理系から文系への編入を経て

以下では、①私の経歴、②受験勉強、③受験した大学について書こうと思います。
 ①私の経歴について
 私は高専に通っていました。中学時代には将来のことは全く考えておらず、推薦で合格できれば受験勉強もしなくて済む上に自由な校則という理由から高専に入学しました。そこで情報工学について学んでいたのですが、全く授業に興味が持てませんでした。将来のことを真剣に考え、工学部へ編入するのではなく分野を変えて経済学部へ編入することを決めました。受験勉強に関しては、TOEICの勉強から始めました。英語は特にできたわけでもなく、当初は350点ほどでした。約10ヶ月ほど勉強した結果、885点まで伸びました。私は上智大学が第一志望で、早い段階でTOEICの点数は満たしていたのですが、私が受ける年からTOEICのSWのスコアも必要となり、それを知ったのが出願の3ヶ月前で、卒業研究なども忙しくあまり英語を学習する時間を確保できないと考え上智大学の受験を諦めました。正直、上智大学を目標として、ずっと勉学に励んでいたため、当時はかなりショックでした。上智の代わりに中央大学と横浜国立大学を受験することにしましたが、モチベーションも全くなく私からするとそこまで行きたいという大学でもなかったため、勉強もはかどらず、結果は当然両校とも不合格でした。
 その後、色々悩んだ末に次の年に再度受験することを決めました。とりあえずTOEICの期限も切れるため、再度TOEICの勉強を行い920点を取得しました。高専卒業後はスピーキング力の向上と今のこの状況を変えたいという気持ちから2ヶ月間、フィリピンへの短期留学を行いました。短期留学をしたことは自分にとって非常に大きな財産となりました。英語力が伸びただけでなく多くの気の合う友人と出会うことができ、志望理由書のネタにもなりました。
 ② 受験勉強について
 帰国後の6月の初めから受験アシストコースに入会しました。経済学に関しては現役時代にも勉強していたため、授業は受けないことに決め、独学で勉強しようと考えました。しかし、志望理由書や面接は誰かに見てもらうことが重要だと考え受験アシストコースに入会しました。受験勉強に専念するという理由からバイトもしていなかったため、毎日中ゼミの自習室を利用していました。勉強時間は6月から11月までで平均すると8~10時間くらい毎日勉強していたと思いますが、携帯をつついたり、友人とご飯に行ったり、実際に集中していた時間はもっと少ないです。 
 数学は「やさしく学べる微分積分、線形代数」「マセマシリーズ」を中心に学んでいました。30年度まではこれら参考書でだいたい7割ほど取れていたのですが、今年の神戸大学では上記の参考書を完璧にしていても50点分しか取れないのでプラスで経済数学について書かれている参考書も学ぶ必要があると思います。経済学は参考書を中心に学び、過去問を説く上で、わからない論点や出そうな問題について幅広く学んでいました。昨年度は計算問題だけに力を入れていたために合格できなかったのだと考え、論述対策もしっかりと行いました。中ゼミには非常に多くの過去問が置かれているためありがたかったです。具体的には上智10年分、神戸経済12年分、横国9年分、東北7年分、阪大5年分、京大6年分、筑波10年分、同志社10年分とその他大学2、3年分くらい解きました。これだけやっておくと本番でも初見という問題はほとんどなかったです。
 ③受験した大学について
受験した大学は神戸大学、横浜国立大学、上智大学です。東北大学は出願しましたが2次試験は辞退しました。まず、神戸大学についてですが、数学で凡ミスをしたため、大きく点数を落としました。経済学はかなり自信もあり、問題も例年より簡単であったため、ここで稼げました。結果的に神戸大学は合格できましたがTOEICが周りより高かったため、合格できたのだと思います。横国は志願者数が192人と、非常に多かったです。また、経済学は今まで解いた様々な大学の過去問と比較してもトップレベルで難しかったです。結果は不合格でした。上智大学は過去問と比べて難化し、初見の問題もありましたが基礎知識の応用で十分解けるレベルでした。面接は10-15分ほどを想定していたのですが5、6分で終わりました。内容も志望理由書等に書いてあることを聞かれるだけでした。面接は重要なのかそうでないのかよくわかりませんでした。しかし結果として、ずっと第一志望だった上智大学に合格することができました。
 受験期間中は苦しい時期もありましたが諦めずにやり抜いて良かったです。志望理由書を1から見てくださり、面接対策も入念にしてくださった本多先生や精神面、金銭面でも支えてくれた両親には本当に感謝しています。ありがとうございました。

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