作戦勝ち~試験当日に合格点~

私は、ほぼゼロからの挑戦で、周りよりできることといえば経済学で使う数学くらいでした。こんな私が東北大学に合格するまでのストーリーをお話します。ゼロから勉強を始めた人のモチベーションアップに繋がったら良いと思います。

私が編入学を決意した理由は、高専で学んでいた工学という狭い視野だけではなく総合大学でもっと幅広い視野で学びたいと思ったからです。経済経営分野を選択した理由は受けられる大学が多く、経営学に興味があったからです。中ゼミには、5年生の8月から12月、そして卒業後、総合生として通いました。もちろん社会科学に関する勉強はしたことがなく、英語に関しても中学、高専で真面目にやってこなかったので全てがゼロからのスタートで最初から浪人を前提に通い始めました。実際に、高専で強制的に受けさせられたTOEIC IPテストでは200点!(笑)という結果だったので1年目はほとんどの時間を英語に費やすしかありませんでした。千頭和先生の指導の下、中学の英文法をやり直し基礎を固めたところ約3か月で395点までスコアを伸ばすことができました。しかし、受験で通用する英語レベルには達することができず論文も勉強する時間がなかったため12月に受験した法政大学はもちろん不合格でした。その後は、高専をきちんと卒業することを目標としたため中ゼミには通わず授業が始まるまでTOEICだけ勉強することを決意しました。

高専を卒業し、いよいよ本格的に中ゼミに通い始めました。通い始めた頃のTOEICスコアは595点でなんとかものになってきました。この時私の第一志望は、上智大学でした。添削英語には参加していましたが、受験英語をやるなら就職活動にも生かせるTOEICの点数を伸ばした方が良いのではないかと考えていたためTOEICで受験できる大学を中心に受験しようと考えていました。今思うとこの選択が作戦勝ちだったと思います。そして6月の時点で真剣に受験校を考えている際に、父の実家がある群馬大学を受験できることを知りました。群馬大学は受験が7月と他大学と比べて受験期が早かったのでダメもとで受験することに決めました。TOEICの勉強が疎かになり上智大学に出願できなくなることも考えましたが、早く合格が欲しいという焦りの気持ちが勝ってしまい受験することを決意しました。結果は…合格でした。初めて頂いた合格は本当に嬉しかったのを覚えています。この合格で自分に自信がつき、精神的にも楽になり波に乗ることができたと思っています。この合格がなければ絶対に東北大学の合格は実現しませんでした。しかし、群馬大学に合格したことで最悪のシナリオ(群馬大学不合格、TOEIC出願不可)は避けることができましたが、上智、横国、神戸に出願できる最後のTOEICテストで665点しか取ることができず出願することができませんでした。この時点で受験を終わりにすることを考えました。9月のTOEICで受験できる大学は明治大学、東北大学などがありましたが、東北大学は雲の上の存在、明治だったら群馬大学でも良いと考えていたので受験する気にはなれませんでした。しかし、親に相談したところダメもとで東北大学を目指してみろと言われ、大学ランキング総合評価一位ということを知ってから私のやる気スイッチがONになりました。東北大学のみを目指すと決意したので添削英語はすべて切り9月までは専門科目などはほとんど復習せずTOEICだけに特化しました。先生には、群馬大学の受験から空きすぎるので名古屋大学、神戸大学経済学部などを受験しろと言われましたが、落ちてしまったらリズムが崩れてしまうと思い受験しませんでした。その結果、770点までスコアを伸ばすことに成功し、安心して東北大学に出願することができました。一校に絞ると対策がしやすいので、すべり止めを確保したら本当に行きたい大学だけに絞るのもありだと思います。

ここで簡単に私のTOEICの勉強法についてお話しようと思います。やはり受験英語もTOEICも英語に変わりはないので基礎は同じです。初めは、千頭和先生に言われた通りに基礎を完壁にすると良いと思います。そして、中ゼミで英語をやっていれば、ある程度リーディングはできるようになると思うのでリスニングを伸ばす必要があります。TOEICはテクニックだけで100点くらいはすぐに上がるので、まずはロバートヒルキの『新TOEICテスト直前の技術』でTOEICがどういうものか学び、テクニックを身に着けてください。そして本番に最も近い問題を解くことができる公式問題集をやりまくることが高得点を取る一番の近道だと思います。リスニングは本番とナレーションが一緒なので安心です。私はvol.3,4,5を覚えてしまうくらいやり込みました。同じようなシチュエーションが多く登場するので色々な場面を覚えていると聞きやすくなります。発音できる英語は聞き取ることができるので、音声に対して少し遅れて追いかけて発音するシャドーイングも効果的でした。私は、本当にゼロからの挑戦でしたが770点まで伸ばすことができたので誰でも800点くらいは可能だと思います。英語脳を作るのに3ケ月は必要だと言われているので諦めずに頑張ってください!

もちろん受験科目はTOEICだけではありません。そこで専門科目、小論文についてもお話しようと思います。TOEIC取得後は、英語の勉強を止め、専門科目、小論文だけに特化しました。専門科目はマクロ、ミクロ、経営学を勉強しました。中ゼミは私のような全くの初心者でもついていける授業になっているのでやる気さえあれば誰でも合格レベルに達することができると思います。まず、先生の解答例を丸暗記することを徹底し論文の型をマスターしました。それと同時に、テキストをノートに清書するとわかっていないところが明確になるので一見非効率に感じますが、効率的でした。そしてわからないところをまとめて先生に質問して不明点を潰していきます。この繰り返しが一番の近道ではないかと思います。小論文も何も書けない状態からのスタートでした。中ゼミ生がなぜあんなに多くの文字を書けるのか疑問に思っていました。そもそも時事経済の知識が何もなかったので書きようがありませんでした。知識の習得は遠山先生の時事経済がわかりやすくて興味深く、とてもおもしろかったです。そして、社会時事系小論文で型を覚え、毎日、新聞、ワールドビジネスサテライトを見て知識や考え方をインプットすることに徹していました。専門科目も小論文も知識がないことには書けないと思うので、先生の解答例で型をマスターしたら知識をインプットしてアウトプットすることをオススメします。

このような勉強を11月まで繰り返し、東北大学の受験日がやってきました。試験の前日、当日まで最後の授業でやった内容をインプットしていました。そして、問題を見た瞬間トリハダが立ったのを覚えています。まさに前日にやった内容、中ゼミでやった内容で解ける問題がありました。これまでにないくらいの実力を試験で発揮できたと思います。千頭和先生の言う「試験当日に合格点を取れば良い」という言葉を実感しました。私のようなことがあるかもしれないので試験の前日、数分前まで諦めてはいけません。中ゼミで成績が悪くても試験当日に合格点を取ればいいんです。そして、自分なりに実力を発揮できたように感じていましたが、さすがに旧帝大は無理だろうなどと考えているうちに合格発表の日がやってきました。結果は…まさかの合格でした。しかし、東北大学はここで合格ではなく二次試験の面接も突破しなくてはなりません。一次試験合格後は、二次試験まで1ケ月あったので先生に何度も面接練習をしていただき徹底的に対策して挑みました。正直に自分のやりたいこと、そしてその大学でなければいけない理由をきちんと伝えられたと思います。結果は…合格でした。これで本当に合格でした。筆記試験から二次試験の合格発表まで2ヶ月近くあったので待ちに待った合格を手に入れたときは本当に嬉しかったです。中ゼミでは奇跡が良く起きるようです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。少しでも参考になれば嬉しいです。私が東北大学に合格できたのは群馬大学の合格で波に乗り、自分の立てた作戦が成功したからだと思います。編入を目指したおかげで人生が180度変わり、夢が広がりました。こんな私でも合格できたので誰にでもチャンスはあると思います。中ゼミ、自分を信じて諦めずに頑張ればかならず報われます!!でも私の作戦は危険なのであまり真似しない方がいいかも…笑。

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