論定義集です。このように編入試験に必要な用語がコンパクトのまとめられている参考書はなかなか市販されていなく、ほぼ定義集オンリーの勉強で合格した人もいるとか。これを手に入れるためだけに中ゼミに通う価値もあるかもしれません。とにかく覚えましょう。最初はまったく意味のわからない用語も多くあり、つまらないかもしれませんが、暗記開始時期は早ければ早いほど良いです。なぜなら定義集の内容が予め頭に入っていれば、授業の理解度が向上するし、また、試験が迫ってくると何かとやるべきことが他に増えてきて、新たに覚えようとする時間は限られるからです。
神戸大学の試験は定義集を覚えていれば解ける問題も多くあります。しかし、それだけでは解答できない字数が多めの論文問題が出題されます。ところがこの論文問題にも暗記が重要になってきます。これは中ゼミの授業で配られる講師の模範解答を活用しましょう。この模範解答を声に出して、とにかく暗記するのです。そうすれば自然と論文の構成、序論・本論・結論の流れが掴め、また同時に知識を吸収することもできます。
しかし、論文問題に関しては、実際に自分で書いてみる必要もあります。憲法・概論の授業の課題をしっかりこなして、添削を受けましょう。そしてその後に模範解答を暗記するという流れが良いです。再提出は基本的にする必要がないと思います。また、神戸大学の試験の注意点として、法学専門試験は一見すると、法学概論からの出題がほとんどのように感じるかもしれませんが、だからといって憲法を捨てることはおススメできません。憲法は過去に出題されたこともあるし、また、憲法・概論どちらの知識でも解ける問題もあるからです。
<一般教養論文>
神戸大学の試験では、法学論文の他に一般教養論文というものが課せられます。これは中ゼミの法学部の時事論文・政治学の授業を利用しましょう。授業の問題がそのまま出題されることは少ないと思いますが、授業で扱われたネタが試験でも活かせるはずです。私も今年の試験で政治学の知識に助けられました。
一般教養論文対策も法学論文同様、①実際に授業の課題を解く②添削を受ける③模範解答を暗記する、という流れが良いです。
<TOEIC>
神戸大学ではTOEICスコアの提出のみで、実際に試験場で英語の試験を受けることはありません。しかし、いずれにしろ英語対策で最重要になってくるのが英単熟語の暗記です。特にTOEICでは語彙問題が出題されるため、英単熟語力がスコアに直結します。中ゼミの小テストを活用しつつ今すぐ『ターゲット』の暗記を始めましょう。その際、単語帳を作って通学の間など、隙間時間をうまく利用することをおススメします。またTOEICは専門的な語句の出題も多いので、市販のTOEIC対策の単語帳を一冊買っておくのが良いです。TOEICは慣れることが重要です。市販の予想問題集を数多く解きましょう。数ある問題集の中でも公式問題集が難易度・型式が本番そっくりでおススメです。あと、TOEICはマーク式で、運の要素も大きいので、お金を惜しまず数多く受けるべきです。
その他試験対策として、私は新聞を毎日読んでいました。面接がある人は面接対策にもなり、新聞に載っている時事ネタが論文に使えることもあるからです。
また、勉強期間を通じて、中ゼミで共に編入を志す友人に何度も助けられたと思います。なかなか作りづらい雰囲気があるかもしれませんが、試験のことや、その他くだらないことでも話すことができる友人が一人でもいれば、精神的に大分楽になります。
以上、私が実践していた勉強方法や、感じたことなどを書きましたが、人によって最適な方法は色々あると思います。しかし編入試験に「暗記」が重要だということは、全ての人に言えるはずです。「暗記」は頭の良い悪い関係なく、どれだけ覚えようとしたか勉強量が大事であり、言い換えれば、編入試験は一般入試よりも勉強量が結果に直結すると言えます。私も頭は鈍い方ですが、量をこなした結果、志望校に合格することができました。これから編入試験に臨む人も、最後まであきらめずに頑張ってみてください。結果はきっとついてくるはずです。
以上、この体験記が少しでもこれからの受験生の役に立てば幸いです。

タイトルとURLをコピーしました