編入には強い意志が必要

私が編入試験の存在を知ったのは、大学入学前でした。確かに、希望の大学に合格できず悔しい思いをしていたことは事実ですが、それが編入に挑戦した理由ではありません。1年間政治学科で勉強し、上海万博訪問団やベトナムのボランティアツアーに参加するうちに、国際開発を専門にしたいという思いが強くなりました。しかし今の大学では、国際開発を専門にすることが難しかったので、編入に挑戦することを決め、2年の4月から中ゼミに通い始めました。
通い始めは、まず勉強のリズムを作ろうと思いました。具体的には、添削英語の復習は次の日にやることや、勉強する時間帯を決めることなどです。同時に忘れていた英文法・単語などの復習もしていました。大体、夏休み前までには基礎が固まっていたと思います。
夏休みからは、復習と実際に問題を解き始めました。実戦を意識して、時間を計りながら取り組んだことは、とても効果的でした。夏休み後は、小論文を書く練習に力を入れました。英語は新しいことはやらず、徹底的に復習しました。
今だから言えることですが、私の模試の結果は「C」判定でした。とてもショックでしたが、「勉強の成果はすぐには結果に出ないもの!」と自分に言い聞かせて、勉強し続けました。筆記試験本番では、例年と傾向が変わったこともあり、満足の行く出来からは程遠かったです。自己採点が低く、この時点で半分以上諦めたのですが、一次に通ったことを考えると、傾向が変わったので皆できていなかったようです。一次通過後は、面接に向けて全力で取り組みました。面接練習のおかげで、本番に自信を持って臨めました。十分に準備して行ったので、本番では答えに窮することはありませんでした。むしろ本番の方が、易しかったです。私は自分の学びたい気持ちを精一杯アピールしました。面接の最後に、面接官の先生に「この大学についても、専門についてもよく調べていて、やる気十分ですね」という言葉をいただくこともできました。合格発表は、自宅のパソコンから見ました。合格して嬉しい気持ちと応援してくれた周りの人への感謝の気持ちでいっぱいでした。今改めて思うことは、編入がゴールではないということです。本当に重要なのはここから!今後も努力の姿勢を忘れずに、目標に向かって全力で進んでいきます!これから編入に挑戦する方は、ぜひ編入後の自分の姿についても考えてみて下さい。
以下は、具体的な対策です。
<英語>主に授業の予習・復習・再提出。復習と再提出の持続は重要だと思います。添削英語も初めはなかなか点数が上がらないですが、我慢して継続することが大事です。その他には、文法の問題集を1冊と長文問題集2冊を2回繰り返しました。単語は、夏に『ターゲット1900』を最後まで覚えました。最後は単語力がポイントになります。また添削英語等の授業で間違えた所をまとめるノートを作ると、試験直前に自分の弱点が見直せて便利です。私は「問題を解くスピード」を上げなければならなかったので、タイマーを使い、時間を常に計りながら問題を解きました。このおかげで、試験時間に余裕が持てるようになりました。
<小論文>基本的に授業の復習。専門に関連する本は10冊程読みました。授業の内容と読んだ本の内容をノートにまとめていました。お茶の水女子大の過去問が少なかったので、自分で問題設定をして小論文を「書く」練習をしました。国際関係に関する新聞記事を読んだり、ネットで定期的にチェックしたりしました。
<志願理由書>
10月初旬の入試だったので、8月末から9月半ばに作成しました。3、4回、先生に添削していただきました。内容のズレなどは、自分では気がつくのが難しいので、添削してもらうことをお勧めします。研究テーマを絞ることはもちろんのこと、受講したい授業名やゼミなど、「具体的に」書くことを意識しました。どの大学でも3年生からは専門的な勉強になるので、受験生が具体的な計画を立てているか、というポイントは面接でも必ず聞かれます。
<面接>
面接練習は6回程やりました。練習回数は人それぞれだと思いますが、面接に自信が持てるようになるまで行うのが最善だと思います。何人かの先生に面接練習をお願いして、どんな質問にも対応できるように準備しました。初対面の先生にお願いすると、本番に近い緊張感で練習できると思います。予想される質問とその回答をノートにまとめて、覚えました。研究の内容も質問されるので、自分の研究テーマについてまとめ、自分で説明できるように練習しました。また受験する大学のシラバスやゼミについてもホームページなどで詳しく調べました。
最後に…中ゼミのスタッフ・先生方には大変お世話になりました。中ゼミなしでは合格できなかったと思います。特に国際関係担当の柚留木先生には、何から何までご指導していただいて、本当にありがとうございました。
志願理由書の書き方・添削、面接練習、過去問、模擬試験、様々な情報を利用できる環境が整っていてとても良かったです。
後輩の方たちへ、私から言えることは少ないですが、編入は一般入試より簡単と言われます。確かにそれは正しいかもしれませんが、強い意志が必要だと思います。周りが遊んでいる中、勉強しなければならないし、今の大学と勉強を両立させる必要もあるからです。編入に挑戦すると決めたからには、強い意志を持って、合格を掴んで下さい!!

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