チャレンジ精神

私の在学していた学校は自分の志望していた学校ではなく、学科も適当に試験日の関係だけで選んでしまったものでした。なので、私は1年生のはじめの頃から3年に上がる際に転科しようと考えており、経営学科でありながらも経済学科の授業を選択してとっていました。そんな私が大学編入を真面目に考え始めたのは、大学1年生の春休みでした。編入へ向けて勉強し始めることに決めたのは、自分の希望していた大学へもう一回チャレンジできるからです。再受験も考えなかったわけではありませんが、浪人していたのでこれ以上卒業を遅らせたくない思いと、たくさんの科目を勉強する気力がなかったので編入試験を受けることにしました。

編入を決意したものの、どのように編入試験の準備をすればよいか全くわかりません。よくわからない試験のため、せっかく遊べる大学生活を犠牲にして正しいかどうかわからない勉強を自分一人でする…。そんなことできるはずもなく、インターネットで中ゼミの存在を知り、お世話になることに決めました。

中ゼミには、土日を含めだいたい週4日通っていました。私の場合、中ゼミの授業内容と、学校の授業内容がかぶっていたので、中ゼミの授業だけを一生懸命にやるのではなく、中ゼミ以上に学校の授業にも力を注ぎました。私は予習復習をきちんとこなす自信がなかったので、授業内容は授業内にきちんと理解するようにしていました。復習で確認してから先生に質問しにいくのもやり方の一つだとは思いますが、後で質問しようとして忘れてしまうということも考えられます。だから私は「その日の授業は、その日の内に理解する」というスタンスで授業に望んでいました。理解さえしておけば、後で自分だけで勉強することはできます。春学期は学校の授業も重かったので、中ゼミの授業をこなすだけで精一杯で、習ったことを定着させる時間は設けられませんでした。当たり前ですが、中ゼミの授業で行われる単語や熟語の小テストは満点を取るように勉強していました。

夏休みに入り、夏期講習をこなしながら英語の過去問に手を付け始めました。英語は大学受験の頃から得意科目だったので、出来るだけ多くの過去問をひたすら口頭で全文和訳していました。手で書いていては時間がもったいないので。また英作文は、大は小を兼ねると考え、英検一級向けのテキストの和文英訳の問題を解いていました。その時は、辞書を用いながら書き、自分なりに正しい英語を書くように意識しました。専門科目は、過去問を見て、こんな問題が出るんだ、というくらいの認識だけもち、問題自体は解きませんでした。

秋学期はさすがに編入の試験が近づいてくるので、大学の授業は軽めのものを選択しました。この時は、中ゼミへ行くのを最低限にし、昼休みや放課後を使って、中ゼミのテキストや大学で学んだことをノートにまとめ、定着をはかりました。専門に関しては過去問を解かず、10月の終わりから市販のテキストを一周しました。予定では二周するつもりでしたが、その前に試験が来てしまいました。本来であれば直前期ではなく、もっと早くからとりかかるべきでした。英語は専門英語が載っている市販のものも読みましたが、ほとんど過去問で勉強していました。

このように勉強して、私は第一志望に合格することができました。私が受験勉強をするにあたって気を付けていたことは、授業内容はその日の内に完璧に理解すること、小テストなども手を抜かないこと、関連する学校の授業もきちんとこなすことです。特に三つ目のものは、いざというときに役に立ちます。私の場合、編入試験当日、例年の問題傾向にはない用語の穴埋めが出ました。私は全く対策をしていませんでしたが、学校の授業で聞いた記憶のおかげで解答することができました。自分がどこにいる時間が一番長いかを考えれば、その場所でどのように時間を使うべきか分かると思います。

最後に、試験会場では自分一人で問題を解かなければなりません。授業内容を理解さえすれば、その後は一人でも勉強できるはずです。結果がでないほど辛い受験はありません。半年だけなのだから、人に甘えることなく、自分を律し、納得いく結果が得られるように勉強に励んでください。

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